くしゃみ☆ぽーたる

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【本編9】Last Meets 籠の中のレプリカは最愛を探す

※ネタバレ含むあらすじです※

 ラーウスでの革命を成功させたミチルとイケメン五人は、不思議な声によって別の場所に転移させられた。
 そこはカエルラ=プルーマの教会とも言われる、独立宗教国家・ペルスピコーズ。ミチルの前に現れたのは、見た目が十四歳の少年である法皇、エーデルワイス。
 ミチルをカエルラ=プルーマに呼んだ張本人だった。

 古来より、カエルラ=プルーマが危機に瀕した際、カミサマからプルケリマという眷属が遣わされる。ところがそのカミサマの消息が現在は不明。プルケリマも降臨しなくなった。
 それでも危機は起こる。特別な運命で生まれた法皇は、プルケリマの代替──セイソンを異世界から召喚し、危機を救ってきた。ミチルは今回の法皇が召喚したセイソンだったのだ。

 セイソンには番(つがい)とされるカリシムスが選出される。ミチルの場合は何故か五人も選出されてしまった。しかも男同士。
 この事実にエーデルワイスは頭を抱えるが、同性でも世界を救う儀式は可能だと言う。

 その儀式とは、セイソン(プルケリマ)とカリシムスが愛し合う事によって行われる。すなわちそれはもう激しく♡♡♡する事。その愛のエネルギーによって世界は癒される。

 とんでもないドスケベシステムにミチルは絶句。イケメン達はノリノリ。そんな儀式と♡♡♡を毎日行わないと世界が癒されないのであれば、ミチルはカエルラ=プルーマに必要な存在だ。
 すでにミチル自身も元の世界よりもイケメン達の側にいたいと思い始めていた。それもやぶさかではない……と思った矢先、エーデルワイスから非常な真実が。

 セイソンは元々カエルラ=プルーマのもの。召喚術は一歩通行。その意思とは関係なく、ミチルは元の世界には帰れない。

 結果が同じであっても、「帰らない」と自分で決められると思っていたミチルはショックを受ける。
 だが、イケメン達の献身的な想いによってミチルは別の決断をすることで吹っ切れた。
 「イケメン達の側にいる」ことは、ミチル自身が決めた事。

 世界を救う決意を固めたミチルを、新たな黒い声が襲う。エーデルワイスとミチルに血縁関係が判明した混乱に乗じて、ペルスピコーズへ侵入を試みた黒い声は、ミチルを再び転移させた。
 ミチルはどこへ行くのか……
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