好きだと言えない
name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
五条side
雑誌の記事に感化され名前への連絡を試しに絶ってみた
でもその間、頭の中はあいつの事ばっかりで
なにしてんの?
今どこにいるの?
今日何食べた?
任務で怪我してない?
…変な男は寄ってきてないよな…?
何度も何度も携帯を確認したけれど
名前からの通知はなくて
夜中も何度も起きて確認してはため息をついた
気になりすぎておかげで寝不足だ
今朝傑から名前が北海道に行ったことを聞いて
なんて馬鹿な事したんだと後悔しまくった
昨日は18時には寮に帰って部屋でゲームしてただけなのに…
すぐに名前に同行した補助監督を調べて
女性だと分かった瞬間なぜだか安堵のため息が出た
それを聞いていた傑に鼻で笑われてそれが無茶苦茶頭に来た
八つ当たりだと分かってはいたけれど
校内で呪霊アラートが鳴り響く位の喧嘩になった
「自業自得だ。お前ら2人とも治すわけねーだろ」
そう硝子に言われて多少の傷のついた体のまま
部屋のベッドに寝転がって名前に電話をかけた
ーーー名前なんか変?
その違和感はすぐに確信にかわった
―――あいつが泣いたのなんかあの時以来だ
名前は根っからの術師だ
どんなに大けが負っても死体を見つけても
泣いたのなんか見たことない
そんなに残酷な現場だったのだろうか?
それとも、他に何かあったのか
何があったかわからねーし彼女の気持ちは計り知れないけど
出来るだけ優しく彼女に話しかけた
目の前にいるなら滅茶苦茶に強く抱きしめて
あいつが気がすむまで泣きたいだけ泣かせてやりたい
その後に嫌なことを忘れるくらいキスをして
その涙を俺が拭ってやれるのに
この距離が本当に恨めしくてもどかしい
『…お前に泣かれると…』
胸が苦しい、俺も息が出来なくなりそう…
そう言いかけて言葉を飲んだ
俺だけの片思いなんだ
あんまりあいつを追い詰めるのは良くない
泣くのはあいつの勝手だし
それを嫌だという権利は俺にはない
あーそっか
側にいても抱きしめて慰める権利、俺ねーのかも
そう思うと一気に気分が落ちた
なんで俺ばっかりあいつの事好きなんだよ
受話器越しに名前が笑った
ちょろいな俺
あいつが笑うだけで気分が上昇した
マジで名前と風呂中継しながら電話したかったけど
電話を切られた
画面の落ちた携帯を見つめて気が付いた
あいつを励ましてるつもりで
俺が元気になってる事に
「あーーー。マジですき。名前だいすき」
一人呟いて再びベッドに寝転んだ
今日はよく眠れそうだ
「名前…」
夢でもいいから
今とてつもなくお前に会いたい
.
雑誌の記事に感化され名前への連絡を試しに絶ってみた
でもその間、頭の中はあいつの事ばっかりで
なにしてんの?
今どこにいるの?
今日何食べた?
任務で怪我してない?
…変な男は寄ってきてないよな…?
何度も何度も携帯を確認したけれど
名前からの通知はなくて
夜中も何度も起きて確認してはため息をついた
気になりすぎておかげで寝不足だ
今朝傑から名前が北海道に行ったことを聞いて
なんて馬鹿な事したんだと後悔しまくった
昨日は18時には寮に帰って部屋でゲームしてただけなのに…
すぐに名前に同行した補助監督を調べて
女性だと分かった瞬間なぜだか安堵のため息が出た
それを聞いていた傑に鼻で笑われてそれが無茶苦茶頭に来た
八つ当たりだと分かってはいたけれど
校内で呪霊アラートが鳴り響く位の喧嘩になった
「自業自得だ。お前ら2人とも治すわけねーだろ」
そう硝子に言われて多少の傷のついた体のまま
部屋のベッドに寝転がって名前に電話をかけた
ーーー名前なんか変?
その違和感はすぐに確信にかわった
―――あいつが泣いたのなんかあの時以来だ
名前は根っからの術師だ
どんなに大けが負っても死体を見つけても
泣いたのなんか見たことない
そんなに残酷な現場だったのだろうか?
それとも、他に何かあったのか
何があったかわからねーし彼女の気持ちは計り知れないけど
出来るだけ優しく彼女に話しかけた
目の前にいるなら滅茶苦茶に強く抱きしめて
あいつが気がすむまで泣きたいだけ泣かせてやりたい
その後に嫌なことを忘れるくらいキスをして
その涙を俺が拭ってやれるのに
この距離が本当に恨めしくてもどかしい
『…お前に泣かれると…』
胸が苦しい、俺も息が出来なくなりそう…
そう言いかけて言葉を飲んだ
俺だけの片思いなんだ
あんまりあいつを追い詰めるのは良くない
泣くのはあいつの勝手だし
それを嫌だという権利は俺にはない
あーそっか
側にいても抱きしめて慰める権利、俺ねーのかも
そう思うと一気に気分が落ちた
なんで俺ばっかりあいつの事好きなんだよ
受話器越しに名前が笑った
ちょろいな俺
あいつが笑うだけで気分が上昇した
マジで名前と風呂中継しながら電話したかったけど
電話を切られた
画面の落ちた携帯を見つめて気が付いた
あいつを励ましてるつもりで
俺が元気になってる事に
「あーーー。マジですき。名前だいすき」
一人呟いて再びベッドに寝転んだ
今日はよく眠れそうだ
「名前…」
夢でもいいから
今とてつもなくお前に会いたい
.