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乾かぬ血を臭わす国を
歩く時にも猫背の犬の人たち
憎しみを焼き殺し
濡れそぼった肩にすら戦争の歌が響く

ああ、あの空はこんな色をしていたか
別れは雨に訪れた
ひどく病んで眠れもしない夜が続き
死んで終うよりも簡単な事が
一つも無いように思われた

空虚を振りかざし 世界に倣う世界に
嫌気が差すたび脳を電飾で眠らせる

さて倣え右に さて倣え左に
悪行を善行へ 善行を悪行へ

大手を振って迎え入れるのは
仕方なしに、と牙を向く自衛
刺した剣を抜いたら きっと溢れる

雨はあれから降らない
もう止むこともない
降るのは何か

知っている 赤銅色の空が挽歌を聞いて





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