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起きなくて良い
口実まで嘘にするよりは
燻ったままの火種に
いっそ水をかけるよりは

抱き留める夕映えの
その簡素な感情が
喉を無視して胃を溶かしても

何も潜めない涙を生める
希望の雷に撃たれる夏

花火の煙で夢が費えて
朝顔だけが目覚めを嗤う

薄い赤色が東から
湿った空から蝙蝠の舞

朝の5時
静かに騒ぎだす
消さなかった火種と


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