初恋
name change
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名前のリクエスト通り様々な寺院を巡った
たくさんのお店を回り、写メを取りつつ食べ歩きをした
その間もずっとお互いの手を離すことはなかった
「ゴホッゴホッ」
「名前、そろそろホテル行く?さっきより咳がひでぇじゃん」
咳き込む彼女の背中をさする
その手を頬へとずらしてそっと触れると
心なしか熱い気がした
「お前、熱出てきた?熱い気がすんだけど」
「だいじょ…ゴホっ」
「タイムアウトだな。ホテルどこ?」
予約をしていた駅前のホテルに向かい
フロントでチェックインを済ませて部屋に入ると
悟は彼女に先にシャワーを進めて
その間に夕飯と風邪薬を買うべく部屋を後にした
買い物を済ませてフロントで体温計を借りてから
悟は部屋へと入るとすぐにテレビの音が耳に届いた
どうやら彼女はお風呂を済ませたようだ
そのまま部屋を見渡すと椅子もたれ掛かって
ぐったりとしている名前がいた
「名前?体温計借りてきたから計って」
「んーだいじょ「全然大丈夫に見えねーから言ってんだよ。薬も買ってきたから。ほら」…ん」
大人しく体温計を脇に挟んだ彼女に触れると
明らかに熱かった
「悟の手冷たい。外、寒いのにありがと」
「お前がアチーんだよ。ほら、みせて?」
ピピピと機械音がしたそれを本人が見る前に悟が奪うと
表示された数字を見て顔を顰めた
「38.2℃。あれだけ具合悪くなったら言えって言ってたのに。無理しやがって」
「だって…ごめん」
「夕飯、買ってきたけど食える?ちょっとは食べてから薬飲んで欲しいんだけど」
小さなテーブルに置かれたお弁当とゼリー
名前はゼリーを取って口に入れた
「ごめんね。夜はすき焼きの予定だったんだけどなー」
「いいって。それは今度にしようぜ」
お互いに今度が来る保証がないのは理解していた
むしろ2人きりでの旅行自体が最初で最後の可能性が高いのも
頭の中ではわかっていた
「今度は宇治まで行こう」
「今度は北海道で海鮮食い倒れに行こう」
「夏になったら沖縄もいいね」
今日だけでも多くの今度 の約束をした
それでもお互いに気持ちを伝えることはしなかった
ーーー俺は
ーーー私は
テレビの音だけが聞こえる部屋で
無言で時間が過ぎていった
.
たくさんのお店を回り、写メを取りつつ食べ歩きをした
その間もずっとお互いの手を離すことはなかった
「ゴホッゴホッ」
「名前、そろそろホテル行く?さっきより咳がひでぇじゃん」
咳き込む彼女の背中をさする
その手を頬へとずらしてそっと触れると
心なしか熱い気がした
「お前、熱出てきた?熱い気がすんだけど」
「だいじょ…ゴホっ」
「タイムアウトだな。ホテルどこ?」
予約をしていた駅前のホテルに向かい
フロントでチェックインを済ませて部屋に入ると
悟は彼女に先にシャワーを進めて
その間に夕飯と風邪薬を買うべく部屋を後にした
買い物を済ませてフロントで体温計を借りてから
悟は部屋へと入るとすぐにテレビの音が耳に届いた
どうやら彼女はお風呂を済ませたようだ
そのまま部屋を見渡すと椅子もたれ掛かって
ぐったりとしている名前がいた
「名前?体温計借りてきたから計って」
「んーだいじょ「全然大丈夫に見えねーから言ってんだよ。薬も買ってきたから。ほら」…ん」
大人しく体温計を脇に挟んだ彼女に触れると
明らかに熱かった
「悟の手冷たい。外、寒いのにありがと」
「お前がアチーんだよ。ほら、みせて?」
ピピピと機械音がしたそれを本人が見る前に悟が奪うと
表示された数字を見て顔を顰めた
「38.2℃。あれだけ具合悪くなったら言えって言ってたのに。無理しやがって」
「だって…ごめん」
「夕飯、買ってきたけど食える?ちょっとは食べてから薬飲んで欲しいんだけど」
小さなテーブルに置かれたお弁当とゼリー
名前はゼリーを取って口に入れた
「ごめんね。夜はすき焼きの予定だったんだけどなー」
「いいって。それは今度にしようぜ」
お互いに今度が来る保証がないのは理解していた
むしろ2人きりでの旅行自体が最初で最後の可能性が高いのも
頭の中ではわかっていた
「今度は宇治まで行こう」
「今度は北海道で海鮮食い倒れに行こう」
「夏になったら沖縄もいいね」
今日だけでも多くの
それでもお互いに気持ちを伝えることはしなかった
ーーー俺は
ーーー私は
テレビの音だけが聞こえる部屋で
無言で時間が過ぎていった
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