詩
大切なことと辛いことを二つに分け合って
零してしまいそうな懐かしい思いを一緒に飲み込んで欲しい
どうしても明日が来ないというなら
これほどまでの絶望をなんのために私とあなたは繰り返したというのか
一時の全てが万事であるならば
楽になれるのはどうしたってあなたと道を別れた先にあると気付いてしまう
何が孤独だと呼んでいるか
私とあなたでは違うのだろう
それでも、この痛みの傷の名を二人の記憶に印す限り
繋いだ手が死神のものだと知れても
きっと歩いて行くことを誓える
許すほどの罪もない私に名前はなく
過去から追いついた罰が下される日に
あなたにもらった大きな何かが
私の名前になればいい
そうした一生を、あなたの罰を
二つに分け合っていられることが
何よりも美しい、悪魔を育てる魂となるだろう