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第1章 人虎捕獲編

______________なんてことが昨日ありました

いやぁ、大変だった!!あの後、人間失格盗聴野郎もとい、元幹部の太宰から去り、芥川隊長との反省会もといただの責任の押し付けあいをして一日は終わった。
まぁ、最終的に殴り合って、ブッチした私がファ●リーズを頭から隊長にかぶせて逃げてきたんだけど。


「大変だったねぇ芥川が」
「二人は任務後いつもいつも喧嘩ばっかりだもの大変よねぇ、アクタガワも」
「芥川・・・」

上からQ、エリス、鏡花と同情の言葉をいただいた隊長・・・なんだいなんだい!まるで私が悪者みたいに!!

「それで?その後どうしたの??」
『え、ちょうどよく、やってきた〝黒蜥蜴〟に全部押し付けて逃げてきた』

途中、あいつら特に立原の叫び声が聞こえたが気のせいだなうん
呆れた目で私のみるちびっこ達・・・確かにファ●リーズ頭からかけたのは悪かったなローズの香りのにすればよかった
ちなみに今私がいるのはQこと夢野久作の座敷牢、Qは私がポートマフィアに就職するきっかけとなった子でいつも遊びにきてはゲームやらお菓子を食べている
それを聞いたエリスも遊びにくるようになり
ちょっとしたきっかけで最近就職してきた泉鏡花も遊びにくるようになった
そしてもう一人、私の後輩の彼女も遊びにきている

ガチャっ

「みんな〜、今日のおやつ持ってきましたよ〜」
『おっ、ありがとう風葉』

加藤風葉、異能力者で私の一個下の後輩
尾崎紅葉の補佐官で拷問部隊でもある

「いえいえ、今日はお豆腐を使ったチーズケーキを持ってきたんです」
「豆腐・・・!」
「余ったので後で湯豆腐にでもしましょうね」
「私、ベリーソースをたっぷりかけたチーズケーキがいい!!」
「ぼくは生クリームで」
『私は両方一緒に』
「はいはい」

料理は美味いし、気が利く良い子なんだが

「イチ、あーん」
『いらん』

私に対して少々しつこい
まぁ、高校の頃からこんなんだし別にいいけど

prrrrrr.rrrrrr

『あ、着信』
「私がでるわ」
『頼んだ』

鞄にある仕事用のガラケーから着信があった今頃探偵社撲滅に向かってる広津さんからかもだし風葉がでても問題ないだろ

と、おもったら風葉がすごい笑顔で私のところにきた

「イチちゃ〜ん、見知らぬ男から電話なんだけどどうゆう事〜?」
『はぁ?間違い電話か?』
〈違います!中島敦です!!〉

あぁ、探偵社の。何用だろうとガラケーを受け取ろうとしたら風葉が泣き出した

「イチちゃんひどい!!私がイチちゃんの為に一生懸命色々してる間に他の男と逢引してるだなんて!!ひどい裏切りよ、浮気だわ!!!」
『なんでやねん!!ちげぇよ、今話題に上がってる人虎だよ。ほら、電話寄越せ。あーもしもし』

風葉からガラケーを取り戻し敦くんからの電話にでる

〈なんか・・・すいません〉
『いえいえ、こちらこそ。で、何用かな?』

まさか、おとなしく捕まりますって話じゃあるまい

〈僕は探偵社を辞める、辞めてひとりで逃げる。捕まえてみろ〉

なるほど、だから探偵社には手を出すなと・・・

『うん、無理だな。あと君本気なの?』
〈!?当たり前だ!!〉
『あっそ、いっとくけど私に君の言葉を信じる権利なんてない、あくまで私は仕事で君を捕まえようとしただけだからね』

それにもう、武装探偵社の襲撃命令だしちゃったし隊長が
私は昨日のいい合いの所為で隊長から任務外されたし、人伝で
正直、彼が武装探偵社を抜けてもどうすることもできない。それに・・・

『君が逃げてもどうにもならないよ、隊長は太宰さんを狙ってるみたいだからね。君はおまけさ』
〈そんな・・・・・・〉
『まぁ、そんな訳で探偵社と一緒に滅ぶかこのまま私の言うこと聞いて捕まるか決めてね。今すぐに

〈ッ・・・・・・〉ガチャン!!プープー.p_____

・・・・・・

『あ、切れた』

画面に公衆電話よりと、表示される
あーあー、このままあっさり捕まってくれたら余計なことしなくてきいいのになー
別に殺そうとしてる訳ではないのだから

『ま、なんとかなるか』

ちょうどガラケーを閉じると後ろから4人の楽しそうな声が聞こえた

「ヒグチー!早くこないと貴女の分も食べちゃうわよー!!」
『まてぇ!!エリス嬢!!!そのチーズケーキは私のものだぁぁ!!』

なんとかチーズケーキを死守した私は、その後、探偵社にボッコボコにされた黒蜥蜴をみて大笑いした









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