詩
間接に泥を塗り込んで
放置したのは多分先週
今日は多分日曜日で
かぴかぴになった間接が
体に引っ付いてとれなくなった
削り取ろうとはしなかった
その間接の先の泥さえ
今は私なんだろう
そう、思ったからだ
罪悪感に満ちた世界で
太陽は金切り声で喋る
誰と話しているのかは
多分太陽も知らないのだろう
劣等感に満ちた世界で
月は黄土色の声で喋る
誰と話しているのかは
多分月も知らないのだろう
浮き輪が海でパンクして
只のゴミとなったそのゴムは
大海を渡る事も無く
海底に沈むのかも知れない
だからこそ願うのだ
大海を渡り、英国で土に還り
大木の一つになることを
木で出来た間接は
次第に体と馴染んでいき
太陽と月は知らず知らず
話し合う
ゴムは大海を流木と共に渡り
波の音に耳を傾ける
誰にも気付かれないように
やってくる明日を
みんなは待っているのだ