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渇いているのは夜毎の目
あまねく続く 埠頭の向こう

電車の足音 雲の細切れ
風切り羽が星空を裂く音
小波重なる 満ち潮の浜
遠くに届く 私にも声

嗄れても尚も 叫ぶ喉笛
沈みゆく月 木枯しの虚無

明日の空より低い青色
事切れる前の耳鳴りと経る

渇いているのは夜毎の目
色覚異常の世界で輝く


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