短編
name change
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「名前、一緒に来てほしいところがあるんだ」
そう言われて車を走らせること小一時間
珍しく悟の口数が少ない
言われるがまま車を走らせてると
「止まって」
「え?ここ??」
「うん。ちょっと待ってて」
しばらく車の中で待っていると
花束を持って帰ってきた
「お花、欲しかったの?」
「ん~ちょっとね。まぁ着いてくればわかるよ」
その後
なぜか悟は自分から学生時代の話をしだして
その頃から強くて
どんなにやんちゃだったかが
話から想像が簡単にできて
一緒に笑った
「僕ね、前は自分の事「俺」っていってたの。言葉遣いとかも悪くてさぁ。それを指摘してきた奴がいてね。二人で最強だっていっつも言ってつるんでた。実際そう思ってたしあいつとだったら無敵になれたんだよね」
「その人も高専の人?私会ったことある?」
「名前は会ってないよ、やめちゃったからね。僕の唯一の親友」
「悟にも親友いたんだ。いい人だねその人」
「なんだよそれ?僕だけ問題児みたいじゃん」
そう言って悟は笑ってた
連れてこられた場所は誰かのお墓だった
「名前、これがさっき話した僕の親友」
「え...ごめん。私知らなくて」
「…俺が殺した」
私の聞き間違い?
悟を見上げるとただまっすぐに墓石を見つめていた
「なんでお前が呪詛師になったんだとか。なんで俺に相談しなかったんだとか今でも思うよ。でもそれ以上に…」
悟がしゃがんでさっきの花を手向けながら
「なんで俺は気付いてやれなかったんだろうって。いつも一緒にいたのにね。バカだったんだよ俺も傑も」
なんで急に車の中で学生時代の話をしだしたのか
分かった気がした
きっと悟は聞いて欲しかったんだ
この人の事を
「え??名前どうしたの?なんで泣いてんの?」
振り向いた悟に言われて
私が泣いていることに気が付いた
声を出そうとしても
なんでかな上手く言葉がでない
「さ...とる...が...泣か..ない..からっ」
実際その人に会ったことないし
何があったのかなんてわからない
だからとても
私が泣くなんておこがましいことだけど
でも、悟が泣いてる気がして
悟の声が背中が泣いてる気がして
「僕の代わりに、泣いてくれたの?」
ぎゅうっと抱きしめられて耳元で
「ありがとう」と紡いだ悟の声が
心なしか震えていた気がした
「傑に名前を見せたかったんだ。いい子でしょ?」
きっとその人も悟みたいに自分にまっすぐな人だったんだね
帰りの車でも涙が止まらない私を見て
悟がバカだなって笑ってくれた
車の中でほのかにあの花が香った
カサブランカ:高貴・純粋
.
そう言われて車を走らせること小一時間
珍しく悟の口数が少ない
言われるがまま車を走らせてると
「止まって」
「え?ここ??」
「うん。ちょっと待ってて」
しばらく車の中で待っていると
花束を持って帰ってきた
「お花、欲しかったの?」
「ん~ちょっとね。まぁ着いてくればわかるよ」
その後
なぜか悟は自分から学生時代の話をしだして
その頃から強くて
どんなにやんちゃだったかが
話から想像が簡単にできて
一緒に笑った
「僕ね、前は自分の事「俺」っていってたの。言葉遣いとかも悪くてさぁ。それを指摘してきた奴がいてね。二人で最強だっていっつも言ってつるんでた。実際そう思ってたしあいつとだったら無敵になれたんだよね」
「その人も高専の人?私会ったことある?」
「名前は会ってないよ、やめちゃったからね。僕の唯一の親友」
「悟にも親友いたんだ。いい人だねその人」
「なんだよそれ?僕だけ問題児みたいじゃん」
そう言って悟は笑ってた
連れてこられた場所は誰かのお墓だった
「名前、これがさっき話した僕の親友」
「え...ごめん。私知らなくて」
「…俺が殺した」
私の聞き間違い?
悟を見上げるとただまっすぐに墓石を見つめていた
「なんでお前が呪詛師になったんだとか。なんで俺に相談しなかったんだとか今でも思うよ。でもそれ以上に…」
悟がしゃがんでさっきの花を手向けながら
「なんで俺は気付いてやれなかったんだろうって。いつも一緒にいたのにね。バカだったんだよ俺も傑も」
なんで急に車の中で学生時代の話をしだしたのか
分かった気がした
きっと悟は聞いて欲しかったんだ
この人の事を
「え??名前どうしたの?なんで泣いてんの?」
振り向いた悟に言われて
私が泣いていることに気が付いた
声を出そうとしても
なんでかな上手く言葉がでない
「さ...とる...が...泣か..ない..からっ」
実際その人に会ったことないし
何があったのかなんてわからない
だからとても
私が泣くなんておこがましいことだけど
でも、悟が泣いてる気がして
悟の声が背中が泣いてる気がして
「僕の代わりに、泣いてくれたの?」
ぎゅうっと抱きしめられて耳元で
「ありがとう」と紡いだ悟の声が
心なしか震えていた気がした
「傑に名前を見せたかったんだ。いい子でしょ?」
きっとその人も悟みたいに自分にまっすぐな人だったんだね
帰りの車でも涙が止まらない私を見て
悟がバカだなって笑ってくれた
車の中でほのかにあの花が香った
カサブランカ:高貴・純粋
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