初恋
name change
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「じゃ行ってきます。悟、ご飯だけ炊いておいてね」
「あいよー」
あれから10日が過ぎたが
ネットで色々な事案を検索し続けていたが
これといって進展は得られていなかった
名前の留守中に悟はPCに向かうことと
隙間時間で掃除と洗濯をしておく事が日課にもなりつつあった
「京都ねぇ」
興味深い記事が目に留まり掘り下げていくが
ネットで追える限界で知りたいところが分からず仕舞いになった
悟は疲れた目を休ませるように
サングラスを外し眉間を指で押さえる
ふと気が付くと窓の外は暗くなりかけていて
時計を見ると針は16時を示していた
慌てて洗濯物を取り込むためにベランダへ出る
11月も中旬になり日没も早い
「今日もあいつ遅いのかな」
無意識に声にした独り言
自分で言った言葉なのになぜ名前の事を考えたのか
悟は自分でもよくわからなかった
飛ばされた場所が名前の家で良かったと思う
こんな風に不自由なく住まわせてくれる人間なんて
ほとんど皆無といってもいいだろう
なにせ自分は得体の知れない人間なのだから
女性の一人暮らしだというのに年頃の男を住まわす
名前の危機感のなさにはあきれるが
彼女が屈託なく笑いかけてくれるこの家が環境が
心地よくなっている自分もいた
しかし自分のいるべき世界ところはここじゃない
家族はよくわからないが高専の友人たちは探してくれている気がした
一刻も早く戻りたいと思っているのに
帰ろうにも帰り方がわからない
初めは焦っている自分がいたが
なぜか最近は心の中が平穏だった
「名前のおかげかな…」
彼女の洗濯物をたたみながら
自然と頬が緩んだ気がした
案の定、彼女の帰りは遅く21時を回ったころ
玄関で鍵が開く音がきこえた
「おかえり、遅かったな」
「ごめんごめん。ご飯食べた?一応おかず買ってきたけど」
「チャーハン食ったけど、名前とも食う」
「さすが育ち盛りだね。夜食、一緒に食べよ」
ラフな部屋着に着替えてから名前がリビングへと入ると
ご飯とみそ汁とお惣菜がすでに温められて
テーブルの上へ並べられていた
「悟ありがとー。も―お腹すいた。疲れたっ」
「お疲れさん。仕事、忙しいのか?」
「ん―それもあるんだけど、ちょっとね」
名前がそう濁すと悟は少し表情を歪めて「男?」と聞くと
煮え切らない返事が返ってきた
「へぇ。名前に言い寄る物好きもいんだな」
「まあ…ね。もうとっくに別れてんだけどねー」
「は?なにそれ?」
「半年くらい前に別れてんだけど、最近会社の前で待ち伏せされてて」
「ストーカーかよ。よくこんなちんちくりんを」
「さーとーる!一言余計だよ」
なにムスッとしてんの?という名前の言葉で
悟は自分がイライラしていることに気が付いた
名前はバカが付くほどのお人好しなのは
この10日間で嫌でも理解していた
どうせこのバカはのらりくらりとかわそうとして
相手に付け込まれているのだろう
「名前、本当は何時に仕事終わってんの?」
「ん?日に寄るけど遅くても19~20時には終わるよ?」
「じゃあ明日から迎えに行く」
「は?」
「もう名前はそいつと寄り戻す気ねぇんだろ?だったらいいじゃん。俺が彼氏役してやるよ」
「悟が彼氏って私犯罪者になりそうなんだけど…」
「大丈夫だって!俺、年齢より上に見せれるし」
若干不安が残るものの
翌日からは迎えに来ることに対して
名前は首を縦に振らざるおえなくなっていた
.
「あいよー」
あれから10日が過ぎたが
ネットで色々な事案を検索し続けていたが
これといって進展は得られていなかった
名前の留守中に悟はPCに向かうことと
隙間時間で掃除と洗濯をしておく事が日課にもなりつつあった
「京都ねぇ」
興味深い記事が目に留まり掘り下げていくが
ネットで追える限界で知りたいところが分からず仕舞いになった
悟は疲れた目を休ませるように
サングラスを外し眉間を指で押さえる
ふと気が付くと窓の外は暗くなりかけていて
時計を見ると針は16時を示していた
慌てて洗濯物を取り込むためにベランダへ出る
11月も中旬になり日没も早い
「今日もあいつ遅いのかな」
無意識に声にした独り言
自分で言った言葉なのになぜ名前の事を考えたのか
悟は自分でもよくわからなかった
飛ばされた場所が名前の家で良かったと思う
こんな風に不自由なく住まわせてくれる人間なんて
ほとんど皆無といってもいいだろう
なにせ自分は得体の知れない人間なのだから
女性の一人暮らしだというのに年頃の男を住まわす
名前の危機感のなさにはあきれるが
彼女が屈託なく笑いかけてくれるこの家が環境が
心地よくなっている自分もいた
しかし自分のいるべき世界ところはここじゃない
家族はよくわからないが高専の友人たちは探してくれている気がした
一刻も早く戻りたいと思っているのに
帰ろうにも帰り方がわからない
初めは焦っている自分がいたが
なぜか最近は心の中が平穏だった
「名前のおかげかな…」
彼女の洗濯物をたたみながら
自然と頬が緩んだ気がした
案の定、彼女の帰りは遅く21時を回ったころ
玄関で鍵が開く音がきこえた
「おかえり、遅かったな」
「ごめんごめん。ご飯食べた?一応おかず買ってきたけど」
「チャーハン食ったけど、名前とも食う」
「さすが育ち盛りだね。夜食、一緒に食べよ」
ラフな部屋着に着替えてから名前がリビングへと入ると
ご飯とみそ汁とお惣菜がすでに温められて
テーブルの上へ並べられていた
「悟ありがとー。も―お腹すいた。疲れたっ」
「お疲れさん。仕事、忙しいのか?」
「ん―それもあるんだけど、ちょっとね」
名前がそう濁すと悟は少し表情を歪めて「男?」と聞くと
煮え切らない返事が返ってきた
「へぇ。名前に言い寄る物好きもいんだな」
「まあ…ね。もうとっくに別れてんだけどねー」
「は?なにそれ?」
「半年くらい前に別れてんだけど、最近会社の前で待ち伏せされてて」
「ストーカーかよ。よくこんなちんちくりんを」
「さーとーる!一言余計だよ」
なにムスッとしてんの?という名前の言葉で
悟は自分がイライラしていることに気が付いた
名前はバカが付くほどのお人好しなのは
この10日間で嫌でも理解していた
どうせこのバカはのらりくらりとかわそうとして
相手に付け込まれているのだろう
「名前、本当は何時に仕事終わってんの?」
「ん?日に寄るけど遅くても19~20時には終わるよ?」
「じゃあ明日から迎えに行く」
「は?」
「もう名前はそいつと寄り戻す気ねぇんだろ?だったらいいじゃん。俺が彼氏役してやるよ」
「悟が彼氏って私犯罪者になりそうなんだけど…」
「大丈夫だって!俺、年齢より上に見せれるし」
若干不安が残るものの
翌日からは迎えに来ることに対して
名前は首を縦に振らざるおえなくなっていた
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