詩
お腹が痛い
これも何かの祟りか呪いか罰か
僕は思考する
生きる意味と
希望みる意味と
絶望する意味と
死ぬ意味を
必然しか無い世界で
誰かが明日を捨てるだけ
誰かが明日を拾うだけ
祟りでも呪いでも罰でもない
神様は言う、沢山の事を
でも簡単には届かない
静かにしないと
聞こえないような
小さな声だから
―。
"翼はもげて砕け落ち
信じるのをやめた秋空
夢は叶うこともなく
枯れた木の根に誰かがうつ向く
その
絶対の存在は
息をも許さぬ悲しみのような
悲しみのような
羽根が落ちる音
おとぎ話の
堕ちた天使
ずっと信じていたかった
ずるいのは誰
苦しいのは、
誰"
―。
神様がくれた心臓は
まさに人間のようだ
もしかしたら
もう
人間なのかも知れないけれど
羽根も無い
僕は思考する
生きる意味と
希望みる意味と
絶望する意味と
死ぬ意味を
ドクン、ドクン。
と
生命活動を
止めそうに無い臓器達。
―まだ、生きてる、の、さ。
堕ちた、まま。
そうして
今日も
僕は思考する。