好きだと言えない
name change
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翌日、悟は名前のマンションへと向かっていた
あの後テイクアウトを購入し2人で名前の家まで行ったが
玄関まで彼女を送り届けて悟は寮へと帰った
看病しようかとも思ったが彼女の部屋で
自我を抑えていられる自信もなく
具合の悪い名前をこれ以上
付き合わせるのも良くないのは明らかだった
時刻は11:55
いくら何でも起きているだろうし
むしろ寝てたら寝てたで今度こそ看病する気満々だ
ドアの前でインターホンを鳴らし聞こえた
名前の声に「お・れ」と返事をしてドアが開くのを待った
「なに?どうしたの?」
「飯、買ってきた。中で食わせて」
「急すぎなんだけど…まあ入って」
昨日よりもだいぶ顔色のいい彼女に
悟は内心安堵する
玄関から廊下を進み突き当りの部屋は
リビングになっていてそこに通された
「お前飯、食った?」
「ううん、まだ。冷蔵庫にも何もなくて、これから買いに行こうと思ってたとこ」
「ふーん。じゃ俺ナイスタイミングじゃね?有難く思えよ。どっち食う?」
「どっちでもいいよ。お茶淹れるね」
悟は椅子に座り辺りを眺めた
こじんまりとしたリビングは物が少ない
今いる2人がけのダイニングテーブルと
TVラックの上にTVと数冊の本などが並べられているくらいだ
「物、少なくね?」
「そうかな?基本、寝室に置いてるからね。それに帰って寝るだけだし」
ふと、写真立てが目にとまった
少し今よりも若い名前が高専の制服を着た男性と
仲良さげに写っていた
悟はすぐにあの時話してくれた人なのだろうと察し
こうして今も飾っていることに対してイラっとした
「お弁当美味しそう!唐揚げと幕の内かぁ、どっちにしようかなぁ」
「…どっちでもいいんじゃなかったのかよ」
「悟が選ばないから!よし、幕の内にしちゃお」
「貸せ」
蓋を開けづらそうにしている名前の弁当を
悟は取り上げて蓋を開くと割りばしも割って彼女に渡した
「ふふっありがと。悟は面倒見いいよね」
「けっ せっかく買ってきてやった弁当ぶちまけられたくねーからな」
―――こんなことすんの初めてだし。そもそもお前だからだし
「なー。まだ体調悪い?」
「ううん、おかげさまで。痛み止めも効いてるし」
「じゃあ、初詣行かね?」
「え?」
「んで、散歩した後、夕飯食いに行く」
自分の弁当を見ながらしゃべっていた悟が視線を名前に向けた
「俺がそうしたいから付き合えって言ってんの。晩飯は正月らしいとこ連れてってやる」
ーーー
ーーーー
ーーー
「名前さん五条にストーカーされてるんですか?」
反転術式で名前の腕を直した後に
硝子はそう質問した
「ストーカー?」
「だってそうでしょ?冬休み中あのクズ、名前さんとこ入りびだってたんですよね?」
初詣にいった翌日からも悟は何かと理由を付けて
名前のところへ来ていた
以前より距離を詰められている気もするが
不思議と彼女は嫌な気はしていなかった
「腕がこんなだったからかな?」
「なんで疑問形なんですか?」
「悟も暇だったんじゃない?実家帰るの嫌そうだったし、私の介護がいい口実になったんじゃないかなぁ」
「介護って」と硝子は口をはさむと
名前は笑顔で彼女にこう言い切った
「先輩に怪我させたって弟なりに気を使ったんだと思うよ?」
「「弟??」」
綺麗にハモった
入口の扉を見やると先程までいなかった
白髪の巨人が口をぽかんと開けて佇んでいた
「あ、悟おかえり。任務終わったの?早かったね」
「…治ったのかよ」
「うん、硝子のおかげでこの通り!」
名前は硝子に微笑みながら
腕をぶんぶんと振り上げた
「休み中ありがとうね。じゃ、私も任務行ってくるから」
そう言って医務室を出ようと悟の前を通り過ぎようとしたら
腕を掴まれ無理やり体の向きを変えられた
「名前…おま、」
「あ、7日の夜は空けたよ。プレゼント用意しとくね?」
「あぁ。お前も期待しとけよ?」
そのまま出ていってしまった彼女の後姿が
見えなくなるまで見ている悟を
硝子は憐れみの目で見つめた
「日ごろの行い、言動その他諸々のつけが回ったな」
「…うるせー」
「良かったね。弟だって!ウケる~」
「ぜっんぜんウケねーっての!!はぁ?!マジ俺めっちゃ頑張ったのに」
うなだれる悟に硝子は投げかけた
「はっきりと好きだって伝えてねーだろ?あのタイプ、はっきりと言わないと伝わんないよ?」
「だーーーーーっわかってるっつーの!!」
.
あの後テイクアウトを購入し2人で名前の家まで行ったが
玄関まで彼女を送り届けて悟は寮へと帰った
看病しようかとも思ったが彼女の部屋で
自我を抑えていられる自信もなく
具合の悪い名前をこれ以上
付き合わせるのも良くないのは明らかだった
時刻は11:55
いくら何でも起きているだろうし
むしろ寝てたら寝てたで今度こそ看病する気満々だ
ドアの前でインターホンを鳴らし聞こえた
名前の声に「お・れ」と返事をしてドアが開くのを待った
「なに?どうしたの?」
「飯、買ってきた。中で食わせて」
「急すぎなんだけど…まあ入って」
昨日よりもだいぶ顔色のいい彼女に
悟は内心安堵する
玄関から廊下を進み突き当りの部屋は
リビングになっていてそこに通された
「お前飯、食った?」
「ううん、まだ。冷蔵庫にも何もなくて、これから買いに行こうと思ってたとこ」
「ふーん。じゃ俺ナイスタイミングじゃね?有難く思えよ。どっち食う?」
「どっちでもいいよ。お茶淹れるね」
悟は椅子に座り辺りを眺めた
こじんまりとしたリビングは物が少ない
今いる2人がけのダイニングテーブルと
TVラックの上にTVと数冊の本などが並べられているくらいだ
「物、少なくね?」
「そうかな?基本、寝室に置いてるからね。それに帰って寝るだけだし」
ふと、写真立てが目にとまった
少し今よりも若い名前が高専の制服を着た男性と
仲良さげに写っていた
悟はすぐにあの時話してくれた人なのだろうと察し
こうして今も飾っていることに対してイラっとした
「お弁当美味しそう!唐揚げと幕の内かぁ、どっちにしようかなぁ」
「…どっちでもいいんじゃなかったのかよ」
「悟が選ばないから!よし、幕の内にしちゃお」
「貸せ」
蓋を開けづらそうにしている名前の弁当を
悟は取り上げて蓋を開くと割りばしも割って彼女に渡した
「ふふっありがと。悟は面倒見いいよね」
「けっ せっかく買ってきてやった弁当ぶちまけられたくねーからな」
―――こんなことすんの初めてだし。そもそもお前だからだし
「なー。まだ体調悪い?」
「ううん、おかげさまで。痛み止めも効いてるし」
「じゃあ、初詣行かね?」
「え?」
「んで、散歩した後、夕飯食いに行く」
自分の弁当を見ながらしゃべっていた悟が視線を名前に向けた
「俺がそうしたいから付き合えって言ってんの。晩飯は正月らしいとこ連れてってやる」
ーーー
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「名前さん五条にストーカーされてるんですか?」
反転術式で名前の腕を直した後に
硝子はそう質問した
「ストーカー?」
「だってそうでしょ?冬休み中あのクズ、名前さんとこ入りびだってたんですよね?」
初詣にいった翌日からも悟は何かと理由を付けて
名前のところへ来ていた
以前より距離を詰められている気もするが
不思議と彼女は嫌な気はしていなかった
「腕がこんなだったからかな?」
「なんで疑問形なんですか?」
「悟も暇だったんじゃない?実家帰るの嫌そうだったし、私の介護がいい口実になったんじゃないかなぁ」
「介護って」と硝子は口をはさむと
名前は笑顔で彼女にこう言い切った
「先輩に怪我させたって弟なりに気を使ったんだと思うよ?」
「「弟??」」
綺麗にハモった
入口の扉を見やると先程までいなかった
白髪の巨人が口をぽかんと開けて佇んでいた
「あ、悟おかえり。任務終わったの?早かったね」
「…治ったのかよ」
「うん、硝子のおかげでこの通り!」
名前は硝子に微笑みながら
腕をぶんぶんと振り上げた
「休み中ありがとうね。じゃ、私も任務行ってくるから」
そう言って医務室を出ようと悟の前を通り過ぎようとしたら
腕を掴まれ無理やり体の向きを変えられた
「名前…おま、」
「あ、7日の夜は空けたよ。プレゼント用意しとくね?」
「あぁ。お前も期待しとけよ?」
そのまま出ていってしまった彼女の後姿が
見えなくなるまで見ている悟を
硝子は憐れみの目で見つめた
「日ごろの行い、言動その他諸々のつけが回ったな」
「…うるせー」
「良かったね。弟だって!ウケる~」
「ぜっんぜんウケねーっての!!はぁ?!マジ俺めっちゃ頑張ったのに」
うなだれる悟に硝子は投げかけた
「はっきりと好きだって伝えてねーだろ?あのタイプ、はっきりと言わないと伝わんないよ?」
「だーーーーーっわかってるっつーの!!」
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