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葬儀の曖昧な情景が
眼前を過ぎていく

知らず 笑顔のフリの君は

額の中に納まっていたり
棺の中に納まっていたり

黄色い空の中で
山を蛇行し登っていく

弔いの燈に焼かれ
追いかけるように 粛粛と

二層の色に染まっていくのは
すっかり灰になるために

神様もいない
地獄も天国も知らなくてよかった

金属の入った関節
もろくて無くなった骨

君のいなくなった印など
なにもないと記している


電報が届いたような沈黙
振り向いて 彼女からの伝言

果てしない道のりを経た
シナプス可塑性に繋がる電話



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