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しゃらしゃら、雪が降る
塵も積もれば山となる

冷えた指が温まって、また雪に触れて冷えるのが好き

私は辞書を手向ける
捲る度に白の中へ飛ばす

春は来なくて構わない
別に来たって厭わない

跡形も無く消えるそれに
私を拾って流して欲しい

コンクリートの上
雪融け水の汚さ

埋もれたりしない
転んだりしない

私は辞書を千切り捨てる
去年の冬への手向けとして

しゃらしゃら、音がする
歩く人さえ見掛けない

窓越しに、意味も無さそうに墜ちていく雪を見るのが好き

コンクリート
雪融け水の汚さ

眠ったりしない
悩んだりしない


私は冬に死にたい



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