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第1章 人虎捕獲編

右に行って左に行ってと思ったら後ろに下がって
そんなこんなで着きました武装探偵社!
眼鏡の美人さんに案内してもらって仕切りで区切られた場所に通してもらった

「間も無く、社員の方々がいらっしゃいますので」
『はい、ありがとうこざいます』

今の私は仕事ができる大人の女性って感じで女物のスーツを着こなして髪もおろしていた
いつもとちょっと違から動きにくいし、木刀も無いから落ち着かない

待つこと数分、武装探偵社の社員達がやってきた
1、2、3・・・多すぎない?
お目当ての人虎君は・・・いたいた、あの白い子だ

「えーと、調査のご依頼だとかそれで・・・・・・」
「美しい・・・・・・睡蓮の花のごとき果敢なく、そして可憐なお嬢さんだ」

ダボっとした一見チャラそうな青年が担当してくれた・・・と思ったら、なんとも自然に手を握られた

『え"!?』
「どうか私と心中していただけないだろ_____

スパァァンッ

『???watt・・・・・・』
「あ、済みません。忘れてください」

つい英語で喋っちゃたよ、まさかいきなり口説かれるとは。しかも心中、まだ言ってるし
異能力者集団って聞いたけどやっぱ異能力者って変な人多いなぁ
ポートマフィアも首領を中心に変な奴ばっかだし
コホン、気を取り直して

『それで、依頼と云うのはですね我が社のビルヂングの裏手に・・・最近善からぬ輩が屯している様なんです』

あ、お茶頂きます

「(普通に再開した・・・・・・変人慣れしてンのかな)善からぬ輩ッていうと?」
『分かりません、ですが襤褸をまとって日陰を歩き聞き慣れない異国語を話す者もいるとか』
「そいつは密輸業者だろう、軍警がいくら取り締まっても船蟲のように涌いてくる。港湾都市の宿業だな」
『ええ、無法の輩だという証拠さえあれば軍警に掛け合えます。ですから』
「現場を張って証拠を掴めか・・・・・・」

用意された台本をペラペラと喋りなんとか依頼に持ち込めた、これ台詞言うだけで他の奴らと散々練習したもんね

しかもどうやらこの任務、初任務でターゲットが選ばれたらしいやったね

『よろしくお願いします』
「は・・・はい」

警戒されぬよう、微笑むと緊張しながらも頷いてくれた
ないはずの良心が傷むよ・・・
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