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その肌の色は君の残像
触れられなくて良い
幻想だと分かっている内なら

風が吹けば良いんだけれど
蒸し暑い夏が訪れる

空は水色と白
一番良く聞こえるのは蝉の声

前を歩こう
君が思考に耽るから

僕の背中か足らへんを
視界に入れて進めるように

時々話し掛けて
短い返事を大事にしよう

夏休みが始まる
だって君はいつもと同じ
今がとても大事みたいな
僕だけが焦心


「どこへ行こうか」

咄嗟に振り返ると目が合う
だって君はいつもと同じ

ジリジリ歪む道だけが夏
涼しい顔をして
揺れる髪 君の影だけが夏


その肌の色は君の残像
夏が終わっても
変わらない残像

勉強漬けの僕らの明日も
無いみたいな

嘘みたいな僕と君は



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