ヨークシン編
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「お前に、ふたつ選択を与えよう」
どくんと、ソフィアの心臓が跳ね上がった。
嫌な予感がする。
クロロは無情な選択を投げかけた。
「リリー、オレのものになれ。そうすればこの子供を生きたまま帰し、もう今後一切鎖野郎に手は出さない。
だがオレのものにならなければ、今ここでこの子供を殺し、お前の目の前で鎖野郎を殺す」
『…………!!』
声が、出なかった。
そんな勝手な選択、決められるわけない。
しかし、クロロは逃れられない選択を、ソフィアに突き付けてくる。
「リリー、どうする?オレのものになるか、ならないか…」
穏やかで静かで、残酷な声が聞こえた。
ソフィアは何かを言おうと口を開いた。
だが、やはり言葉が出てこない。
すると、隣にいるゴンが激しい口調でクロロに怒鳴った。
「…ふざけるな!!勝手すぎるよ!!今まで何でも自分のしたいようにして、ソフィアの人生をめちゃくちゃにして!!ソフィアはものじゃない!!」
『ゴン…』
剣呑なクロロの眼差しがゴンを射貫く。
「黙ってろガキが。助かりたくて必死か?」
フィンクスが怒気のはらんだ声で問いかける。
その質問にぶち切れたゴンは立ち上がり、体を縛っていた鎖を怒りに任せた力で切った。
「自分のために言ってるんじゃない!!…取り消せ!!」
ゴンが怒号した。
ゴンは怒りに燃える眼光をクロロに向ける。
しかしクロロは臆することなく、ゴンの眼光を真っ向から受け止めた。
そして、クロロは薄く笑うと旅団に命令を出した。
「……殺せ」
ソフィアの心臓が跳ね上がる。
フィンクスは指を鳴らしながら、ゴンの元に歩き出した。
だめ…
ゴンを、殺さないで!!
『待って…!!』
ソフィアの叫びにフィンクスは足を止めた。
ソフィアは悔しげに目を細めて、そのまま俯き震える声を吐き出した。
『分かった、クロロのものになるから…だから、ゴンを殺さないで…!』
ソフィアの決意を聞いたクロロは、そうかと唇がかすかに吊り上がった。
そのソフィアの言葉にゴンが叫ぶ。
「ソフィアダメだ!!ソフィアは今までこいつらに何もかも支配されてきた!!もうこいつらの言いなりになる必要なんかない!!」
ソフィアは唇を噛んだ。
手のひらを握り締めて、ソフィアは瞑目した。
ゴンの言う通りかもしれない。
でもね、ゴン。
ここで、わたしのために死んで欲しくない。
これ以上大事な人を失うのは、耐えられない。
だから…
『ごめんねゴン…でも、これでいいの。わたしは大丈夫だから…ありがとう』
ソフィアは泣き顔みたいな表情で笑った。
「…ダメだっソフィア!!」
声を荒げるゴンにクロロは剣呑な表情で口を開いた。
「目障りだな、早くガキを連れて行け」
その命令にフィンクスが暴れるゴンを強引に捕まえて、連れ出した。
「ガキ、生き残れてよかったな」
ゴンはもがきながら必死にソフィアの名前を大きな声で呼んだ。
しかし、ソフィアは俯いたまま決して後ろに振り向かなかった。
やがて、自分を呼ぶゴンの声が消えていく。
胸が苦しい。息がつまる。言葉が出ない。
ソフィアはただ、その場に立ち尽くす。
ごめんなさい…ゴン。
ごめんなさい…キルア。
ごめんなさい…レオリオ。
仲間を守るために、許して下さい。
どちらかを選ばなければならないのは、凄く凄く辛かった。
でも、こうするしか選択はなかった。
矛盾した選択を、簡単な気持ちで決めたわけじゃ…ない。
こうなってしまう事もなんとなくわかっていたから。
クラピカ…
ごめんなさい…
本当にごめんなさい。
ずっと、一緒にいたかった。
何があっても離れないって、言ったのにね。
約束をした。
外の色んな世界を見に行こうと。
いつかクラピカとわたしと将来の子どもと3人で…手を繋いで歩こうと。
大切な約束をしたのに…わたしは…
瞬きをすると、目から涙が伝い落ちていく。
熱いものが目からこぼれるのに気づかないふりをして、ソフィアは懸命に堪えた。
旅団は無言でソフィアを呆然と見つめた。
涙を流したままその場で立ち竦む少女は、血の気のない表情で生気を失っている。
クロロはソフィアの元へ足を踏み出し、耳元で静かに告げた。
「オレをいくらでも恨め。お前にいくら恨まれようと、お前をどうしても手に入れたかったんだ」
見開かれたままのソフィアの瞼が、大きく震える。
どうしてクロロは…
そこまでしてわたしを…?
ソフィアはクロロを見返したとき、腰を下ろしていたシャルナークが立ち上がり、クロロに尋ねた。
「団長、もう鎖野郎に手は出さないって言ったけど、もしここに来たらどうするの?」
その質問にノブナガも話を合わせた。
「そうだ、もうあのガキにここの居場所はばれてる。リリーを助けに来ちまうんじゃねーか?」
クロロは薄く笑うと、平然と答えた。
「手を出さないと言ったのはオレ達から鎖野郎に近づかないということだ。鎖野郎から顔を出せばそのまま殺して、終いだ」
え?
そんな…
『そんなの、聞いてない!!クラピカに絶対手を出さないって聞いたからクロロのものになるって決めたんだよ!?』
突然声を荒げるソフィアを見つめ、クロロは残虐な笑みを浮かべたまま口を開いた。
「それはお前の勘違いだな。前提がまず間違っているよ、リリーは。オレ達から手を出さないという意味だ。オレ達が鎖野郎を探さなくても、お前がいれば、必ず鎖野郎から姿を現す。そうなれば、お前を守る為に殺すしかないだろ」
ソフィアは青ざめた。
団員に弱点がばれてしまった以上、もう…クラピカは旅団に勝ち目はない。
クラピカに助けに来てほしい。
クラピカに会いたい。
けど、もしここに来てしまったら…クラピカが、殺される。
クラピカがいない世界なんて、生きていく意味が…無い。
だから…
『もしクラピカを殺したら、わたしは死ぬ』
予想だにしなかったソフィアの言葉に、クロロは呆気に取られた風情で目を見開く。
「…そんなに鎖野郎が大事か」
『クロロにはわかんないでしょ…人を本気で愛するってことは、自分の命も捨てることができるのよ。
クラピカが死んだらわたしも死ぬ、でもその前に…』
わたしは忘れない。
最初で最後の約束を。
たとえ、果たされなくても。
そして、クラピカの傍にいると誓った、あの瞬間の優しい温もりも。
『クロロ。……ここで、アンタを殺す』
宣言して、ソフィアは右手に中型の刃物を具現化した。
もうクラピカに二度と会えないかもしれないと、脳裏を過ぎった考えを無視して、両手で刃物を構える。
そして、ソフィアは息を詰めて地を蹴ったーーー…
ソフィアとゴンが旅団に連れ去られて3時間後。
クラピカ、キルア、レオリオ、センリツは旅団をつけてアジトから数メートル離れたホテルにいた。
ソフィアとゴンを助ける方法を考え込んでいた4人だが、これといった方法が見つからないままでいる。
クラピカの心臓は焦りで早鐘を打っていた。
どうすればいい…
どうすれば二人を助けられる!?
何か手はあるか!?
この緊縛に似た現状を解決する奇跡の様な手が……!!
ない…っ
見つからない!!
こうしている間にも、二人が殺されているかもしれない。
ソフィアの記憶が念で入れ替えられているか、消されているかもしれない。
時間がない…一刻も早く、二人を助け出す方法を見つけなければ…!!
そのとき。
プルルルル…♪
クラピカの携帯電話に電話がかかってきた。
全員青ざめた顔色に変わり、クラピカの携帯電話を見つめる。
「……奴等か?」
キルアがそう呟くと、クラピカは剣呑な顔で電話に出た。
「もしもし…」
「もしもしクラピカ!?」
「ゴン!?」
そう言ったクラピカにキルア、レオリオ、センリツは目を見開き、耳を傾けた。
「ゴン!無事なのか!?奴らは!?」
「実は、オレだけ解放されてアジトから逃げ出してきたんだ…」
見開かれたままのクラピカの瞼が、大きく震える。
「なん、だと…ソフィアは!?」
「ソフィアはまだアジトにいる。ごめん、クラピカ…後で詳しく説明するから、今どこ?」
クラピカは心臓が跳ね上がるのを自覚した。
きっとソフィアに何かあったのだと考えると、奇妙に息苦しく、早鐘を打つ心臓は鎮まらない。
クラピカは居場所をゴンに説明すると、やがて電話を切った。
「ゴン、なんだって?」
真剣に尋ねてくるキルアに、クラピカは僅かに顔を歪める。
「…ゴンだけ解放されて、ソフィアはアジトにいる」
「なんだって!?」
ゴンだけ、解放された…?
瞳を一杯に見開くキルア。
レオリオとセンリツは、その状況に疑問を抱き、レオリオがクラピカに尋ねた。
「オイ!ゴンだけってどういうことだ!?なんでソフィアだけ捕まったまんまなんだ!?」
「…おおよその見当はつく。おそらくリーダーがソフィアにこう告げたのだろう…クモに戻れば、ゴンを解放してやると」
「ちくしょ…っ!なんて卑怯な奴らだ!!」
レオリオが怒号すると、センリツが冷静に声をかけた。
「とにかく、いまはゴン君が来るのを待ちましょ。話はそれからだわ」
ーーーー30分後。
ゴンと再会したクラピカ達は、ゴンからクラピカの能力と弱点がばれたこと、ソフィアが捕まっている訳を全て聞いた。
「………それでオレ、解放されたんだ。ごめん、クラピカ…オレ、何もできなかった…」
ゴンの言葉に、キルアは目を細める。
ゴンは顔をくしゃくしゃにしていた。
「いや…ゴンは十分よくしてくれた。危険な目にあわせてすまなかったな」
「…クラピカ、どうする?」
クラピカは眉をひそめた。
キルアは剣呑な眼差しを向けて、口を開いた。
「もう奴らがアジトから姿を現してからの作戦を考えるしか方法はないぜ!?」
「………っ」
クラピカは拳をぐっと握り締めた。
ソフィアの声が耳の奥に甦る。
ーー『もう、クラピカは一人じゃない。何があってもこれからは…わたしが、そばにいるから…』ーー
そう、言っていた。震える体で、私を抱きしめて。
ーー『二人の夢、絶対に叶えようね!!約束だよ?』ーー
約束をした。
だがソフィアは、ゴンを守るために、私を守るために…奴のものになることを決めた。
私達の同胞を殺した奴らの手に…
その選択を決めたソフィアは、どれほどの屈辱と悲しみを抱いたことだろう。
こうなってしまったのも、すべて私の責任だ。
「ゴン、キルア。最後に、頼みがある」
二人は硬いクラピカの声に引かれて視線を向けた。
クラピカは覚悟を決めた揺るがない瞳で口を開く。
「私をクモのアジトに案内してくれ」
その言葉を聞いた全員の瞳は凍り付いた。
「…オイ、何言ってんだクラピカ!!」
「まさか直接奴らの所に行くのか!?それは絶対ダメだ!!奴らにクラピカの秘密がばれた以上、クラピカに勝ち目はない!自殺行為だ!!」
レオリオとキルアは必死にクラピカを説得し、怒号を上げる。
それを無視し、クラピカはその場から歩き出すと全員に背を向けて答えた。
「…たとえ奴らに私の秘密がばれていようと構わない。ソフィアを守るためなら、命など惜しくない。いつでも死の覚悟はできている」
クラピカの思いが、痛いほど強烈に伝わってくる。
ゴンはかける言葉が見つからず、拳を握り締めた。
「そんな…ダメだよクラピカ!!」
「そうだ!!それにこれはクラピカだけの問題じゃねェ!おめェが死んだらオレ達はどうなるんだ!?」
いきり立つレオリオに、クラピカは黙然と俯いた。
興奮、焦り、怒り、悲しみの心音がセンリツの耳に届く。
その時。
プルルルル♪
クラピカの携帯電話が鳴り出した。
一瞬にしてその場が凍り付き、緊張感が漂う中、クラピカは電話に出た。
「やあ◆」
どくんと、クラピカの心臓が跳ね上がった。
「ヒソカ…!」
「ゴンとはもう合流したのかなァ?今ソフィアを助ける作戦でも立ててたの?」
「…なんのようだ」
「忠告しておくよ◆もうクモはクモじゃなくなった★」
クラピカの心臓を、氷の指が握り潰した。
愕然と瞠目したクラピカは怒号した。
「どういうことだ!?」
「その言葉の通りだよ★君の能力とその弱点が分かり、クモは旅団の刺青を消し、クモじゃなくなったのさ◆君に手はだせないようにねェ★
クモは、いつでも君の姿が現れるのを待ち構えている◆
でもここ(アジト)に来れば殺されに来るようなものだ◆もう君に勝ち目はないよ★」
クラピカは、ぐっと拳を握り締めた。
低く、震える声で問いかける。
「…ソフィアは無事なのか?」
「彼女は大丈夫だよ◆でも、ソフィアに念を使われるのは時間の問題だ★もうソフィアのことは諦めた方がいい◆それじゃ♪」
そう告げると電話はヒソカによって一方的に切られてしまった。
黙然とするクラピカにキルアが尋ねた。
「ヒソカ…なんだって?」
その時、息を呑む気配が幾つかした。
真剣な表情で見つめるキルア、ゴン、レオリオ。
いつになく緊張したクラピカと三人を、センリツは息をひそめて交互に見た。
クラピカはなんと答えるのか。
そして三人は、その事実をどう受け止めるのか。
しばらくの沈黙が続いた後、クラピカは口を開いた。
「…奴等は、クモではなくなった」
「それは、どういう意味だ!?」
「おい、クラピカ!!」
三人を振り返り、クラピカは痛みを堪えるような瞳をした。
「奴等は、全員クモの刺青を消し…もうクモではなくなったんだ。もう私の鎖は、使い物にならない…」
三人は愕然とした。
鎖が使えなくなった以上、もう旅団を捕えることも、攻撃も出来ない。
もし使えば………クラピカは、死ぬ。
どうあがいても、旅団に勝てる道は残されていない。
恐ろしい想像が、ゴンの心の中ではじけて消えた。
あまりにも恐ろしくて、ゴンは慌てて頭を振る。
こうなればオレ達がソフィアを助け出すしか道はない…!!
「クラピカ、オレ達がソフィアを助けに行く」
クラピカは声を上げ、首を振った。
「ダメだ!!これは私の問題だ!私が奴らを追わなければこんな事態を招かなかったんだ…全ての原因は私の責任だ。
奴等が待ち構えているなら尚更だ。何としてでも、私がソフィアを助け出す…!!」
その宣言にキルアは怒りに燃える眼光をクラピカに向けた。
「いい加減にしろよクラピカ!!行けば奴らの思うツボだ!!ソフィアがどんな思いで奴らのものになったと思ってんだよ!!
お前を助けたいからだろ!?奴らに殺されればソフィアを助け出すことも出来ねえんだぜ!?」
「キルアの言うとおりだクラピカ!!」
レオリオも全力で説得する。
拳を握り締め、言葉を失って立ち竦むクラピカに、ゴンが問いかけた。
「クラピカ…オレ達、友達だよね?」
クラピカは、はっと目を見開いた。
そんなクラピカを見つめるゴンの瞳は、静かだ。
クラピカは震える声で、あぁ…と返事を返すと、ゴンは目元を和ませた。
「オレ達にとってソフィアも大事な友達だ。友達を助けに行くのが当たり前でしょ?…それにオレ、どうしてもあいつらを止めたいんだ」
「ゴン…」
「ならオレがクラピカを守る。だから、クラピカ。オレ達4人でソフィアを助けに行こう」
「守るって、正気か!?そうすればゴンも殺られるかもしんねェんだぞ!?」
レオリオの言葉にゴンは反論した。
「オレ達がいくらクラピカを止めても、クラピカはアジトに向かう気だ。だからオレはクラピカの盾になる。それに…オレ達4人ならあいつら相手でも怖くない。仲間が一緒だから…きっとソフィアを助けられるよ!」
ゴンの言葉にキルアとレオリオは呆然と立ち竦み考えると、やがてクラピカに声をかけた。
「…クラピカ、ゴンの言う通りオレ達は仲間だ。どんな手を使ってでも協力させてもらうぜ!」
「今までどんな時も乗り越えてきた仲だしな。死ぬ時もみんな一緒だぜ?」
「キルア、レオリオ…」
友達なんて…
遠すぎる幻のようなものだった。
友達を失ったときの悲しみを知ってしまった私は…
もう二度と、友達など必要ないと思っていた。
だが、いま私の目の前には…
痛みや、悲しみや、喜びを分かち合える、かけがえのない友がいる。
ゴン、キルア、レオリオ…
「ありがとう…私はいい仲間を持った」
落ち着きを取り戻したクラピカは、ようやく穏やかな笑みを浮かべた。
センリツはその光景を見つめ、目頭が熱くなるのを感じた。
信頼し合う、温かく優しい心音がする。
胸の奥から、優しい気持ちが溢れてくる。
次第にクラピカと目が合ったセンリツは、嬉しそうに微笑んだ。
「本当に、いい仲間を持ったわね」
「あぁ」
「さ、こうしちゃいられねェぜ。奴らをぶっとばしに行くぞ!!」
「うん!!」
「皆、覚悟はできているな?」
「当ったりめェよ!!」
4人は輪になり、右手で拳を握るとそれをお互いに合わせた。
「センリツ、ここまで色々すまなかったな。礼を言う」
クラピカの言葉にセンリツは、これから死ぬかもしれないクラピカの顔が見られず、困ったように笑った。
「いいのよ…クラピカ、一つ私と約束してほしいの」
「なんだ?」
「命を…粗末にしないと、約束して」
真摯な瞳に見つめられて、クラピカは頷いた。
「…分かった、私はまだまだ生きなければならないからな。無駄死にはしない」
「約束よ」
「あぁ、約束だ」
4人はホテルを出て、歩き出した。
「センリツー!ありがとなー!」
キルアがセンリツに向かって大声で手を振り、ゴンやレオリオも手を振った。
センリツは泣き顔にも似た笑顔で、4人の姿が見えなくなるまで見送った。
「信じて、待ってるわ…」
こうしてクラピカ達はソフィアを助け出すため、旅団と最後の決着を付けるため、
蜘蛛のアジトに向かったーーー…
next…