好きだと言えない
name change
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「おい悟、また名前さんと任務でやり合ったんだって?」
「けっあんな女知らねーよ!」
悟は入学してから散々彼女を探し回っていた
やっと名前の居場所を突き止めた時には
季節は秋になっていた
名前は怪我が原因で半年間休養を余儀なくされていた
硝子の様に反転術式を相手にも使える術師は今までいなかったからだ
あれだけの怪我を負ったんだから致し方ない事に
悟も頭のどこかで理解はしていた
「あんな雑魚でも1級とかウケる~。なぁ傑そう思わねぇ?」
「いや、思わないよ」
「つっかえね―術式だしー」
「悪かったわね。使えない術式で」
その場にはいなかった声がして2人が振り向くと
背後に彼女の姿があった
「私に後ろ取られるようじゃまだまだじゃない?坊ちゃん?」
「うざーっ いるのなんか気付いてたっつーの!!」
「傑、これ忘れ物」
「ありがとうございます。名前さんはまた任務です?」
「うん。あと2件。そのまま新幹線乗って出張。傑、お土産欲しい?」
「いいんですか?嬉しいな」
「おい」
終始睨みを利かせていた悟が口を開いた
すると名前も態と挑発的な態度をとった
「あれー?まだいたんだ?坊ちゃん」
「なにその呼び方。俺、坊ちゃんじゃねーし!」
「いや。五条家の坊ちゃんでしょ?なんにも間違ってないよね?私」
「うるせーババア!とっとと任務行けよ!あぁ、弱っちいから俺たちに一緒に来て欲しくて態とここでこうしてるわけ?」
「はいはい。あ、行かなきゃ。傑、お土産期待しててね。硝子にもそう伝えといて」
ひらひらと手を振りながら去っていく後ろ姿に
未だに悟は罵詈雑言を飛ばしている
そんな同級生を呆れた顔で見ると傑はため息をついた
「お土産が欲しいならちゃんとそう言えばいいのに」
「けっ これっぽっちも欲しくねーわ。むしろあいつの買ってきたもんなんか絶対いらねー」
「で?お前忘れ物って?その紙袋の中身なに?」
傑が名前から受け取った袋を開けると
先日の任務の帰りに車に忘れたCDと
メモが付いたお菓子の箱が入っていた
悟はそれを見て眉間にしわを寄せた
教室で傑と硝子が
先程名前からもらったクッキーの箱を開いていた
「五条ー?食べないの?」
「悟はね妬いてるんだよ。私だけお菓子をもらったからね」
「え?それって名前さんの事す「うるせー!んなわけねーだろ!それ寄こせ!」…呆れた。小学生かよ」
硝子が持っていた箱を奪う様に取り上げると
中身を1つ手に取り箱を傑に押し付けた
悟はクッキーの包まれている袋を
裏表とじっくり見つめている
「へぇ。あんたでもそんな顔すんだね」
「…どんな顔だっつーんだよ」
「恋する乙女の顔」と硝子がいうと
悟は至極嫌そうな表情をした後に
興味なさげに話題をすり替えた
「なぁ。1級ってそんなに忙しいもん?これ北海道土産じゃん」
1年である悟たちは他の術師のスケジュールなど
分かるはずもなかった
だが構内で名前を見かけるのは
せいぜい週1程度だ
「北海道から帰ってきて、またどっかいくんだろ?あいつ」
「まあ、この業界は人手不足だっていうからね」
「あんたらもじきにそうなんじゃないの?」
ぺりぺりと袋を破って中身を取り出すと
一口で頬張った
ホワイトチョコとクッキーの
甘い味が口いっぱいに広がった
「俺、とっとと特級になろっと。なぁ傑」
「悟は素直じゃないね。名前さんが忙しすぎて心配だと素直に言えばいいのに」
「んなこと思ってねーっつうの!今だってあんなチビババアより俺の方が強ぇーわ!!」
「今の悟の術式は範囲がでかいから強くても後が大変だよ?狭いところでも名前さんみたいにうまく立ち回れるようにならないとね?」
「はぁ?!あいつより俺が劣ってるって言いたいわけ?」
雲行きが怪しくなった教室から
硝子はそそくさと立ち去っていた
自販機でコーヒーを買っていると
構内にアラーム音が鳴り響き
二人の抗争の始まりを告げていた
.
「けっあんな女知らねーよ!」
悟は入学してから散々彼女を探し回っていた
やっと名前の居場所を突き止めた時には
季節は秋になっていた
名前は怪我が原因で半年間休養を余儀なくされていた
硝子の様に反転術式を相手にも使える術師は今までいなかったからだ
あれだけの怪我を負ったんだから致し方ない事に
悟も頭のどこかで理解はしていた
「あんな雑魚でも1級とかウケる~。なぁ傑そう思わねぇ?」
「いや、思わないよ」
「つっかえね―術式だしー」
「悪かったわね。使えない術式で」
その場にはいなかった声がして2人が振り向くと
背後に彼女の姿があった
「私に後ろ取られるようじゃまだまだじゃない?坊ちゃん?」
「うざーっ いるのなんか気付いてたっつーの!!」
「傑、これ忘れ物」
「ありがとうございます。名前さんはまた任務です?」
「うん。あと2件。そのまま新幹線乗って出張。傑、お土産欲しい?」
「いいんですか?嬉しいな」
「おい」
終始睨みを利かせていた悟が口を開いた
すると名前も態と挑発的な態度をとった
「あれー?まだいたんだ?坊ちゃん」
「なにその呼び方。俺、坊ちゃんじゃねーし!」
「いや。五条家の坊ちゃんでしょ?なんにも間違ってないよね?私」
「うるせーババア!とっとと任務行けよ!あぁ、弱っちいから俺たちに一緒に来て欲しくて態とここでこうしてるわけ?」
「はいはい。あ、行かなきゃ。傑、お土産期待しててね。硝子にもそう伝えといて」
ひらひらと手を振りながら去っていく後ろ姿に
未だに悟は罵詈雑言を飛ばしている
そんな同級生を呆れた顔で見ると傑はため息をついた
「お土産が欲しいならちゃんとそう言えばいいのに」
「けっ これっぽっちも欲しくねーわ。むしろあいつの買ってきたもんなんか絶対いらねー」
「で?お前忘れ物って?その紙袋の中身なに?」
傑が名前から受け取った袋を開けると
先日の任務の帰りに車に忘れたCDと
メモが付いたお菓子の箱が入っていた
悟はそれを見て眉間にしわを寄せた
教室で傑と硝子が
先程名前からもらったクッキーの箱を開いていた
「五条ー?食べないの?」
「悟はね妬いてるんだよ。私だけお菓子をもらったからね」
「え?それって名前さんの事す「うるせー!んなわけねーだろ!それ寄こせ!」…呆れた。小学生かよ」
硝子が持っていた箱を奪う様に取り上げると
中身を1つ手に取り箱を傑に押し付けた
悟はクッキーの包まれている袋を
裏表とじっくり見つめている
「へぇ。あんたでもそんな顔すんだね」
「…どんな顔だっつーんだよ」
「恋する乙女の顔」と硝子がいうと
悟は至極嫌そうな表情をした後に
興味なさげに話題をすり替えた
「なぁ。1級ってそんなに忙しいもん?これ北海道土産じゃん」
1年である悟たちは他の術師のスケジュールなど
分かるはずもなかった
だが構内で名前を見かけるのは
せいぜい週1程度だ
「北海道から帰ってきて、またどっかいくんだろ?あいつ」
「まあ、この業界は人手不足だっていうからね」
「あんたらもじきにそうなんじゃないの?」
ぺりぺりと袋を破って中身を取り出すと
一口で頬張った
ホワイトチョコとクッキーの
甘い味が口いっぱいに広がった
「俺、とっとと特級になろっと。なぁ傑」
「悟は素直じゃないね。名前さんが忙しすぎて心配だと素直に言えばいいのに」
「んなこと思ってねーっつうの!今だってあんなチビババアより俺の方が強ぇーわ!!」
「今の悟の術式は範囲がでかいから強くても後が大変だよ?狭いところでも名前さんみたいにうまく立ち回れるようにならないとね?」
「はぁ?!あいつより俺が劣ってるって言いたいわけ?」
雲行きが怪しくなった教室から
硝子はそそくさと立ち去っていた
自販機でコーヒーを買っていると
構内にアラーム音が鳴り響き
二人の抗争の始まりを告げていた
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