詩
頭を出して覗いているのは
もう飼い主が土に還った牛
空の竜がおべんちゃらをふいて
猿が今にも騙されそう
鼠のことは黙っていよう
猫には悪いが、きっと蛇に食べられる運命だし
虎が吼えるのを犬だって呆れ顔でみているから
兎の鼻がひくつくように
馬だって人参を掘り起こしたいのだと鞍をゆらす
毛糸に阻まれて進めない初夢の話をする羊と
三つ揃いを着た鳥が人語を話し
それに驚いた猪は帰ってくるかどうか
みんなよく来てくれたね
新年会始めるから順番に座ってちょうだいな
ところで幹事と副幹事の鹿と蛙知らない?え?吐いてる?