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第一話 もうすぐでひな祭り!

「ストロベリー……、お願いがあるのですわ……」
「ど、どうしたの?そんな顔して……?」
私・ストロベリー。
一流のパティシエ目指して頑張ってます!
そんな私は今、幼なじみのホワイトと一緒に語り合っていた。
ところが、ホワイトは急に沈んだ声で顔色を変えて私にお願いしてきた。
ホワイトがそんな顔してると、私も釣られて顔色が変わっちゃうよ。
「実は……」
私が問い返すと、スッと呼吸した後、話し始めた。
「もう少しでひな祭りなのは、知っていますわよね?」
「え、う、うん。そのくらい知ってるけど……それがどうしたの?」
そう。今日は2月21日、あともう少しで3月3日――ひな祭りだ。
「ここ、スイーツタウンで『ひな祭りフェア』が3月3日に行われるのですが……スイーツ広場で飾られるお雛様の冠が―――」
「冠が?」
ホワイトがこの世の終わり見たいに暗い顔して話すもんだから、お雛様の冠とか、のほほんとした単語が出てきても、気になってしまって短い問い返ししか出来なかった。
すると、ホワイトは意を決したように、大きな声で言い切った。

「――お雛様の冠が、無くなってしまったんです!お願い、ストロベリー!冠を、一緒に探して!」

………………。

えっと、お雛様の冠が無くなっちゃった?一緒に探す?


………………。


「え、え〜〜〜〜〜〜〜〜!!!???」
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