好きだと言えない
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五条side
本当にもう勘弁してほしい
術師やってりゃこんなことは日常茶飯事
そうかもしれないけど
どんなに傷を負ってぼろぼろになっても
名前は引くことをしない
「この、死にたがりめ」
「悟、お待たせ。名前さんは無事かい?」
「いや、ギリ生きてるって感じ。硝子まだ?」
傑も彼女の姿を見て顔を顰めた
補助監督の話だと高専にいた硝子は渋滞に巻き込まれ
まだしばらく着かないらしい
先に近隣の総合病院に運ぶことになった
止血をし応急処置をした彼女を
シートを倒した助手席へ寝かせる様にと誘導されたが
俺はそれを断り後ろのシートに寝かせた後
反対側から乗り込んで彼女の頭を自分の膝の上に乗せた
くつくつと笑いながら倒されたシートを起こして
傑がそこに座って扉を閉めると静かに車が動き出した
「本当に悟はある意味素直だね」
「なんだよそれ。俺はいつでも素直に生きてるっつーの。てか、こいつかなり血ぃ流してるから急いで」
「はい。急ぎます」
程なくして運び込ま手れた病院では
どう根回ししているのか知らないが
止血と輸血、麻酔のみの治療が施されるらしい
まあ、どれだけデカイ手術をしたところで
硝子が来たら治るから無駄になるからいい判断だと思う
とりあえず
命を繋ぎながらこいつの苦痛を和らげられるならそれでいい
形だけの手術中が点灯している部屋
その前のベンチシートにもたれながら補助監督の柊さんに言った
「柊さん、こいつの明日の任務全部俺に回しといてもらえる?」
「え?五条くん明日3件入ってなかったっけ?名前さんの合わせると7件になるから無理があると思いますが」
「んだよあいつ。俺より任務多いのかよ」
「じゃあ私の任務を午前中に集中させて、その後悟に合流するよ。2人なら余裕だろう?」
「…1人でも余裕だっつーの」
「でも、悟はこの後徹夜だろう?どうせ何を言っても彼女から朝まで離れる気ないだろう?柊さん、どうですか?」
傑と2人で柊さんを見上げると
タブレットを持って何かを確認し
「わかりました」と了承してくれた
「じゃ、俺ここで硝子待ってるから2人は帰っていーよ。3人で待ってっても時間の無駄だろ?」
「ククっ わかったよ。悟、貸し一つだね。また明日連絡する。柊さん、行きましょうか?」
何を言っても無駄だとあいつはわかってくれている
今はその気遣いが有難い
仕方ないので傑に今度ラーメンでも奢るか
ーーー
ーーーーー
ーーー
「五条、あんた帰んないの?このまま数日起きないかもよ?」
「…起きるかもしんないじゃん」
「明日もあるんだろ?程々にしなよ?」
硝子は凄いと思う
俺はこうして横にいるだけで
あいつみたいに治してあげられない
痛みすら取り除いてあげられない
なんもできねーし
無力だけど
「手、ちっさ…」
こんなに小さな手で
こんなに小さな体で
「あんま、頑張りすぎんなよ。見てらんねーよ」
さっきと違ってよく眠っている
痛みも引いたのかな
引いてるといいけど
まだ少し冷たい指先を
俺は温めることしか出来ないけど
名前が目覚めた時
一番最初に目に映るのが俺でありたいなんて
ちょっとした独占欲が沸いてくる
もうこいつ術師なんかやめちまって
ずっと俺が囲っていたい
そうしたらこんな怪我なんかさせずに守れるのに
ずっと俺の帰りだけ待ってて欲しいし
「おかえり、悟」とかいって
家で迎えてくれれば俺すげー頑張れるのに
あー
でも彼氏いるんだっけ
先ずはそいつと別れさせて…
てか、そいつより俺に惚れればいいんじゃん
眠る彼女に勝手にキスをした
いつかこの唇を割って
どろどろに心も体も溶かしたい
いや心が
こいつの心が欲しい
「名前、俺の事だけ考えてよ。俺の事、好きになれよ」
.
本当にもう勘弁してほしい
術師やってりゃこんなことは日常茶飯事
そうかもしれないけど
どんなに傷を負ってぼろぼろになっても
名前は引くことをしない
「この、死にたがりめ」
「悟、お待たせ。名前さんは無事かい?」
「いや、ギリ生きてるって感じ。硝子まだ?」
傑も彼女の姿を見て顔を顰めた
補助監督の話だと高専にいた硝子は渋滞に巻き込まれ
まだしばらく着かないらしい
先に近隣の総合病院に運ぶことになった
止血をし応急処置をした彼女を
シートを倒した助手席へ寝かせる様にと誘導されたが
俺はそれを断り後ろのシートに寝かせた後
反対側から乗り込んで彼女の頭を自分の膝の上に乗せた
くつくつと笑いながら倒されたシートを起こして
傑がそこに座って扉を閉めると静かに車が動き出した
「本当に悟はある意味素直だね」
「なんだよそれ。俺はいつでも素直に生きてるっつーの。てか、こいつかなり血ぃ流してるから急いで」
「はい。急ぎます」
程なくして運び込ま手れた病院では
どう根回ししているのか知らないが
止血と輸血、麻酔のみの治療が施されるらしい
まあ、どれだけデカイ手術をしたところで
硝子が来たら治るから無駄になるからいい判断だと思う
とりあえず
命を繋ぎながらこいつの苦痛を和らげられるならそれでいい
形だけの手術中が点灯している部屋
その前のベンチシートにもたれながら補助監督の柊さんに言った
「柊さん、こいつの明日の任務全部俺に回しといてもらえる?」
「え?五条くん明日3件入ってなかったっけ?名前さんの合わせると7件になるから無理があると思いますが」
「んだよあいつ。俺より任務多いのかよ」
「じゃあ私の任務を午前中に集中させて、その後悟に合流するよ。2人なら余裕だろう?」
「…1人でも余裕だっつーの」
「でも、悟はこの後徹夜だろう?どうせ何を言っても彼女から朝まで離れる気ないだろう?柊さん、どうですか?」
傑と2人で柊さんを見上げると
タブレットを持って何かを確認し
「わかりました」と了承してくれた
「じゃ、俺ここで硝子待ってるから2人は帰っていーよ。3人で待ってっても時間の無駄だろ?」
「ククっ わかったよ。悟、貸し一つだね。また明日連絡する。柊さん、行きましょうか?」
何を言っても無駄だとあいつはわかってくれている
今はその気遣いが有難い
仕方ないので傑に今度ラーメンでも奢るか
ーーー
ーーーーー
ーーー
「五条、あんた帰んないの?このまま数日起きないかもよ?」
「…起きるかもしんないじゃん」
「明日もあるんだろ?程々にしなよ?」
硝子は凄いと思う
俺はこうして横にいるだけで
あいつみたいに治してあげられない
痛みすら取り除いてあげられない
なんもできねーし
無力だけど
「手、ちっさ…」
こんなに小さな手で
こんなに小さな体で
「あんま、頑張りすぎんなよ。見てらんねーよ」
さっきと違ってよく眠っている
痛みも引いたのかな
引いてるといいけど
まだ少し冷たい指先を
俺は温めることしか出来ないけど
名前が目覚めた時
一番最初に目に映るのが俺でありたいなんて
ちょっとした独占欲が沸いてくる
もうこいつ術師なんかやめちまって
ずっと俺が囲っていたい
そうしたらこんな怪我なんかさせずに守れるのに
ずっと俺の帰りだけ待ってて欲しいし
「おかえり、悟」とかいって
家で迎えてくれれば俺すげー頑張れるのに
あー
でも彼氏いるんだっけ
先ずはそいつと別れさせて…
てか、そいつより俺に惚れればいいんじゃん
眠る彼女に勝手にキスをした
いつかこの唇を割って
どろどろに心も体も溶かしたい
いや心が
こいつの心が欲しい
「名前、俺の事だけ考えてよ。俺の事、好きになれよ」
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