このサイトは1ヶ月 (30日) 以上ログインされていません。 サイト管理者の方はこちらからログインすると、この広告を消すことができます。


地に押しとどめる引力がないと気づいた
いつ欠けても滅んでも それが悪い理由がなかった
切り離すものが善意なら残りはゴミかパン屑か
優しくしたい 悪意を持たないでいたい
自分を救えないのなら他人様に救われたい

立ち直れないことを重ねても
臓腑のわななきは出会うたびに続く
幸せな君に幸あれと
比較しないでいられたのなら
私はすでに嫌悪に殺され 否定に悪を勝ち取られている

愛はなかったが好きはあった
そのたび肥大する卑下の言葉たちを
一身に受けては滅びを呪い
愛する資格がないのだと 奪われ続けていくのだと思った

虚ろな目をしているままに
美しい夢を見た

春は来ねど蝶が舞う秋
丁寧に仕舞っておいた心はチェストから溶出する
月を見るたびに泣いていて
ぼやけると思ったら目が悪くなっていた

減るという事が無常でも それしかないと言えたなら
愛はあるか 自分の中に






178/180ページ
スキ