好きだと言えない
name change
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あれから予定外の任務が入り最後には稚内まで赴いた
おかげで日数はかなりオーバーになり1週間では足りず
東京に帰るのは14日になった
その間、悟は毎日連絡をくれて
夜は決まって電話するというのが
あらたな2人の日課になっていた
空港のお土産コーナーもバレンタインで彩られている
なんとなくそれを名前は見ていると携帯が鳴った
悟
≪何時に羽田着くの?≫
名前
≪お昼ごろだよ。そのまま高専いく≫
悟
≪そっかー。俺その時間任務だわ。夕方には戻るから夜名前の家行ってもいい?≫
特に夜は予定がない
なので≪来る前に連絡して≫とだけ返して携帯を閉じた
ーーー
ーーーー
ーーー
2週間ぶりに自宅に戻る
寒いけど窓を全開にして少しだけ空気の入れ替えをしながら
部屋に掃除機をかけた
悟に直接会うのはどれぐらいぶりなのだろうか?
毎日の様に電話もLINEもしていた名前だが
掃除して、シャワーを浴びるぐらいは彼の事を意識していた
お風呂上りに軽く化粧をしている時に
携帯が鳴った
画面には「五条悟」の文字が浮かび上がっていた
『俺。もう家にいる?』
「いるよ。あ、夕飯どうする?食べるならなんか作るけど」
『…は?』
五条家の坊ちゃんは手作りは嫌だったのだろうか?
炊飯器にはご飯がタイマーセットされていたが
冷凍すればいいので名前は外での食事を提案し直そうとすると
『マジで?名前が作ってくれんの??食う!!』
「じゃ、今から買い物行ってくる」
『え?今から行くの?もう着くから待ってて』
そう言って一方的に電話が切れた
名前は化粧を仕上げてリビングに戻るとインターホンが鳴った
「悟?今行くよ」
『いいから先に開けて?』
出かけるというのに部屋に来るという悟に
訝し気にオートロックを開けると間もなくして
部屋のインターホンが鳴ったのでかちゃりと玄関の扉を開けた
「おい。今俺って確認した?」
「なに怒ってんの?」
「変な奴だったらどうすんだよ」
「は?殴って蹴って拘束するから大丈夫だけど?」
そのまま悟が玄関に入ってくるので名前は中に入ると
悟は後ろで鍵をかけて名前に手を伸ばして抱きしめた
「…会いたかった」
「これは殴って蹴って拘束すればいいのかな?」
「へぇ。出来るもんならやってみろよ?」
「悟には敵わないからやらない」
そう言ってされるがまま名前は悟に包まれた
ぎゅうぎゅうに抱きしめられて覆いかぶさられる
「名前ちっさ。俺のお腹くらいしかないけど縮んだ?」
「いつもはヒール履いてるの」
「ふーん。…名前の匂いってなんか安心する」
そう言われて名前も悟の匂いをすんっとかぐと
ほっとしている自分に気が付いた
「で、いつまでそうしてるの?買い物行かないと材料ないから夕飯作れないんだけど」
「ずっとこうしてたいけど…いろいろヤバいからいこっか」
腕を解かれて頭上の悟に顔を向けると
態とかがんでわざわざ名前の耳元に唇を寄せた
「俺、これでも思春期の男の子なもので」
「…手は出さないんでしょ?」
「約束だからね。でも」
一瞬だった
悟の影が降ってきて唇に柔らかな感触がした
彼が離れて影が落ちてきてそこでようやく状況が飲み込めた
「キスはいいよね?手じゃないから」
「屁理屈」
ご機嫌に笑う悟を見上げると
名前は怒る気も失せてしまった
そのまま名前の運転する車でスーパーに買い出しをし
夕飯は2人で水炊きにすることにした
「うまっ」
「まあ、鍋なんて誰でも作れるよ」
「そうかもしれないけど、でもうまいよ」
嬉しそうにパクパクと食べていく悟は
見ていて気持ちよかったし可愛かった
「そう言えば名前、今日って何の日か分かってる?」
わざとらしく悟が聞いてきた
バレンタインなのはわかっている
でも、それらしい物を買う時間もなく
名前はお土産の紙袋を渡した
「買う時間とかなくって、空港なんだけど…」
「開けていい?」
悟が紙袋から宝物の様に一つ一つ取り出した
「お、すげー!ロイズのチョコ、六花亭のストロベリー、とうきびチョコに白い恋人!北海道尽くし!!」
「とりあえず私の好きなお土産全部買ってきた」
悟は満面の笑みで名前に向き直った
「ありがと。大事に食べる。ホワイトデー期待しとけよ」
「ん」
「名前も後で一緒に食う?どれが食べたい?」
「いいよ。自分用にバターサンドとチーズオムレット買ってきたから。ちなみにそれが今日のデザート。悟のそれは持ち帰って?」
ぼそりと悟が何かつぶやいた
あまりにも小さな声で聞き取れず
名前が聞き返すとちょいちょいっと手招きされた
椅子から立ち上がって向かい側に座る悟に
テーブル越しに顔を近づけると後頭部に手が回されて
ぐいっと引き寄せられそのまま唇を奪われた
「さ、さとる!」
「いいだろ?彼氏なんだからさ」
「…いいけど」
そう答えると悟が真っ赤になって固まった
「いっいいのかよ?」
「私、彼女なんでしょ?ダメなの?」
「ダメなわけあるか。ちょっとこっち来い」
手招きされて悟の隣に座るとそのまま抱きしめられた
「俺の事、彼氏って思ってくれてんの?」
「だってそういう約束でしょ?」
「…まぁ、そうなんだけど」
悟に抱きしめられると
いつも横を向かないと息が出来なくなる
年下だけど私よりはるかに大きい体
私も恐る恐る背中に腕を遠慮がちにまわした
「…こうしてると本当に落ち着く。俺、名前が好きすぎておかしくなりそ」
「どうおかしくなるの?」
「名前を見た男の目を片っ端から潰したいし。お前を閉じ込めて監禁して誰の目にも触れさせたくねーし。…本当は今すぐベットへ押し倒して、俺の突っ込んでぐちゃぐちゃにしたいし。」
名前は思わず体に力が入った
硝子がいつも「クズ」と言っていたけど
思考がクズだ、と言うよりかなり行き過ぎた思考だ
「術師なんてあぶねーこともさせたくない。今すぐ結婚して、孕ませて、俺だけの名前にしたい」
「……」
「俺、イカれてんだろ。おびえてる名前抱きしめてこんなになってるし」
そう言って悟の下半身を押し付けられた
硬くなっているそれがなんだかわからない程名前も初心ではない
「今まで他の女とは口八丁手八丁で言いくるめてやってたけど、名前にはしないし、もう他の女全員切ったし。騙す気ないから手の打ち明かした。名前に本気だって分かって欲しくて」
「すきなんだ…今回ずっと会えなくてマジでおかしくなりそうだった」
「私も…悟に会いたかったよ。でも」
悟は名前を抱く腕に力を入れた
「言うな。俺を拒否する言葉は聞きたくない。お前の返事聞けるまでなんもしないから、もう少しだけこうさせて?」
「うん…あのね、悟」
「なに?」
「私も、こうされるのは…嫌いじゃないよ?」
悟の喉がごくんと動いた
そのまま頭を下げて名前の首元に顔を寄せると
彼女の首筋の香りをすんっと嗅いだ
「今は、その答えで、充分」
「うん」
「あー名前の抱き心地も匂いも、最高。本当に落ち着く」
「うん」
「…このまま時が止まればいいのに」
いつもの悟からは想像もつかない位
ロマンチックな言葉が紡がれて
名前は笑った
それにつられた様に悟も笑うと
再び触れるだけのキスを交わした
「もうしばらく俺と付き合っててくれる?」
その問いかけに腕の中で
名前は頭を縦に振った
「あーーー。もう。早く俺の事すきになって」
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おかげで日数はかなりオーバーになり1週間では足りず
東京に帰るのは14日になった
その間、悟は毎日連絡をくれて
夜は決まって電話するというのが
あらたな2人の日課になっていた
空港のお土産コーナーもバレンタインで彩られている
なんとなくそれを名前は見ていると携帯が鳴った
悟
≪何時に羽田着くの?≫
名前
≪お昼ごろだよ。そのまま高専いく≫
悟
≪そっかー。俺その時間任務だわ。夕方には戻るから夜名前の家行ってもいい?≫
特に夜は予定がない
なので≪来る前に連絡して≫とだけ返して携帯を閉じた
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2週間ぶりに自宅に戻る
寒いけど窓を全開にして少しだけ空気の入れ替えをしながら
部屋に掃除機をかけた
悟に直接会うのはどれぐらいぶりなのだろうか?
毎日の様に電話もLINEもしていた名前だが
掃除して、シャワーを浴びるぐらいは彼の事を意識していた
お風呂上りに軽く化粧をしている時に
携帯が鳴った
画面には「五条悟」の文字が浮かび上がっていた
『俺。もう家にいる?』
「いるよ。あ、夕飯どうする?食べるならなんか作るけど」
『…は?』
五条家の坊ちゃんは手作りは嫌だったのだろうか?
炊飯器にはご飯がタイマーセットされていたが
冷凍すればいいので名前は外での食事を提案し直そうとすると
『マジで?名前が作ってくれんの??食う!!』
「じゃ、今から買い物行ってくる」
『え?今から行くの?もう着くから待ってて』
そう言って一方的に電話が切れた
名前は化粧を仕上げてリビングに戻るとインターホンが鳴った
「悟?今行くよ」
『いいから先に開けて?』
出かけるというのに部屋に来るという悟に
訝し気にオートロックを開けると間もなくして
部屋のインターホンが鳴ったのでかちゃりと玄関の扉を開けた
「おい。今俺って確認した?」
「なに怒ってんの?」
「変な奴だったらどうすんだよ」
「は?殴って蹴って拘束するから大丈夫だけど?」
そのまま悟が玄関に入ってくるので名前は中に入ると
悟は後ろで鍵をかけて名前に手を伸ばして抱きしめた
「…会いたかった」
「これは殴って蹴って拘束すればいいのかな?」
「へぇ。出来るもんならやってみろよ?」
「悟には敵わないからやらない」
そう言ってされるがまま名前は悟に包まれた
ぎゅうぎゅうに抱きしめられて覆いかぶさられる
「名前ちっさ。俺のお腹くらいしかないけど縮んだ?」
「いつもはヒール履いてるの」
「ふーん。…名前の匂いってなんか安心する」
そう言われて名前も悟の匂いをすんっとかぐと
ほっとしている自分に気が付いた
「で、いつまでそうしてるの?買い物行かないと材料ないから夕飯作れないんだけど」
「ずっとこうしてたいけど…いろいろヤバいからいこっか」
腕を解かれて頭上の悟に顔を向けると
態とかがんでわざわざ名前の耳元に唇を寄せた
「俺、これでも思春期の男の子なもので」
「…手は出さないんでしょ?」
「約束だからね。でも」
一瞬だった
悟の影が降ってきて唇に柔らかな感触がした
彼が離れて影が落ちてきてそこでようやく状況が飲み込めた
「キスはいいよね?手じゃないから」
「屁理屈」
ご機嫌に笑う悟を見上げると
名前は怒る気も失せてしまった
そのまま名前の運転する車でスーパーに買い出しをし
夕飯は2人で水炊きにすることにした
「うまっ」
「まあ、鍋なんて誰でも作れるよ」
「そうかもしれないけど、でもうまいよ」
嬉しそうにパクパクと食べていく悟は
見ていて気持ちよかったし可愛かった
「そう言えば名前、今日って何の日か分かってる?」
わざとらしく悟が聞いてきた
バレンタインなのはわかっている
でも、それらしい物を買う時間もなく
名前はお土産の紙袋を渡した
「買う時間とかなくって、空港なんだけど…」
「開けていい?」
悟が紙袋から宝物の様に一つ一つ取り出した
「お、すげー!ロイズのチョコ、六花亭のストロベリー、とうきびチョコに白い恋人!北海道尽くし!!」
「とりあえず私の好きなお土産全部買ってきた」
悟は満面の笑みで名前に向き直った
「ありがと。大事に食べる。ホワイトデー期待しとけよ」
「ん」
「名前も後で一緒に食う?どれが食べたい?」
「いいよ。自分用にバターサンドとチーズオムレット買ってきたから。ちなみにそれが今日のデザート。悟のそれは持ち帰って?」
ぼそりと悟が何かつぶやいた
あまりにも小さな声で聞き取れず
名前が聞き返すとちょいちょいっと手招きされた
椅子から立ち上がって向かい側に座る悟に
テーブル越しに顔を近づけると後頭部に手が回されて
ぐいっと引き寄せられそのまま唇を奪われた
「さ、さとる!」
「いいだろ?彼氏なんだからさ」
「…いいけど」
そう答えると悟が真っ赤になって固まった
「いっいいのかよ?」
「私、彼女なんでしょ?ダメなの?」
「ダメなわけあるか。ちょっとこっち来い」
手招きされて悟の隣に座るとそのまま抱きしめられた
「俺の事、彼氏って思ってくれてんの?」
「だってそういう約束でしょ?」
「…まぁ、そうなんだけど」
悟に抱きしめられると
いつも横を向かないと息が出来なくなる
年下だけど私よりはるかに大きい体
私も恐る恐る背中に腕を遠慮がちにまわした
「…こうしてると本当に落ち着く。俺、名前が好きすぎておかしくなりそ」
「どうおかしくなるの?」
「名前を見た男の目を片っ端から潰したいし。お前を閉じ込めて監禁して誰の目にも触れさせたくねーし。…本当は今すぐベットへ押し倒して、俺の突っ込んでぐちゃぐちゃにしたいし。」
名前は思わず体に力が入った
硝子がいつも「クズ」と言っていたけど
思考がクズだ、と言うよりかなり行き過ぎた思考だ
「術師なんてあぶねーこともさせたくない。今すぐ結婚して、孕ませて、俺だけの名前にしたい」
「……」
「俺、イカれてんだろ。おびえてる名前抱きしめてこんなになってるし」
そう言って悟の下半身を押し付けられた
硬くなっているそれがなんだかわからない程名前も初心ではない
「今まで他の女とは口八丁手八丁で言いくるめてやってたけど、名前にはしないし、もう他の女全員切ったし。騙す気ないから手の打ち明かした。名前に本気だって分かって欲しくて」
「すきなんだ…今回ずっと会えなくてマジでおかしくなりそうだった」
「私も…悟に会いたかったよ。でも」
悟は名前を抱く腕に力を入れた
「言うな。俺を拒否する言葉は聞きたくない。お前の返事聞けるまでなんもしないから、もう少しだけこうさせて?」
「うん…あのね、悟」
「なに?」
「私も、こうされるのは…嫌いじゃないよ?」
悟の喉がごくんと動いた
そのまま頭を下げて名前の首元に顔を寄せると
彼女の首筋の香りをすんっと嗅いだ
「今は、その答えで、充分」
「うん」
「あー名前の抱き心地も匂いも、最高。本当に落ち着く」
「うん」
「…このまま時が止まればいいのに」
いつもの悟からは想像もつかない位
ロマンチックな言葉が紡がれて
名前は笑った
それにつられた様に悟も笑うと
再び触れるだけのキスを交わした
「もうしばらく俺と付き合っててくれる?」
その問いかけに腕の中で
名前は頭を縦に振った
「あーーー。もう。早く俺の事すきになって」
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