好きだと言えない
name change
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そのまま条件を飲んだ彼女は
悟を連れて家に帰った
「同棲っていっても1週間とか。ほんと、俺になんも言わねーのひどくね?」
「同棲って…押しかけてるくせに」
「名前ちゃん俺、腹減った。今日のご飯なに~?」
ころころと表情が変わる悟に若干振り回されながらも
冷蔵庫の中身から今できるメニューを上げていき
悟のリクエストに応えた
「うまーーっ今日から毎日ご飯作って。めんどくさいのじゃなくていいから。名前の作った飯が食いたい」
「そもそも悟の好きなものって何?甘いもの以外で」
「今日のオムライスとか好き。ハンバーグとか生姜焼きとか、カレーも好き」
「ふふっ育ち盛りの男の子だね」
「お前、バカにしたろ?悟くんの条件増えちゃうよ?」
悟の発言に名前ははてなマークを頭に浮かべるが
にやりと笑った悟は爆弾を落とした
「俺、ひとつって言ってねーし?そもそも2年もお前に会えないのに条件1つって少なすぎじゃね?」
「は?悟、それずるい!」
「俺ずるいんだよねー。2つ目の条件はもう決まってんだ」
上機嫌で話す悟に名前は嫌な予感しかしない
食事が終わると2人で並んで洗い物を済ませ
交代にお風呂に入る
名前がお風呂から上がると悟はリビングに寝転がって
TVを見ていた
「おかえり。あ、髪乾かしちゃったの?俺やってみたかったのに」
「は?」
「じゃ、それ2つ目にする。明日から名前の髪は俺が乾かす!」
「ちょっと勝手に」
「なにー?拒否権ねーよ?」
悟に手招きされて隣に腰を下ろすと
長い手が伸びてきて名前の髪を触った
「初めてあった時もっと長かったよね。もう伸ばさねーの?」
「この長さ楽なんだよね。悟は長い方がいいの?」
肩につくかつかないか位のセミロングの
毛先を悟は長い指で絡ませて遊びながら名前の顔を覗き込む
「どっちも似合ってるから名前の好きな方でいい」
「悟…なんか今日甘くない?」
「今日だけじゃねーよ。出発まで甘やかすって決めてんの」
そう言った悟はゴロンと名前の膝の上に
寝転んで下から彼女を見上げた
「俺の事も甘やかして。離れてるとき思い出せるように。それおかずにすっから」
「もう!ムード!!」
「えー!切実じゃん!!思春期男子が2年も彼女と離れんだぞ?浮気されるよりマシだろ?」
名前の瞳が一瞬揺らいだのを悟は見逃すことなく
そのまま彼女のお腹に抱き着いた
「しねーよ、浮気。するわけねーじゃん」
「どうかなー。悟、もてそう」
「名前以外とか、キモイし」
「なにそれ?」
悟はそのままぎゅうっとお腹にすり寄ると
彼女の小さな背中を大きな手のひらでゆるゆるとさすった
「意外と肉付きいいんだな。やらかい」
「遠回しにデブって言ってんの?」
「ガリガリよりすきだけど?と言うより…お前だから興奮する」
悟の言葉にピクリと名前の体がはねると
わざとらしく顔を上げて悟は彼女を下から覗き込んだ
「なに?名前も興奮してきた?」
「してない!」
「触りたいって思うのも、記憶に焼き付けてぇって思うのも…興奮すんのもお前だけだよ」
「…アメリカに行く条件3つ目。名前とシたい。2年間他の奴とぜってぇしないから。心も体も俺に頂戴」
そう言って悟は名前の唇に食いついた
年下の後輩だった彼が一気に雄の表情になった気がした
まるで食べられてしまうんじゃないかと思うようなキス
口内を舐めまわして
上顎を舌が這うとぞくりとした
キスだけで体の力が抜けてしまうなんて初めての経験で
名前は体をそのまま悟に預けると
まるで壊れ物の様におおきな手のひらで支えた
悟の碧眼はまっすぐに彼女を見つめていた
一挙一動を記憶に焼き付ける様に
舌で瞳で名前の全身を舐めつくしていく
ベッドに移動すると一糸まとわぬ身体になって
お互いの体を貪りつくす
何度も何度も昇りつめるが
一度枷が外れた悟の渇きは潤うことを知らない
「…ごめん…名前が足りね…」
ほとんど気を失うかのように眠りについた名前の体には
全身に悟の付けた跡が夕方に見上げていた桜の花びらの様に残っていた
悟は後処理をしたあと彼女の体に残る跡を指でたどった
長い指先はかすかに震えていた
「せっかく抱けたのに…やっとお前の心も体も俺のもんになったのに」
「なんで…行くんだよ」
―――弱くても俺が守ってやる。他の女なんか見えない位お前に惚れてる。
でも、伝わんなくて。お前の不安を取り除けるほど俺は大人じゃなくて
―――お前だって泣いてたじゃねーか。なのに
「なんで俺から離れんだよ」
―――俺はどうすればいい?お前が納得して俺の横に並ぶには?
「俺は、今のままの名前でかまわねぇんだけど、それじゃ嫌ってなんだよ…」
眠る名前の目じりから涙がぷくりと溢れていた
それを親指で拭い取った
「すきだ。離れたくない。すきなんだよ…名前」
ぽたっと一粒落ちた雫がシーツに飲まれて行った
「俺も強くなる。お前が弱くても余裕で何もかもから守れるように」
.
悟を連れて家に帰った
「同棲っていっても1週間とか。ほんと、俺になんも言わねーのひどくね?」
「同棲って…押しかけてるくせに」
「名前ちゃん俺、腹減った。今日のご飯なに~?」
ころころと表情が変わる悟に若干振り回されながらも
冷蔵庫の中身から今できるメニューを上げていき
悟のリクエストに応えた
「うまーーっ今日から毎日ご飯作って。めんどくさいのじゃなくていいから。名前の作った飯が食いたい」
「そもそも悟の好きなものって何?甘いもの以外で」
「今日のオムライスとか好き。ハンバーグとか生姜焼きとか、カレーも好き」
「ふふっ育ち盛りの男の子だね」
「お前、バカにしたろ?悟くんの条件増えちゃうよ?」
悟の発言に名前ははてなマークを頭に浮かべるが
にやりと笑った悟は爆弾を落とした
「俺、ひとつって言ってねーし?そもそも2年もお前に会えないのに条件1つって少なすぎじゃね?」
「は?悟、それずるい!」
「俺ずるいんだよねー。2つ目の条件はもう決まってんだ」
上機嫌で話す悟に名前は嫌な予感しかしない
食事が終わると2人で並んで洗い物を済ませ
交代にお風呂に入る
名前がお風呂から上がると悟はリビングに寝転がって
TVを見ていた
「おかえり。あ、髪乾かしちゃったの?俺やってみたかったのに」
「は?」
「じゃ、それ2つ目にする。明日から名前の髪は俺が乾かす!」
「ちょっと勝手に」
「なにー?拒否権ねーよ?」
悟に手招きされて隣に腰を下ろすと
長い手が伸びてきて名前の髪を触った
「初めてあった時もっと長かったよね。もう伸ばさねーの?」
「この長さ楽なんだよね。悟は長い方がいいの?」
肩につくかつかないか位のセミロングの
毛先を悟は長い指で絡ませて遊びながら名前の顔を覗き込む
「どっちも似合ってるから名前の好きな方でいい」
「悟…なんか今日甘くない?」
「今日だけじゃねーよ。出発まで甘やかすって決めてんの」
そう言った悟はゴロンと名前の膝の上に
寝転んで下から彼女を見上げた
「俺の事も甘やかして。離れてるとき思い出せるように。それおかずにすっから」
「もう!ムード!!」
「えー!切実じゃん!!思春期男子が2年も彼女と離れんだぞ?浮気されるよりマシだろ?」
名前の瞳が一瞬揺らいだのを悟は見逃すことなく
そのまま彼女のお腹に抱き着いた
「しねーよ、浮気。するわけねーじゃん」
「どうかなー。悟、もてそう」
「名前以外とか、キモイし」
「なにそれ?」
悟はそのままぎゅうっとお腹にすり寄ると
彼女の小さな背中を大きな手のひらでゆるゆるとさすった
「意外と肉付きいいんだな。やらかい」
「遠回しにデブって言ってんの?」
「ガリガリよりすきだけど?と言うより…お前だから興奮する」
悟の言葉にピクリと名前の体がはねると
わざとらしく顔を上げて悟は彼女を下から覗き込んだ
「なに?名前も興奮してきた?」
「してない!」
「触りたいって思うのも、記憶に焼き付けてぇって思うのも…興奮すんのもお前だけだよ」
「…アメリカに行く条件3つ目。名前とシたい。2年間他の奴とぜってぇしないから。心も体も俺に頂戴」
そう言って悟は名前の唇に食いついた
年下の後輩だった彼が一気に雄の表情になった気がした
まるで食べられてしまうんじゃないかと思うようなキス
口内を舐めまわして
上顎を舌が這うとぞくりとした
キスだけで体の力が抜けてしまうなんて初めての経験で
名前は体をそのまま悟に預けると
まるで壊れ物の様におおきな手のひらで支えた
悟の碧眼はまっすぐに彼女を見つめていた
一挙一動を記憶に焼き付ける様に
舌で瞳で名前の全身を舐めつくしていく
ベッドに移動すると一糸まとわぬ身体になって
お互いの体を貪りつくす
何度も何度も昇りつめるが
一度枷が外れた悟の渇きは潤うことを知らない
「…ごめん…名前が足りね…」
ほとんど気を失うかのように眠りについた名前の体には
全身に悟の付けた跡が夕方に見上げていた桜の花びらの様に残っていた
悟は後処理をしたあと彼女の体に残る跡を指でたどった
長い指先はかすかに震えていた
「せっかく抱けたのに…やっとお前の心も体も俺のもんになったのに」
「なんで…行くんだよ」
―――弱くても俺が守ってやる。他の女なんか見えない位お前に惚れてる。
でも、伝わんなくて。お前の不安を取り除けるほど俺は大人じゃなくて
―――お前だって泣いてたじゃねーか。なのに
「なんで俺から離れんだよ」
―――俺はどうすればいい?お前が納得して俺の横に並ぶには?
「俺は、今のままの名前でかまわねぇんだけど、それじゃ嫌ってなんだよ…」
眠る名前の目じりから涙がぷくりと溢れていた
それを親指で拭い取った
「すきだ。離れたくない。すきなんだよ…名前」
ぽたっと一粒落ちた雫がシーツに飲まれて行った
「俺も強くなる。お前が弱くても余裕で何もかもから守れるように」
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