純愛
name change
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引き寄せられるがまま体を委ねていたら
気が付いたら抱きしめられていた
「ふー危機一髪っ 間に合って良かった。大丈夫?名前怪我してない?」
何度も夢で聞いた声に体が震える
さっきまでの恐怖のせいなのか
それともこの声の、ぬくもりのせいなのか
「おーい。聞こえてる?久しぶり過ぎて忘れちゃったの?まぁ12年経ってるし仕方ないけど…僕は忘れられなかったよ。名前のこと」
「…僕?」
「ぷっ突っ込むとこそこー?名前は変わんないね。大好きだった頃のままだ。まだ大好きで僕の片思い中だけど。ねぇ名前顔見せて?」
恐る恐る顔を上げると
以前より大人びた顔の悟が優しい眼差しで
こちらを見下ろしていた
蒼い瞳があの時の様に優しく揺れて細められる
「…やっと会えた。本当は僕がそっちに行く予定だったんだけど中々行けなくてね」
「悟?…本物?」
「うん。ピアス、見つけてくれたんだね。名前に似合うと思ってた」
「さとる…」
「うん。ここにいるよ」
ぎゅっと抱きしめられてそのまま抱き上げられると
悟より視線が少し高くなった
「遅くなってごめんね。とりあえず、家来る?あ、僕仕事中だったから一緒に着いてきてもらえたら嬉しいんだけど」
「…夢みたい…私もしかして死んだ?」
「なに馬鹿な事言ってんのさ」
そう言って悟は名前の唇を塞いで
これで生きてるってわかった?と笑みを浮かべた
悟に手を引かれ歩いて行くと
一台の黒塗りのセダンが停まっていた
スーツを着た男性がこちらに頭を下げていた
「五条さんお疲れ様です。えーとこの方は…?」
「ん?僕の昔の恩人で奥さん候補。名前も一緒に高専戻るから。伊地知、これまだ誰にも言うなよ?」
「さ、さと「いいから名前も乗って!」え?え?」
車に押し込まれるようにして乗ると
黒いセダンは動き出した
悟は名前を抱き寄せて彼女の首元に頭を寄せた
「名前…本当に無事で良かった。12年経ってもこれに呪力が残ってって助かったよ。じゃなきゃ助けられなかった」
「ちょっと待って?12年て?こっちは3年しかたってないんだけど」
「あー道理で名前は変わってないわけだ。ははっ やっと歳の差が縮まったね」
「え?どういう事?悟今いくつなの?」
「僕?28歳独身。彼女なし。好きな子は今も昔も名前ちゃん」
なんだか悟は昔より口数が多い
それに何より向こうとこっちの時間の流れが異なることにも
驚きを隠せなかった
そして何より名前が動揺していたことがあった
「悟、12年も待ってたの?」
「んーどうせバレるから言うけど、全く彼女無しって訳じゃなかったけどね。名前の事忘れられなくて続かなかった。そこの伊地知もよく知ってるよ」
「あーこの方が以前五条さんが仰ってた方なんですね。ってことは異世界から?!」
「そーゆーこと。学長に話通すのが先かな。伊地知ー、僕が学長と話してる間に名前の買い出し付き合ってやってくんない?ド〇キならまだ空いてるでしょ」
「まぁ…私は構いませんが…」
「誰か護衛でつけたいなー。恵今日任務なかったよね?」
強引なところはあまり変わってないなと名前は感じた
前よりソフトになった話し方や何より「僕」になれないけれど
ふざけて話す間もずっと指を絡めて繋がれていた手は
あの時のままだと思った
「あ、恵?暇でしょ?ちょっとお願いがあるんだけど今そっち向かってるから、僕の大事な人の買い出し付き合ってくんない?ーーーーちょっと切らないで!彼女こっちの世界の人じゃないから護衛つけたくてーーーーえ?僕中2病じゃないよ?先生に対してひどくない??ま、着いたら電話するから準備しといて」
.
気が付いたら抱きしめられていた
「ふー危機一髪っ 間に合って良かった。大丈夫?名前怪我してない?」
何度も夢で聞いた声に体が震える
さっきまでの恐怖のせいなのか
それともこの声の、ぬくもりのせいなのか
「おーい。聞こえてる?久しぶり過ぎて忘れちゃったの?まぁ12年経ってるし仕方ないけど…僕は忘れられなかったよ。名前のこと」
「…僕?」
「ぷっ突っ込むとこそこー?名前は変わんないね。大好きだった頃のままだ。まだ大好きで僕の片思い中だけど。ねぇ名前顔見せて?」
恐る恐る顔を上げると
以前より大人びた顔の悟が優しい眼差しで
こちらを見下ろしていた
蒼い瞳があの時の様に優しく揺れて細められる
「…やっと会えた。本当は僕がそっちに行く予定だったんだけど中々行けなくてね」
「悟?…本物?」
「うん。ピアス、見つけてくれたんだね。名前に似合うと思ってた」
「さとる…」
「うん。ここにいるよ」
ぎゅっと抱きしめられてそのまま抱き上げられると
悟より視線が少し高くなった
「遅くなってごめんね。とりあえず、家来る?あ、僕仕事中だったから一緒に着いてきてもらえたら嬉しいんだけど」
「…夢みたい…私もしかして死んだ?」
「なに馬鹿な事言ってんのさ」
そう言って悟は名前の唇を塞いで
これで生きてるってわかった?と笑みを浮かべた
悟に手を引かれ歩いて行くと
一台の黒塗りのセダンが停まっていた
スーツを着た男性がこちらに頭を下げていた
「五条さんお疲れ様です。えーとこの方は…?」
「ん?僕の昔の恩人で奥さん候補。名前も一緒に高専戻るから。伊地知、これまだ誰にも言うなよ?」
「さ、さと「いいから名前も乗って!」え?え?」
車に押し込まれるようにして乗ると
黒いセダンは動き出した
悟は名前を抱き寄せて彼女の首元に頭を寄せた
「名前…本当に無事で良かった。12年経ってもこれに呪力が残ってって助かったよ。じゃなきゃ助けられなかった」
「ちょっと待って?12年て?こっちは3年しかたってないんだけど」
「あー道理で名前は変わってないわけだ。ははっ やっと歳の差が縮まったね」
「え?どういう事?悟今いくつなの?」
「僕?28歳独身。彼女なし。好きな子は今も昔も名前ちゃん」
なんだか悟は昔より口数が多い
それに何より向こうとこっちの時間の流れが異なることにも
驚きを隠せなかった
そして何より名前が動揺していたことがあった
「悟、12年も待ってたの?」
「んーどうせバレるから言うけど、全く彼女無しって訳じゃなかったけどね。名前の事忘れられなくて続かなかった。そこの伊地知もよく知ってるよ」
「あーこの方が以前五条さんが仰ってた方なんですね。ってことは異世界から?!」
「そーゆーこと。学長に話通すのが先かな。伊地知ー、僕が学長と話してる間に名前の買い出し付き合ってやってくんない?ド〇キならまだ空いてるでしょ」
「まぁ…私は構いませんが…」
「誰か護衛でつけたいなー。恵今日任務なかったよね?」
強引なところはあまり変わってないなと名前は感じた
前よりソフトになった話し方や何より「僕」になれないけれど
ふざけて話す間もずっと指を絡めて繋がれていた手は
あの時のままだと思った
「あ、恵?暇でしょ?ちょっとお願いがあるんだけど今そっち向かってるから、僕の大事な人の買い出し付き合ってくんない?ーーーーちょっと切らないで!彼女こっちの世界の人じゃないから護衛つけたくてーーーーえ?僕中2病じゃないよ?先生に対してひどくない??ま、着いたら電話するから準備しといて」
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