詩
夕暮れの外は知らない町
踏入れては直ぐ糸を切られる
赤い公衆電話、
奇妙な恐怖、
寂しさ
この、
きらめいた
どれだけ寒くても暖かくて
どれだけ空しくても涙を流せる
この、
世界では
貴方を含む全てのモノが
生きてるようにしか見えない
弔うことは諦めるしかない
わざとらしい笑顔が
誰よりも上手くなっていくけれど
繰り返される翳りの様子に
彷徨っている魂を連想して
夕陽の哀を胸に納める
今生はお別れ 後生は音無し
不安を窓越しにひるがえして
朽ちてしまえるまでの戦慄
温い汗がすべる
肌にあわを生じながら
間も無く夜がやってくるから
目を背けないで
その最期をよく見ていて
瞬きをしても
乾いていくその目で
夕暮れの外は知らない町
踏入れては直ぐ糸を切られる
赤い公衆電話、
奇妙な恐怖、
寂しさ
世界にひれふす世界
いつの間にか日常に戻る
それらは皆、錯覚のように
真剣な目で嘘をつらぬく
今生はお別れ 後生は音無し
迷いこんでは飛翔するカラス
覗きこんでは奇妙な世界へ
