純愛
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『~♪』
鼻歌を口ずさみながら、自分の部屋でメイクする。
今日は私にとって、すごく特別なイベントがある♪
この日を楽しみにしていたので、昨日はあんまり眠れなかった…
でも!
大丈夫!!
だって、今日は…
クラピカとデートなんだもんっ♪♪♪
メイクをしながら、にやけそうになる。
私はそれを必死でこらえながら、平静を保ち手を動かした。
あ~今日は待ちに待ったデートだよ!
前から、夏休み中にどこか行けたらいいな~なんて思ってたから…
それが叶ったよ♪
しかも、クラピカと行けるんだから、もっと嬉しいよね!
でもね…
ひとつだけ、マイナスなことがあるんだよね…
「よォ!クラピカ~!」
待ち合わせ場所に現れたのは…
クラピカの親友のあのレオリオ。
そう。
デートといっても、私とクラピカの二人きりではない。
私とクラピカと莉子とクラウスくん…あと香奈江ちゃんと、莉子の友達(男女1人ずつ)
そしてレオリオを加えると、かなりの人数に…
これって、デートっていうのかな?
ただみんなで出かけるだけ…
いや!
これはデート!!
大人数だけど、デートって事にしよう!
どんな形であれ、クラピカと一緒にいられるんだから!
「これから行くところに、ヅラにゃんこのグッズ売り場があるんだって~」
『本当?絶対行こうね♪』
「うんっ」
あれから電車に乗り、これから一時間かけて目的地に向かう。
電車に揺られながら、私は香奈江ちゃんとおしゃべり♪
クラピカはレオリオと話してる…
昨日もバイトで帰って来るの遅かったし、せっかくの休みなのに誘って悪かったかな。
「…私も一緒に来ちゃってよかったの?せっかくクラピカくんとお出かけなのに、邪魔じゃない?」
香奈江ちゃんが、申し訳なさそうに言う。
『そんな…!だって遊園地のチケットくれたの香奈江ちゃんでしょ?それに、私としては香奈江ちゃんがいないとつまんないよ~』
香奈江ちゃんのお父さんから貰った、都内の室内遊園地のチケットを私達にくれたことから、今日のお出かけが実現したのだ。
夏休み中にクラピカとどこか行けたらいいな~って思ってたから…
香奈江ちゃんのおかげで、キッカケができたよ~♪
でもレオリオがいるなら、あんまりクラピカと接近できそうにないしな。
莉子も友達といるし…
「そお?でもクラピカくんと二人きりになれるように協力するからねっ♪」
『い、いいよ!だって…私とクラピカが二人きりになっちゃったら、香奈江ちゃんひとりになっちゃうよ?』
「私はその辺ひとりでフラフラしてるよ♪いざとなったら、トイレでヅラにゃんこ戦争やって時間潰してる♪」
『香奈江ちゃん…そこまでしなくていいって…』
「着いたー!!」
「意外と近かったな~!」
目的地に到着。
やって来た場所は、私達の地元から海沿いにある遊べる施設やショッピングモールがある場所。
夏だということもあり、駅から降りた時点でかなりの人で賑わっていた。
駅から歩いて、一先ず遊園地へ向かう私達。
そして中に入り、とりあえず入口近くにみんなで固まる。
「私達、アレ行きたいの♪」
莉子が、お化け屋敷を指差した。
『じゃあ、別行動しよっか。中学生組は中学生同士で回れば?』
「うん!あとで連絡するね~」
『わかった~』
莉子とクラウスくんと中学生達は、お化け屋敷に入って行った。
入口付近には、私と香奈江ちゃんとクラピカ…レオリオの4人だけになる。
『とりあえず喉乾いたよね』
「そうだね~あ!あっちにフードコートあるよ~」
香奈江ちゃんがパンフレット見ながら、フードコートがある方向を指差した。
『クラピカ達も何か飲む?飲むなら買ってくるけど…』
「…いや。お前らだけでいけよ…俺は…」
!!!
すると、レオリオがそう言って…
香奈江ちゃんの手をぎゅっと握り、ニコッと笑った。
そして…
「ってことで…別々で行動しようぜ~♪じゃあな~!」
「え、ちょっ…!」
レオリオは香奈江ちゃんの手を引いて走り、人混みに紛れて言った。
香奈江ちゃん、大丈夫…?
突然のことで放心状態だったけど…
男苦手なのに、レオリオなんかと二人きりになるなんて…
マジで心配なんだけど…
「…フードコート、何処だ?」
『えっ…』
香奈江ちゃんが消えて行った方向を見つめていた私に、クラピカが話しかけて来た。
『…レオリオと一緒じゃなくていいの?』
恐る恐る聞く私に、クラピカは不思議そうな顔をした。
「…何故だ?あいつは永井と行動したいのだろ?」
『えっ…そうなの?』
ってことは、レオリオって香奈江ちゃん狙い!?
なんか意外かも。
でも、香奈江ちゃんは…レオリオのこと苦手だって言ってたよな…
二人きりにしちゃって、本当に大丈夫かな…
クラピカと二人きりになれたから、私は嬉しいんだけど…
「行くぞ。喉が乾いた」
『あ、うん!ごめん』
私はクラピカとフードコートへ行き、飲み物を買って、とりあえず遊園地の中をフラフラと歩いた。
『ゲーセンがあるよ!』
飲み物を片手にゲーゼンを見つけた私は、近くにあったクレーンゲームに近づいた。
『うそ!ヅラにゃんこのぬいぐるみだ!可愛い~♪』
クレーンゲームの中には、ヅラにゃんこのぬいぐるみがたくさん。
「出た…(汗)」
『このぬいぐるみ、初めて見た!多分お店では売ってないよね』
レアもの?…だと思う。
チャリン…
するとクラピカは持っていた飲み物を私に持たせ、クレーンゲーム機にお金を入れた。
『…取ってくれるの?』
「…………」
クラピカの顔は、真剣。
私もクラピカの隣で、真剣な表情で見守る。
今…クラピカは500円入れてたよね?
500円で3プレイだから、3回できるんだ…
とれるかな~?
ウィーン…
クラピカがボタンで操作するクレーンが動き出し、私にも緊張が走った。
がこんっ
!!!
すると…一発で、ヅラにゃんこのぬいぐるみゲット!!
『うそ!クラピカすごい!!』
「これが良い位置にいただけだ」
下の取り出し口から、ヅラにゃんこのぬいぐるみを取ってくれるクラピカ。
そして…
がこんっ
「…2個しか取れなかったな」
結局クラピカは、3プレイ中…ぬいぐるみを2つも取ってくれた。
『いやいや!2個しかじゃなくて、2個もだよ!!本当すごいね…ありがとう、クラピカ!1つ香奈江ちゃんにあげてもいい?』
これはかなりのレアだし、香奈江ちゃんも絶対喜ぶ♪
「私の許可がいるのか?」
『いるって!だってクラピカが取ってくれたんだもん…あ!そだ。お金払うね』
確か500円。
「いらない」
『あ、ちょっと…』
そう言って、先にスタスタと歩いて行ってしまうクラピカ。
私は直ぐに、クラピカを追いかける…
『さっきもジュースおごってくれたしさ…』
「いらない。せっかくこの間、初給料貰ったのだ。お前の為に使わなければ意味がないだろう」
『えっ…』
心臓が飛び出そうなくらい、胸が高鳴った。
それって、どういう意味…?
「…これ、面白そうだな」
『!』
クラピカが目を止めたのは…
アクションカーレースゲーム。
『…私絶対負ける自信ある(笑)』
「ふっ…」
私とクラピカは、ゲーム機に座る。
『これは私が出すから!クラピカはそのままね!!財布とか出さないでよっ』
「分かった…」
めんどくさそうに頷くクラピカ。
私はふふっと笑った。
.
なんか自然とデート?じゃないけど、クラピカと普通に遊べてる…
ラブな展開ではなさそうだけど、クラピカと一緒にいられるだけで、楽しいし嬉しいな。
「…クラピカ?」
?
その時、後ろから女子の声が…
振り返ると…
!!
私とクラピカのゲーム機の後ろに、女の子らしい同い年くらいの可愛い人が立っていた。
「…愛美(まなみ)」
クラピカはその女の子を見て、表情を曇らせた。
じーーーー…
!?
すると、その愛美という子にガン見されていることに気づく…
「…もしかして、クラピカの今カノ!?私、クラピカの元カノの愛美です!ヨロシクね♪」
………クラピカの元カノ?
えええええええ~!!?
next…