純愛
name change
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校門で待っていた伊地知の車に乗り込んだ悟は
伊地知の任務の説明を話し半分で聞いていた
彼の予想道理名前と硝子の相性は良かった
紹介したらすぐになじんでたし
今度飲みに行くみたいだった
1年とも仲良くなれそうで悟は安心したのと
同じくらいこれ以上名前を人に合わせたら
自分との時間が取られてしまうんじゃないかとも
思ってしまった
「さっきまで一緒に居たのに」
名前の小さな手を握っていた自分の左手を見た
その手首には彼女とおそろいのブレスレットが付いていた
12年間何度も切れかかっては直して大事に持っていた
悟にとってそれだけが名前との繋がりで
唯一彼女の存在が本物だった証だった
でも今は名前がここにいる
ここにいるなら繋ぎ止めておきたいと考えてしまう
「名前に会いたいな」
流れゆく車の窓の景色をぼんやり見ながら
呟いた悟の独り言に
「さっきまで一緒だったじゃないですか」
と、返事が返ってきた
「さっきじゃダメなの。常に側にいたいんだよ。会えなかった12年分一緒にいたいんだよ!」
「なんか、五条さんらしくないですね。女性に執着しないと思ってましたから」
「名前以外はね」
「良かったですね。以前お話してた心に決めてる人って名前さんですよね?」
「伊地知うるせー。それから勝手に名前で呼ぶんじゃねぇ」
「はい」と言って運転に集中するかの様に
伊地知は黙った
「ねぇ伊地知ー」
「…何でしょうか」
「どこまで行くの?まさか遠いの?」
「五条さん…私さっき説明しましたが…千葉「はぁ?!千葉ぁ?!」…はいすみません」
「秒で終わらせて帰るから。飛ばして!」
悟は昔からの癖になっている
手首のブレスレットに無意識で触りながら
大きなため息をついた
「名前のとこに帰りてぇーーー」
ーーー
ーーーーー
ーーー
名前は悟を見送ると身分証を
受け取るために事務局へ向かった
当たり前だがここには戸籍自体がない
どうするのかと思っていたが
既に私の運転免許証と保険証が出来ていて
どうやったのかは追求しないでおこうと思った
事務局にいた補助監督と明日からの説明を聞いて
部屋を後にすると悠仁と出会った
「あっれー?名前さんじゃん。五条先生どったのー?」
「任務で出かけちゃった」
「さっき買い物行くとか言ってなかった?この辺の地理わかる?俺暇だからついて行こっか?」
「ありがとう助かる。まだ駅までの道も分かんなくって」
そのまま他愛もない話をしながら
悠仁と駅へと向かった
一番の目的であったスマホを手にして
お礼を兼ねて近くのカフェでお茶をする
悟や高専の番号を教えてもらい登録して思い出した
悟に別れ際に携帯が手に入ったらすぐに電話してと
言われていたのだ
「ちょっと電話するね」
「あ、五条先生?」
「うん、かけろって言われてて」
電話をするとすぐに相手が出た
『もしもし?もしかして名前ー?』
その問いに「うん」と応える
目の前の悠仁はなぜだかにやにやしながらこちらを見ている
『これ名前の番号ね。登録しとくー。で、結局誰と行ったの?』
「悠仁と」
『もしかして2人?』
ちょっと電話の向こうで悟の声色が変わる
「そうだよ」と応えるとよくわからない返答が来た
『大丈夫だと思うけど、必要以上に悠仁に近づくなよ?僕意外の男と2人で出かけてんのも嫌だけど、特に宿儺に気付かれても厄介だし、襲ってくることは無いと思うけど。うーん、やっぱまずいな』
『お前の術式は特別なの。僕も出来るだけ早く帰るから。あ、出来れば恵と野薔薇もそこに呼んでもらえる?じゃ買い物楽しんで』
一方的に話をして通話を切られてしまった名前が
少し怪訝そうな顔をして目の前の悠仁に話しかけた
「悠仁、悪いんだけど恵か野薔薇も呼んでもらえる?」
「いいけど、どったの?」
「なんか「すくな」がどうとか」
「俺、ちゃんと抑えてるし大丈夫だけどなー。五条先生心配性だなー」
と言いながら2人にLINEを送ってくれた
すぐに返事が来てここで合流できそうだ
名前は2人を待つ間気になることを
悠仁に聞いてみることにした
「悠仁、言いたくなかったらいいんだけど「すくな」って誰?」
.
伊地知の任務の説明を話し半分で聞いていた
彼の予想道理名前と硝子の相性は良かった
紹介したらすぐになじんでたし
今度飲みに行くみたいだった
1年とも仲良くなれそうで悟は安心したのと
同じくらいこれ以上名前を人に合わせたら
自分との時間が取られてしまうんじゃないかとも
思ってしまった
「さっきまで一緒に居たのに」
名前の小さな手を握っていた自分の左手を見た
その手首には彼女とおそろいのブレスレットが付いていた
12年間何度も切れかかっては直して大事に持っていた
悟にとってそれだけが名前との繋がりで
唯一彼女の存在が本物だった証だった
でも今は名前がここにいる
ここにいるなら繋ぎ止めておきたいと考えてしまう
「名前に会いたいな」
流れゆく車の窓の景色をぼんやり見ながら
呟いた悟の独り言に
「さっきまで一緒だったじゃないですか」
と、返事が返ってきた
「さっきじゃダメなの。常に側にいたいんだよ。会えなかった12年分一緒にいたいんだよ!」
「なんか、五条さんらしくないですね。女性に執着しないと思ってましたから」
「名前以外はね」
「良かったですね。以前お話してた心に決めてる人って名前さんですよね?」
「伊地知うるせー。それから勝手に名前で呼ぶんじゃねぇ」
「はい」と言って運転に集中するかの様に
伊地知は黙った
「ねぇ伊地知ー」
「…何でしょうか」
「どこまで行くの?まさか遠いの?」
「五条さん…私さっき説明しましたが…千葉「はぁ?!千葉ぁ?!」…はいすみません」
「秒で終わらせて帰るから。飛ばして!」
悟は昔からの癖になっている
手首のブレスレットに無意識で触りながら
大きなため息をついた
「名前のとこに帰りてぇーーー」
ーーー
ーーーーー
ーーー
名前は悟を見送ると身分証を
受け取るために事務局へ向かった
当たり前だがここには戸籍自体がない
どうするのかと思っていたが
既に私の運転免許証と保険証が出来ていて
どうやったのかは追求しないでおこうと思った
事務局にいた補助監督と明日からの説明を聞いて
部屋を後にすると悠仁と出会った
「あっれー?名前さんじゃん。五条先生どったのー?」
「任務で出かけちゃった」
「さっき買い物行くとか言ってなかった?この辺の地理わかる?俺暇だからついて行こっか?」
「ありがとう助かる。まだ駅までの道も分かんなくって」
そのまま他愛もない話をしながら
悠仁と駅へと向かった
一番の目的であったスマホを手にして
お礼を兼ねて近くのカフェでお茶をする
悟や高専の番号を教えてもらい登録して思い出した
悟に別れ際に携帯が手に入ったらすぐに電話してと
言われていたのだ
「ちょっと電話するね」
「あ、五条先生?」
「うん、かけろって言われてて」
電話をするとすぐに相手が出た
『もしもし?もしかして名前ー?』
その問いに「うん」と応える
目の前の悠仁はなぜだかにやにやしながらこちらを見ている
『これ名前の番号ね。登録しとくー。で、結局誰と行ったの?』
「悠仁と」
『もしかして2人?』
ちょっと電話の向こうで悟の声色が変わる
「そうだよ」と応えるとよくわからない返答が来た
『大丈夫だと思うけど、必要以上に悠仁に近づくなよ?僕意外の男と2人で出かけてんのも嫌だけど、特に宿儺に気付かれても厄介だし、襲ってくることは無いと思うけど。うーん、やっぱまずいな』
『お前の術式は特別なの。僕も出来るだけ早く帰るから。あ、出来れば恵と野薔薇もそこに呼んでもらえる?じゃ買い物楽しんで』
一方的に話をして通話を切られてしまった名前が
少し怪訝そうな顔をして目の前の悠仁に話しかけた
「悠仁、悪いんだけど恵か野薔薇も呼んでもらえる?」
「いいけど、どったの?」
「なんか「すくな」がどうとか」
「俺、ちゃんと抑えてるし大丈夫だけどなー。五条先生心配性だなー」
と言いながら2人にLINEを送ってくれた
すぐに返事が来てここで合流できそうだ
名前は2人を待つ間気になることを
悠仁に聞いてみることにした
「悠仁、言いたくなかったらいいんだけど「すくな」って誰?」
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