初恋
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話によると学校は都内の山奥にあるそうで
スマホで大体の位置を見せてもらうとここから車で1時間圏内だった
「じゃあ車で送ろうか?その前に私お腹すいたからご飯にしたいんだけど五条君も食べてく?」
「いいの?俺も腹減ってたんだよね」
「嫌いなものとか、アレルギーとかある?あ、買い出ししてないからあるものでしか作れないけど」
「ないよ。てか名前飯作れんの?」
さっきから気になっていることがもう一つある
彼はなぜ私の事を呼び捨てにするんだろうか
「五条君って結構失礼な奴だよね」
「そう?まぁ気にすんなって」
おばさんって呼ばれるよりはマシかと思い
冷蔵庫を開けて簡単に素早く作れるもの
なおかつ学生だしボリュームあるものと考えて
お好み焼きを作ろうと食材を取り出した
「テレビつけていい~?」
「どうぞ」
キャベツを切りながら答えた
しばらくして五条君に呼ばれて返事をすると
抑揚のない声で私に問いかけた
「名前、さっき高専まで車で1時間位って言ったよな。ということはここ東京かその近隣だよな」
「うん。神奈川だけど八王子まで30分位だから高速乗ればそれくらいで着くと思うよ?」
「俺のスマホ、さっきから圏外なんだよね」
「Wi-Fi繋ぐ?そこにあるよ?」
「…テレビの番組や出てくるタレント、俺誰一人分かんねぇ」
「高校生なのにテレビ見ないんだ。あ、YouTubeとか?」
じゅうっとフライパンのいい音をさせながら聞いてみたけど
五条君からの返事がない
視線を上げるとキッチンカウンターまで来ていて
さっきまでかけていたはずのサングラスは外されていた
「カラコン入れてるんだ。イケメンはなにしても似合うね」
「いや、これ裸眼ってそうじゃねぇ。名前やばい」
卵を落としてからフライパンに蓋をしてコンロを弱火にした
しばらく置いておくだけなので彼に向き合ったらありえない言葉を口にした
「ここ…俺のいた世界じゃないかもしれない…」
「は?」
とりあえずご飯食べようと動揺している五条君に声をかけ
二人でお好み焼きを食べながら彼の推測を聞いた
「いや、ありえねぇとは思うんだけど、別次元なら納得いく部分もあるんだよ」
同じ関東なのにWi-Fiを繋いでも圏外のままネットも見れないスマホ
チャンネルは同じでも番組、出演者、すべてが五条君は知らない
ちなみに年号もずれていた
逆に五条君の記憶と同じものも存在していた
そもそも言語は一緒
日本という国名、地名などは同じらしい
「じゃあ電車は?JR?」
「うん。それも一緒」
「うーん後なんだろう…とりあえずこれ食べたらそこに送るから車で走りながら共通点と異なる点を見てみようよ」
若干五条君の表情に陰りが見て取れる
さっきまでの生意気な高校生のオーラが陰ってきていた
「最悪、ここに居ればいいよ」
「は?」
「本当に五条君の住んでいた世界じゃなかったらここに帰れるまで住んじゃえばいいってこと。空き部屋あるし、私も高給取りじゃないから贅沢させれないけど最低限なら養えると思う」
「あんた、マジで言ってんの?」
「だって出て行けって言っても行くとこないんでしょ?未成年外に追い出すほど悪人じゃないつもり」
そう言いながら最後の一口をほおばった
向かい側に座る五条君があっけに取られている
「名前は俺がうそついてるとか思わねぇわけ?お人好し過ぎんだろ!」
「え?じゃあ追い出そうか?」
「ここ…一人暮らしだろ?広い割には荷物が少ない。名前の分だけって感じがする」
この子は洞察力にたけていると思った
まだ小一時間しかたっていないのにそんなところまで把握してたんだと少し吃驚した
「女の一人暮らしに男住まわせて言いわけ?あ、彼氏いない系?」
デリカシーは皆無っぽい
まあ、隠すつもりもないことだし遠慮されてもなんなので素直に答えた
「いないよ。彼氏、分かれたから」
「あっそ」
そう言って彼も最後の一口を咀嚼して「ご馳走様」と箸を置いた
さすが高校生、2枚のお好み焼きをぺろりと平らげていた
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スマホで大体の位置を見せてもらうとここから車で1時間圏内だった
「じゃあ車で送ろうか?その前に私お腹すいたからご飯にしたいんだけど五条君も食べてく?」
「いいの?俺も腹減ってたんだよね」
「嫌いなものとか、アレルギーとかある?あ、買い出ししてないからあるものでしか作れないけど」
「ないよ。てか名前飯作れんの?」
さっきから気になっていることがもう一つある
彼はなぜ私の事を呼び捨てにするんだろうか
「五条君って結構失礼な奴だよね」
「そう?まぁ気にすんなって」
おばさんって呼ばれるよりはマシかと思い
冷蔵庫を開けて簡単に素早く作れるもの
なおかつ学生だしボリュームあるものと考えて
お好み焼きを作ろうと食材を取り出した
「テレビつけていい~?」
「どうぞ」
キャベツを切りながら答えた
しばらくして五条君に呼ばれて返事をすると
抑揚のない声で私に問いかけた
「名前、さっき高専まで車で1時間位って言ったよな。ということはここ東京かその近隣だよな」
「うん。神奈川だけど八王子まで30分位だから高速乗ればそれくらいで着くと思うよ?」
「俺のスマホ、さっきから圏外なんだよね」
「Wi-Fi繋ぐ?そこにあるよ?」
「…テレビの番組や出てくるタレント、俺誰一人分かんねぇ」
「高校生なのにテレビ見ないんだ。あ、YouTubeとか?」
じゅうっとフライパンのいい音をさせながら聞いてみたけど
五条君からの返事がない
視線を上げるとキッチンカウンターまで来ていて
さっきまでかけていたはずのサングラスは外されていた
「カラコン入れてるんだ。イケメンはなにしても似合うね」
「いや、これ裸眼ってそうじゃねぇ。名前やばい」
卵を落としてからフライパンに蓋をしてコンロを弱火にした
しばらく置いておくだけなので彼に向き合ったらありえない言葉を口にした
「ここ…俺のいた世界じゃないかもしれない…」
「は?」
とりあえずご飯食べようと動揺している五条君に声をかけ
二人でお好み焼きを食べながら彼の推測を聞いた
「いや、ありえねぇとは思うんだけど、別次元なら納得いく部分もあるんだよ」
同じ関東なのにWi-Fiを繋いでも圏外のままネットも見れないスマホ
チャンネルは同じでも番組、出演者、すべてが五条君は知らない
ちなみに年号もずれていた
逆に五条君の記憶と同じものも存在していた
そもそも言語は一緒
日本という国名、地名などは同じらしい
「じゃあ電車は?JR?」
「うん。それも一緒」
「うーん後なんだろう…とりあえずこれ食べたらそこに送るから車で走りながら共通点と異なる点を見てみようよ」
若干五条君の表情に陰りが見て取れる
さっきまでの生意気な高校生のオーラが陰ってきていた
「最悪、ここに居ればいいよ」
「は?」
「本当に五条君の住んでいた世界じゃなかったらここに帰れるまで住んじゃえばいいってこと。空き部屋あるし、私も高給取りじゃないから贅沢させれないけど最低限なら養えると思う」
「あんた、マジで言ってんの?」
「だって出て行けって言っても行くとこないんでしょ?未成年外に追い出すほど悪人じゃないつもり」
そう言いながら最後の一口をほおばった
向かい側に座る五条君があっけに取られている
「名前は俺がうそついてるとか思わねぇわけ?お人好し過ぎんだろ!」
「え?じゃあ追い出そうか?」
「ここ…一人暮らしだろ?広い割には荷物が少ない。名前の分だけって感じがする」
この子は洞察力にたけていると思った
まだ小一時間しかたっていないのにそんなところまで把握してたんだと少し吃驚した
「女の一人暮らしに男住まわせて言いわけ?あ、彼氏いない系?」
デリカシーは皆無っぽい
まあ、隠すつもりもないことだし遠慮されてもなんなので素直に答えた
「いないよ。彼氏、分かれたから」
「あっそ」
そう言って彼も最後の一口を咀嚼して「ご馳走様」と箸を置いた
さすが高校生、2枚のお好み焼きをぺろりと平らげていた
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