詩
キミの美しさと愛らしさが
止処ない憎しみとなってボクの世界を覆う
暗い箱一面にキミの姿が映り
底が抜ける寸前までボクの中で膨張する
ジメジメとしたボクの一生分が
「平和だね」と罵る含み笑いと同レベル
色の足りない虹のような
度し難い 安楽死のような
サラサラと 跳ねる後ろ髪を連想で消し去る
キミの可愛らしさや涼しさが
止処ない畏怖となってボクの魂を穢す
煙に濁った燃え滓の硝子
盲信を瞬く間に鋭い刀に研ぎあげる
キラキラとした明日のボク自身が
「可哀相だね」と感慨なしの侮蔑と同レベル
毒の多い花のような
召し難い 睡眠薬のような
キミの美しさと愛らしさが
止処ない憎しみとなってボクの世界を覆う
サラサラと跳ねる後ろ髪を今 突っ刺す
白々と明けゆく夜を
ボクのものにしよう