好きだと言えない
name change
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補助監督からもらった位置情報をもとに
現場に着くとすでに帳が降りていた
悟は車を停めて帳に向かって歩く
黒いそこに手を添えるとためらうことなく中へと進んだ
薄暗い帳の中に入った瞬間ゴウっと炎が上がる
幾度となく目にした名前の術式だ
そこにいるであろう彼女の元へと足を進めた
名前を見つけた
ずっと会いたくて会いたくて思い焦がれた存在
いつも見るたびに思う
呪力を纏う名前が綺麗だと
燃え上がる炎が上がるたびに
名前のたなびくその髪が
敵を見るその真剣な眼差しが
凛とした空気が好きだった
帳が上がり消えゆく炎に視線を向けていた横顔が
ゆっくりとこちらに振り向く姿に
悟は息を飲んだ
「悟、お迎えありがとう。ここまでタクシーで来たから助かっちゃった」
ふわっと笑う名前にゆっくりと悟は手を伸ばして
彼女の小さな体を抱きしめた
「名前、」
「ん。ただいっ…ん」
喋る彼女の唇を悟は無理矢理自分の唇で塞ぐ
舌でその唇をこじ開けて名前の舌を絡めとり
上から覆いかぶさるようにかき抱いた
「名前…会いたかった」
「うん。私も」
「嘘つけ。迎えを待つ前に勝手に任務なんかに来やがって。僕より任務が大事なの?」
まるで彼女が彼氏に言う台詞を
不貞腐れた大男が吐くものだから思わず名前は噴き出した
「なに、笑ってんだよ」
「ごめんって。機嫌治して?」
「いっつも僕ばっかりでさぁ」
「ん?」
「僕ばっかり、名前の事すき過ぎて嫌になる」
そう言いながらもしっかりと腰をホールドして
名前を抱く腕は離れる事を知らない
「僕、ずっと待ってたんだよ?お前に会いたくて。今日が楽しみで楽しみで仕方ないくらい」
「私も浮かれてたよ?完徹するくらいは」
その言葉にサングラス越しの
悟の目は大きく見開かれた
「え?寝てないの?マジで?ちゃんと休んでから飛行機乗れば良かったのに。そもそもなんで飛行機で寝ないの??」
「任務明けでそのまま空港行って、飛行機の中で報告書とか諸々処理して」
「…その後は、なんか眠れなくって」
そう言って視線を逸らした名前をさらにきつく抱きしめた
「僕に会えるの楽しみでドキドキして眠れなかった?」
「…」
「え?マジ?マジで言ってる?可愛すぎるんですけど僕の彼女」
悟はそのまま名前をひょいっと抱えて
車に向かって歩き出した
「え?ちょっと歩けるよ!」
「いいからいいから~。あ、お前の荷物放置されてんの見かけたからもう車に積んだから」
「ここから高専(近くの新居)まで時間かかるから、ちゃんと車の中で寝なね?」
悟に抱きかかえられながら見覚えのある車へたどり着いた
久々に乗る名前の愛車はピカピカで
悟が大切に使ってくれていることが見てとれた
「そう言えば私の荷物って高専の寮だよね?まだいっぱい部屋空いてる?」
「うん、空いてるよ。僕もう教師だからねー。その辺はまっかせなさいっ」
「悟が先生とか、ウケる。傑は似合ってるけど」
「それ地味に傷つくんだけど…傑も硝子も名前が戻ってくるの楽しみにしてたよ」
「そっかぁ…明日お土産…渡さなきゃ…」
「はいはい。いい子は寝てて?」
車に乗り込んですぐに渡された悟のジャケットを
名前は口元まで持って行って限界だった瞼を完全に閉じた
「さとるの…匂いがする…」
「は?」
悟はハンドルを握ったまま一瞬固まった
高速手前の信号で止まった時に横を見ると
穏やかに眠っている彼女
助手席のシートを限界まで倒しながらつぶやいた
「ったく。僕の匂いがするとか言うなよ。どんだけ煽んだよ」
シートを下げ切ると彼女の頭をひと撫でして
再びハンドルを握り目的地に思いを馳せた
「名前、着いたよ。起きてー」
「ん…ごめん爆睡してた」
「よだれ垂れてるよ。かわいー」
がばっと起き上がり慌てて口元をぬぐうが
全く濡れてない
そんな名前の慌てた様子を悟は
ゲラゲラ笑いながら見ていた
「久々の再開の彼女に対しての仕打ちが酷い」
「だってー。名前いちいち反応が可愛いんだもん」
「口調、やわらかくなったけどそういうところが悟よね」
「それって褒めてるー?アリガトウ」
未だに笑っている悟を無視してドアから降りて
辺りを見渡した
高専に行くものだと信じて疑わなかったのに
名前はここがどこだかわからずにいた
目の前にはファミリータイプの一戸建て
その家の前の車庫に乗ってきた車が停まっているのだ
「聞いていい?」
「ん?なーにー?」
「ここ、誰の家?」
「ここ?僕と名前の家だよ。マンションか悩んだんだけど、高専の近くでって探したら田舎過ぎていいタワマン無くて。だったら建てちゃえって」
理解が出来ないまま名前は悟に引きずられるように
玄関に行きかざしたカードキーでロックが外れる音がした
広めの玄関に横はウォークインクロークっぽい
悟が嬉しそうに案内するねと言って中に引き入れた
「一階は洗面とお風呂。ここがトイレ。この部屋は寝室と奥にウォークインクローゼット。見て!キングサイズのベッドも買っちゃった♪」
「2階はリビングねー。でその上が3部屋で書斎やゲストルームね。屋上も広いから今度BBQとかしよっか」
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現場に着くとすでに帳が降りていた
悟は車を停めて帳に向かって歩く
黒いそこに手を添えるとためらうことなく中へと進んだ
薄暗い帳の中に入った瞬間ゴウっと炎が上がる
幾度となく目にした名前の術式だ
そこにいるであろう彼女の元へと足を進めた
名前を見つけた
ずっと会いたくて会いたくて思い焦がれた存在
いつも見るたびに思う
呪力を纏う名前が綺麗だと
燃え上がる炎が上がるたびに
名前のたなびくその髪が
敵を見るその真剣な眼差しが
凛とした空気が好きだった
帳が上がり消えゆく炎に視線を向けていた横顔が
ゆっくりとこちらに振り向く姿に
悟は息を飲んだ
「悟、お迎えありがとう。ここまでタクシーで来たから助かっちゃった」
ふわっと笑う名前にゆっくりと悟は手を伸ばして
彼女の小さな体を抱きしめた
「名前、」
「ん。ただいっ…ん」
喋る彼女の唇を悟は無理矢理自分の唇で塞ぐ
舌でその唇をこじ開けて名前の舌を絡めとり
上から覆いかぶさるようにかき抱いた
「名前…会いたかった」
「うん。私も」
「嘘つけ。迎えを待つ前に勝手に任務なんかに来やがって。僕より任務が大事なの?」
まるで彼女が彼氏に言う台詞を
不貞腐れた大男が吐くものだから思わず名前は噴き出した
「なに、笑ってんだよ」
「ごめんって。機嫌治して?」
「いっつも僕ばっかりでさぁ」
「ん?」
「僕ばっかり、名前の事すき過ぎて嫌になる」
そう言いながらもしっかりと腰をホールドして
名前を抱く腕は離れる事を知らない
「僕、ずっと待ってたんだよ?お前に会いたくて。今日が楽しみで楽しみで仕方ないくらい」
「私も浮かれてたよ?完徹するくらいは」
その言葉にサングラス越しの
悟の目は大きく見開かれた
「え?寝てないの?マジで?ちゃんと休んでから飛行機乗れば良かったのに。そもそもなんで飛行機で寝ないの??」
「任務明けでそのまま空港行って、飛行機の中で報告書とか諸々処理して」
「…その後は、なんか眠れなくって」
そう言って視線を逸らした名前をさらにきつく抱きしめた
「僕に会えるの楽しみでドキドキして眠れなかった?」
「…」
「え?マジ?マジで言ってる?可愛すぎるんですけど僕の彼女」
悟はそのまま名前をひょいっと抱えて
車に向かって歩き出した
「え?ちょっと歩けるよ!」
「いいからいいから~。あ、お前の荷物放置されてんの見かけたからもう車に積んだから」
「ここから高専(近くの新居)まで時間かかるから、ちゃんと車の中で寝なね?」
悟に抱きかかえられながら見覚えのある車へたどり着いた
久々に乗る名前の愛車はピカピカで
悟が大切に使ってくれていることが見てとれた
「そう言えば私の荷物って高専の寮だよね?まだいっぱい部屋空いてる?」
「うん、空いてるよ。僕もう教師だからねー。その辺はまっかせなさいっ」
「悟が先生とか、ウケる。傑は似合ってるけど」
「それ地味に傷つくんだけど…傑も硝子も名前が戻ってくるの楽しみにしてたよ」
「そっかぁ…明日お土産…渡さなきゃ…」
「はいはい。いい子は寝てて?」
車に乗り込んですぐに渡された悟のジャケットを
名前は口元まで持って行って限界だった瞼を完全に閉じた
「さとるの…匂いがする…」
「は?」
悟はハンドルを握ったまま一瞬固まった
高速手前の信号で止まった時に横を見ると
穏やかに眠っている彼女
助手席のシートを限界まで倒しながらつぶやいた
「ったく。僕の匂いがするとか言うなよ。どんだけ煽んだよ」
シートを下げ切ると彼女の頭をひと撫でして
再びハンドルを握り目的地に思いを馳せた
「名前、着いたよ。起きてー」
「ん…ごめん爆睡してた」
「よだれ垂れてるよ。かわいー」
がばっと起き上がり慌てて口元をぬぐうが
全く濡れてない
そんな名前の慌てた様子を悟は
ゲラゲラ笑いながら見ていた
「久々の再開の彼女に対しての仕打ちが酷い」
「だってー。名前いちいち反応が可愛いんだもん」
「口調、やわらかくなったけどそういうところが悟よね」
「それって褒めてるー?アリガトウ」
未だに笑っている悟を無視してドアから降りて
辺りを見渡した
高専に行くものだと信じて疑わなかったのに
名前はここがどこだかわからずにいた
目の前にはファミリータイプの一戸建て
その家の前の車庫に乗ってきた車が停まっているのだ
「聞いていい?」
「ん?なーにー?」
「ここ、誰の家?」
「ここ?僕と名前の家だよ。マンションか悩んだんだけど、高専の近くでって探したら田舎過ぎていいタワマン無くて。だったら建てちゃえって」
理解が出来ないまま名前は悟に引きずられるように
玄関に行きかざしたカードキーでロックが外れる音がした
広めの玄関に横はウォークインクロークっぽい
悟が嬉しそうに案内するねと言って中に引き入れた
「一階は洗面とお風呂。ここがトイレ。この部屋は寝室と奥にウォークインクローゼット。見て!キングサイズのベッドも買っちゃった♪」
「2階はリビングねー。でその上が3部屋で書斎やゲストルームね。屋上も広いから今度BBQとかしよっか」
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