詩
泥のくつでお前を踏んで、お前は汚いと言ったが、それはお前が踏みにじり続けた傲慢なお前の血だよ。
お前は似ているね。そこにくずおれた、ご婦人の亡骸にそっくりだ。
振り返らなくていい。
今、全てが降り懸かる。
お前が薙ぎ払った悪魔の足は、それほど短くはないのだ。
口を閉ざすなら、私に一つ歌を歌わせるといい。
瞼がまだ開くなら、歌の名を思い出せ。
名は永久の鎖となり、お前は朝日の痛みを思い知るだろう。
悪魔の首は私が切り取ろう。お前が犬を一匹、飼うと決めるなら。
本文より長い解説
えこう の ていや
壊劫→(世界の壊滅するに至る時間)
丁夜→(午前1時から3時)
くうこう の ぼや
空劫→(次の世界が成立するまでの何もない期間)
戊夜→(午前3時から5時)
もちろんこんな並びの言葉はありません
歌→葬儀
瞼がまだ開く→単純に考えるとまだ死んでない
永久の鎖→この世に繋がれる、若しくは犬と繋がれる、若しくは犬によってこの世に繋がれる
犬は自分が何者か解らない
→歌が犬が唯一知る自分の情報で、歌の名を探していて死にかけの男に出くわす、死にかけにも拘らずではあるが犬は歌ってみせて、男がなぜか歌の名をどこかの記憶から思い出す
それで犬が男といれば自分の事が解るんじゃないか、とついていく、(死なないように助ける)って話になるのか(知らん)