純愛
name change
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スマホを耳から離したのを見てから
硝子は名前に話しかけた
「あの五条クズ、なんだって?」
「なんかすぐ戻るから動くなって」
「ふふっ じゃ、もう来るね。悟らしいね」
傑の言った通り廊下を走る音が聞こえてきて
勢いよく扉が開かれた
「本当に来た。なんだ、そんな近くにいたなら電話しないで待ってればよかったかな?」
名前が笑って話しかけるも
扉から微動だにしない悟に首をかしげていると
目隠しをばっと首元に降ろして悟が彼女を見た
あっという間に名前のベッドサイドまで歩いてくると
何も言わずに彼女を抱きしめた
「悟?どうしたの?」
「しばらくこうさせてて」
名前は自分を抱く腕が震えていることに気が付くと
その大きな背中に腕を回した
「どうしたの?」
「…」
「私、そんなにヤバかったの?」
名前の問いかけに悟の代わりに奥から声がした
「あのままだったらヤバかったかもな」
「真っ青で冷たくなってたからね。悟も心配してたんだよ。私たち以上にね?」
「そっか。ごめんね悟」
「…」
「じゃ、私はお暇するよ。硝子、少しお茶でもどうだい?」
「夏油の奢りだろうな?」
「仕方ないね。悟、名前、私たちはしばらく外すから留守番頼んだよ」
そう言って出ていく2人に名前は小さく手を振り
未だに顔を見せずに抱き着いている悟に声をかけた
「さーとるっ機嫌治して?」
「…」
「そんなに心配してくれたの?」
「…当たり前でしょ。なに馬鹿な事言ってんの?なのにお前ときたら僕の事なんか心配しやがって。僕が最強なの知ってるでしょ?」
「知ってるけど、それでも心配なの」
「それならわかれよ。僕がどれだけ心配したか。…苦しかったかわかれよ、ばか」
悟の声がかすれていた
いまだに名前を抱く体も小刻みに震えていた
名前は大きな背中をゆっくりとさすると
「ガキ扱いすんな」と不貞腐れた声が返ってきて少し笑った
「ぐったりしてて、どこに触れても冷たい体が、すごい怖かった」
「うん」
「真っ白で、血の通ってない人形みたいで…あの時一人にさせなければって」
「うん」
「このまま…お前がいなくなったら…」
「いなくならない。約束したでしょ?何があっても助けてくれるんでしょ?」
「悟、顔、みせて?」
「…ちゅーしてくれるならいいよ?」
聞いたくせに悟から彼女の唇に触れに行った
そっと唇が合わさった後
ようやく顔を上げてくれた悟の目元が
うっすらと赤くなっていた事に
名前は気付かない振りをした
「もう一回していい?」
返事を聞く前に再び塞がれた唇は
何度も何度も啄むように落とされて
唇から鼻、頬、瞼そして最後に額に優しく触れていった
「おかえり名前」
「悟、ただいま」
「あいつら帰ってくるまで寝てよっか?添い寝してあげるー」
ジャケットと靴を脱いで潜り込んでくる悟を
名前は必死に止めようとするも全部かわされて
狭いベッドの中で半分悟に乗っかるように抱え込まれた
「反転術式で全部治った?もう悪いとこない?」
「うん、ないよ。少しだるいけど」
「そりゃ仕方ないよ。僕も精神的に疲れたからこのまま寝ちゃおう?」
悟の胸の上にある名前の頭に顔を近づけて
ゆっくりと息を吸い込んだ
「名前の匂い落ち着く…」
「え?やだ臭くない?」
「臭くないよ?いい匂いする。ねぇねぇ、僕は?」
「悟の匂いもいい匂いだよ?落ち着く」
「へへーっなんかいいねそれ。そそる~」
何気ない会話が心地よかった
「悟、重くない?寝れる?」
「ほんと、なんだと思ってるの?そんな軟な体に見えてたわけ?むしろこの重さが心地いいよ」
「ふふっ そこは軽いよ、じゃないんだ」
「僕、お世辞言えないの。知ってるでしょ?名前はデブじゃないけど細くもないじゃん」
「でもいつも軽々持ち上げるよね。あ、やせ我慢?」
「鍛え方が違うんだよ。名前くらい片手で持って走れるよ。その辺のやつらと一緒にすんなよ」
「ほーら。名前ちゃんもう目を閉じて。寝るよ?」
そう言って名前の目元に大きな手が添えられると
不思議と睡魔がやってきた
「おやすみ、さと、る」
「おやすみ」
ノックの後にゆっくりと入ってきた硝子の視線の先に入ったものは
狭いベッドの中で眠っている2人の姿だった
「ふふっ 名前のやつよだれ出てるとかウケる~。写メ撮っとこう。あ、夏油に送っちゃえ」
.
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硝子は名前に話しかけた
「あの五条クズ、なんだって?」
「なんかすぐ戻るから動くなって」
「ふふっ じゃ、もう来るね。悟らしいね」
傑の言った通り廊下を走る音が聞こえてきて
勢いよく扉が開かれた
「本当に来た。なんだ、そんな近くにいたなら電話しないで待ってればよかったかな?」
名前が笑って話しかけるも
扉から微動だにしない悟に首をかしげていると
目隠しをばっと首元に降ろして悟が彼女を見た
あっという間に名前のベッドサイドまで歩いてくると
何も言わずに彼女を抱きしめた
「悟?どうしたの?」
「しばらくこうさせてて」
名前は自分を抱く腕が震えていることに気が付くと
その大きな背中に腕を回した
「どうしたの?」
「…」
「私、そんなにヤバかったの?」
名前の問いかけに悟の代わりに奥から声がした
「あのままだったらヤバかったかもな」
「真っ青で冷たくなってたからね。悟も心配してたんだよ。私たち以上にね?」
「そっか。ごめんね悟」
「…」
「じゃ、私はお暇するよ。硝子、少しお茶でもどうだい?」
「夏油の奢りだろうな?」
「仕方ないね。悟、名前、私たちはしばらく外すから留守番頼んだよ」
そう言って出ていく2人に名前は小さく手を振り
未だに顔を見せずに抱き着いている悟に声をかけた
「さーとるっ機嫌治して?」
「…」
「そんなに心配してくれたの?」
「…当たり前でしょ。なに馬鹿な事言ってんの?なのにお前ときたら僕の事なんか心配しやがって。僕が最強なの知ってるでしょ?」
「知ってるけど、それでも心配なの」
「それならわかれよ。僕がどれだけ心配したか。…苦しかったかわかれよ、ばか」
悟の声がかすれていた
いまだに名前を抱く体も小刻みに震えていた
名前は大きな背中をゆっくりとさすると
「ガキ扱いすんな」と不貞腐れた声が返ってきて少し笑った
「ぐったりしてて、どこに触れても冷たい体が、すごい怖かった」
「うん」
「真っ白で、血の通ってない人形みたいで…あの時一人にさせなければって」
「うん」
「このまま…お前がいなくなったら…」
「いなくならない。約束したでしょ?何があっても助けてくれるんでしょ?」
「悟、顔、みせて?」
「…ちゅーしてくれるならいいよ?」
聞いたくせに悟から彼女の唇に触れに行った
そっと唇が合わさった後
ようやく顔を上げてくれた悟の目元が
うっすらと赤くなっていた事に
名前は気付かない振りをした
「もう一回していい?」
返事を聞く前に再び塞がれた唇は
何度も何度も啄むように落とされて
唇から鼻、頬、瞼そして最後に額に優しく触れていった
「おかえり名前」
「悟、ただいま」
「あいつら帰ってくるまで寝てよっか?添い寝してあげるー」
ジャケットと靴を脱いで潜り込んでくる悟を
名前は必死に止めようとするも全部かわされて
狭いベッドの中で半分悟に乗っかるように抱え込まれた
「反転術式で全部治った?もう悪いとこない?」
「うん、ないよ。少しだるいけど」
「そりゃ仕方ないよ。僕も精神的に疲れたからこのまま寝ちゃおう?」
悟の胸の上にある名前の頭に顔を近づけて
ゆっくりと息を吸い込んだ
「名前の匂い落ち着く…」
「え?やだ臭くない?」
「臭くないよ?いい匂いする。ねぇねぇ、僕は?」
「悟の匂いもいい匂いだよ?落ち着く」
「へへーっなんかいいねそれ。そそる~」
何気ない会話が心地よかった
「悟、重くない?寝れる?」
「ほんと、なんだと思ってるの?そんな軟な体に見えてたわけ?むしろこの重さが心地いいよ」
「ふふっ そこは軽いよ、じゃないんだ」
「僕、お世辞言えないの。知ってるでしょ?名前はデブじゃないけど細くもないじゃん」
「でもいつも軽々持ち上げるよね。あ、やせ我慢?」
「鍛え方が違うんだよ。名前くらい片手で持って走れるよ。その辺のやつらと一緒にすんなよ」
「ほーら。名前ちゃんもう目を閉じて。寝るよ?」
そう言って名前の目元に大きな手が添えられると
不思議と睡魔がやってきた
「おやすみ、さと、る」
「おやすみ」
ノックの後にゆっくりと入ってきた硝子の視線の先に入ったものは
狭いベッドの中で眠っている2人の姿だった
「ふふっ 名前のやつよだれ出てるとかウケる~。写メ撮っとこう。あ、夏油に送っちゃえ」
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