なんとか青年に誤解を解いてもらった
彼は気が付いたら家にいたらしい
そんな事ってあり得るのだろうか


ちょっと話をしただけだが悪い人ではなさそうだ
状況を整理したいので取り合えず上がってもらい
２人リビングの椅子をすすめると私はコーヒーを入れて
彼に勧めた



「ここ、本当にあんたの家なんだな。悪かった」

「ええ。これ飲んだら帰ってね。えーと名前聞いていい？」

「俺？五条悟。あんたは？」


近頃の子どもは敬語を知らないのだろうか？
明らかに私よりも年下な五条君は言い方がさっきから上からだ


「山本名前、五条君は学生だよね？何年生？」

「高１。名前はいくつ？」

「女性に年を聞くもんじゃないよ？五条君よりずっと大人！アラサーですよ悪い？」

「へー童顔なんだな」


コーヒーに砂糖をドバドバ入れてかき混ぜていた
五条君のそれ既にコーヒーの風味しないのではないだろうか


五条君の説明はこうだった
学校内を歩いていたら急に暗くなり気が付いたらここにいた…と
そんな事、本当にあり得るのだろうか？


「初め呪詛師かなにかに拉致られたのかと思ってた。悪かったな。名前の首、赤くなってる」

「死ぬかと思ったよ」


そう言って笑ったら


「あんた、変わってるな」


そう言って五条君は笑った
さっきから気付いてはいたがかなりのイケメン
笑った顔はジャ〇ーズ顔負けだと思った