上条さんは真田幸村[未完]
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部屋からずっと私の後を付けて来た佐助を呼ぶ直に佐助は私の目の前に降り立った。ただその顔は私を警戒しているようだった
「旦那あの女に落ちたんじゃないの?」と私に第一に聞いてくる質問はそれなのかとズッコケそうになってしまった
「もっと他に聞くことがあるだろう佐助。なんで最初の質問がそれなのだ」と気がつくと声に出して佐助に質問仕返してしまったそして「城に戻るぞ佐助」と言いながら私は歩き出した佐助に背を向けて
「え?だって旦那は旦那だし、俺様は旦那の忍なんだしさ。で、どうなの旦那」と言いながら佐助も私の後に付いて歩き出した。私は少し速度を緩め佐助が私の横に来るようにし話を続けた
「分かりきっていることを聞くな佐助。俺があの女、自称天女などに惚れる訳が無いだろうが・・・ただあの場では合わせておいた方が後々楽かと思ったからな。はっきり言って虫唾が走る。あの女は売女のようだ。あの女に触られたところが気持ち悪くて仕方が無い」と言いながら私は触られた腕を摩った。本当に気持ちが悪い鳥肌が立った
「そっか、よかった旦那」と言う佐助は本当に嬉しそうだった。そして私と佐助は森を出て城に戻るまで無言だった。城に着き私の部屋に付いてから再び話を始めた
「それにしてもあの女の補正は厄介だ」と言いながら私は床に座った
「さっき聞いてたけどその補正ってどういうこと?」と言いながら佐助も私の目の前に腰を下ろした
「・・・簡単に言うとあの女がこの世界に渡って来たときに神の用なものに頼んだ三つの願いだ」
「あの女が望んだ願い」
「さよう、一つは己の容姿、もう一つは逆ハー、最後の一つは癒しの力。真ん中の逆ハーのせいで皆がああなっている訳だ」
「逆はー?って」
「逆ハーレムの略だ。ハーレムと一人の男が愛欲の対象として多くの女を侍らせたところをいう。その逆ということは一人の女が愛欲の対象として多くの男を侍らせたところをいう。今のあの女の状況だ」
「ああ、成る程そういう意味か納得」
「まぁ、あの女が馬鹿で助かった。最強とか婆娑羅者にしてとかそういう願いでなくて、あれなら簡単に殺せる。ただ俺はあのままで放っといた方が楽できそうでいいんだがな。勝手に他の奴らが自滅してお館様のご上洛が簡単になる。がそんなことはお館様の望むところではないだろうからさっさとあの女を始末する。後何か質問無いか?」
「メイって?」という質問には先程の話よりも真剣に聞いてくる佐助に私は笑みを浮かべそうになったがなんとか耐え質問の答を返した
「メイは俺がこの世界に生まれる前に呼ばれていた名前だ」と言うと佐助は動揺したようだ「この世界って・・・どういうこと」と私に聞いて来た。私は面倒くさいが説明を始めた
「っち、あの女のせいで面倒くさい。知らないなら知らないままでいてくれた方が楽だったのにな。俺真田幸村は輪廻転生してこの世界に生まれ落ちた。前世の記憶が俺にはある。まぁそれは置いといて、この世界とはこの世界の他に他の世界があるということだ。それも無数にな。この世界のことを婆娑羅世界としよう。そうだな簡単に言うと子供に聞かせるお伽話だって一つの世界だ。その世界が婆娑羅世界の外の何処かに存在する」
「ちょっと待って旦那頭が・・・」
「理解しようとしなくていい。日の本を一つの世界だと考えて海の向こうの国々を他の世界だと思えばいい」
「う~ん何となく分かった」
「何となくでも分かればいい。でだあの女も婆娑羅世界とはいかなる世界から来たということだ」
「成る程で、どうしてあの女は会ったことも無い俺様や旦那のことを知っていたの?」
「さっきも言ったように婆娑羅世界のおとぎ話が世界になるように、あの女の世界で婆娑羅世界がおとぎ話や何かにあったのであろうな」
「ああそういうことか」と納得したようだ。だが凄い苦い顔をしてる
「ね、旦那なんで俺様や他の真田の民いや甲斐の民に補正が聞かなかったの?」
「それは、俺が保護術をかけたからな。補正の力に打ち勝つように、ただ気になるのは何処まであの女の補正が効くかと言うことだ」
「保護術か、で、何処までってそれってどういうこと旦那」
「さっきも言ったが婆娑羅の世界がお伽噺になっていたとして何処までの人が補正範囲なのかと・・・まぁ見た感じ主立った人がそれに入るのだろうな。大体は国主がほとんどだ。だが例外がいる佐助や片倉殿、俺もそうだ。ここにある共通点がある」
「共通点?それって婆娑羅者?」
「まぁ、あながち間違いじゃないが全員が男。そして二つ目の補正を考えると、皆美形と言うことだ」
「ああ、そうだね」私の言いたいことが分かったのか佐助は納得した顔をしていた
「そうであろうだから奴は売女なのだ」
「で旦那、どうするのこれから?」
「あの女の補正は解除できるが余計な力を使いたくないから始末してしまった方が楽だな。そうしたら補正も勝手に解ける。解けたら見物だろうな全員どのような顔をするのか。でだ佐助嫌かもしれないがもう少し様子見だ。お前も落ちたように振る舞え」
「何で様子見なんか?」
「検証を少々したくてな」
「検証?どういうこと旦那」
「佐助簡単な事だ。10日ほど観察して、10日の内何人が正気に戻るかという検証だ。後はお館様の許可を貰わなくてはな。佐助、才蔵をお館様のところへ今文を書く」
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