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第1章 人虎捕獲編

「もういい、もういいの お姉ちゃんは り とう」


違う違うよ、私はただ自分のために生きていた。信念も理想もなく、ただ流されるままに生きていた
これからもきっとそう、誰も顧みず己の為に生きていく

それでもいいよね先生・・・・・・

答えのない問いかけに私はまた、意識を闇に溶かしてい_____


ドササッ『ぐふぅ!』


「何を寝ている行くぞ、樋口」
『うえー』

もちろん、そんなことはうちの隊長が許してくれるはずもなく。腹の上に落とされた銃器の入った鞄をもって後を追った
ちなみに隊長の名前は芥川龍之介ね。一応、上司
つーかコレ、重っっ!

『隊長ー、コレ重いっスよ。置いてっていいですか?』
「ダメだ。武装探偵社に赴く時、木刀では目立つ。警棒も入ってるからそれらでなんとかしろ」
『うぇーい』

ヤル気のない返事に一瞬睨まれたが分かれ道の為、お説教は回避できた

確か隊長は街中の軍警に爆弾置きにいくんだっけ?
そっちの方が楽そーでいいなー
私の今回の仕事っていわば囮じゃんメンドくさっ

そう思いながらもスマホで地図を検索し武装探偵社までのルートを歩む
やっっべ迷子になりそう
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