笑う約束
name change
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「私はどうあがいても子ども産めないし。だったら若くてきれいなお嫁さんもらった方がよっぽど建設的じゃないかな?」
「それ。どういう意味で言ってんの?」
悟の声色にぶるっと寒気がした
すごい勢いで怒ってるのを必死に抑えているみたいだった
「私は私で楽しめたし。これでお終いにしようよ」
「は?」
「悟もわかってんでしょ?もう子どもじゃないんだし愛だの恋だのだけじゃ結婚できないって。私はわかってたよ?だから言わなかったし、何よりこの恋愛ごっこ 楽しみたかったしね」
悟が私の手首をつかんだ
その瞳は怒りの色がにじみ出ている
「恋愛ごっこ ?お前本気で言ってんの?あいつらに言わされてるだけだろ?」
「…本心だよ。もっと早くカミングアウトすればよかったね。中だししまくれるいいセフレで付き合えたのに」
「…お前の事、セフレだなんて思ったことない」
「私はそう思ってたよ?ごめんね純情ぶってて。でももう演じるのも疲れちゃったし、今なら五条家から手切れ金貰えるんだよね。だから別れてくれないかな?」
しっかりと悟の蒼い瞳をみつめて言う
あぁ
こんな顔させたいわけじゃなかった
「とりあえずしばらく私ほかの男のとこ泊まるから。1週間以内に荷物まとめて出て言ってね。呪霊だのなんだのに巻き込まれないと思うと清々する」
「待てよ!名前!!」
だめだ
もう悟の顔、見れない
手首に跡がついてんじゃないかってくらい力が込められてて
離してもらえなさそうだから
反対の手で悟の頬を思いっきり叩くと
パシン
と乾いた音が鳴った
驚いて悟の手が緩んだ隙に振りほどく
走って玄関へ向かうと
再度悟に捕まえられて腕を引かれ
無理やり悟の方を向かされてしまった
まだ
まだ、泣いちゃだめだ
「名前どうし...」
「離して...もう疲れちゃったんだよ...」
目から涙がこぼれない様に必死に我慢しながら
笑顔を作った
最後は笑顔で終わらせたかったから
悟には笑顔の私を覚えていてもらいたかったから
こんなひどいこと言って
覚えていてほしいなんて
私のエゴもいいとこだ
「じゃあね。幸せになってね」
それだけ言うと悟の手が離れたから
玄関のドアを出て走った
追いかけてこられたらつかまると思ってたけど
悟は追いかけてこなかった
最後に紡いだ言葉は私の本心で
家の裏に待たせていた車に乗り込むと
涙が止まらなかった
「大丈夫ですか、名前さん」
悟を叩いてしまった右の手のひらが
じんじん痛くて
悟を言葉で傷つけてしまった現実が
痛くて
痛くて
苦しかった
ーーー
ーーーーー
ーーー
五条side
「…だからどれだけ中だしされても妊娠しないの。もっと早くいえばよかったね。今日気持ちよさそうだったもんね?」
はぁ?!
なんで笑いながらそんな話すんだよ
一体どうしたっていうんだよ
「悟もわかってんでしょ?もう子どもじゃないんだし愛だの恋だのだけじゃ結婚できないって。私はわかってたよ?だから言わなかったし、何よりこの恋愛ごっこ楽しみたかったしね」
恋愛ごっこって
名前にとっては恋愛ごっこだったの?
「…本心だよ。もっと早くカミングアウトすればよかったね。中だししまくれるいいセフレで付き合えたのに」
名前の口からそんな言葉聞きたくない
僕は一度だって
「…お前の事、セフレだなんて思ったことない」
「私はそう思ってたよ?ごめんね純情ぶってて。でももう演じるのも疲れちゃったし、今なら手切れ金貰えるんだよね。だから別れてくれないかな?」
本気で別れたいって言ってんの?
なんで?
いつから遊びだったの?
最初から遊びだったの??
本当にずっと僕をだましてたの?
頭が付いていかない
さっきまで僕の腕の中にいたじゃん
大好きだって言ってくれてたのも
全部
全部嘘だったの?
思わずつかんでいた手に力が入ると
「離して!!」
といって君の平手が僕に当たった
頬の痛さより
心臓が痛くてうるさい
上手く呼吸が出来なくて
上手く言葉が出てこなくて
玄関先の君を見送ってしまったら
もう会えない気がして手を伸ばして捕まえた
そのまま腕の中に抱き込んでしまうつもりだったけど
泣きそうな顔して笑う名前を見たら
情けないけど動けなくなってしまった
”幸せになって”って君は言ったけど
「幸せになれるわけないじゃん。お前が隣にいないのに」
追いかけても僕自身整理がついてないから
きっともっと言い合いになっちゃう気がして
ドアにもたれかかった背中をそのままに
ずるずるとしゃがみこんだ
頭の中で名前の声が繰り返される
ーーー別れてくれないかな
ーーー疲れちゃった
最強が聞いて呆れる
名前の一言だけで
指一本すら動かせないし
「はは…息が...苦し...」
情報が頭の中で処理しきれない
名前の最後の泣きそうな笑顔と
名前の肌の感触と
名前の言葉がずっと
頭の中で繰り返されていた
.
「それ。どういう意味で言ってんの?」
悟の声色にぶるっと寒気がした
すごい勢いで怒ってるのを必死に抑えているみたいだった
「私は私で楽しめたし。これでお終いにしようよ」
「は?」
「悟もわかってんでしょ?もう子どもじゃないんだし愛だの恋だのだけじゃ結婚できないって。私はわかってたよ?だから言わなかったし、何よりこの
悟が私の手首をつかんだ
その瞳は怒りの色がにじみ出ている
「
「…本心だよ。もっと早くカミングアウトすればよかったね。中だししまくれるいいセフレで付き合えたのに」
「…お前の事、セフレだなんて思ったことない」
「私はそう思ってたよ?ごめんね純情ぶってて。でももう演じるのも疲れちゃったし、今なら五条家から手切れ金貰えるんだよね。だから別れてくれないかな?」
しっかりと悟の蒼い瞳をみつめて言う
あぁ
こんな顔させたいわけじゃなかった
「とりあえずしばらく私ほかの男のとこ泊まるから。1週間以内に荷物まとめて出て言ってね。呪霊だのなんだのに巻き込まれないと思うと清々する」
「待てよ!名前!!」
だめだ
もう悟の顔、見れない
手首に跡がついてんじゃないかってくらい力が込められてて
離してもらえなさそうだから
反対の手で悟の頬を思いっきり叩くと
パシン
と乾いた音が鳴った
驚いて悟の手が緩んだ隙に振りほどく
走って玄関へ向かうと
再度悟に捕まえられて腕を引かれ
無理やり悟の方を向かされてしまった
まだ
まだ、泣いちゃだめだ
「名前どうし...」
「離して...もう疲れちゃったんだよ...」
目から涙がこぼれない様に必死に我慢しながら
笑顔を作った
最後は笑顔で終わらせたかったから
悟には笑顔の私を覚えていてもらいたかったから
こんなひどいこと言って
覚えていてほしいなんて
私のエゴもいいとこだ
「じゃあね。幸せになってね」
それだけ言うと悟の手が離れたから
玄関のドアを出て走った
追いかけてこられたらつかまると思ってたけど
悟は追いかけてこなかった
最後に紡いだ言葉は私の本心で
家の裏に待たせていた車に乗り込むと
涙が止まらなかった
「大丈夫ですか、名前さん」
悟を叩いてしまった右の手のひらが
じんじん痛くて
悟を言葉で傷つけてしまった現実が
痛くて
痛くて
苦しかった
ーーー
ーーーーー
ーーー
五条side
「…だからどれだけ中だしされても妊娠しないの。もっと早くいえばよかったね。今日気持ちよさそうだったもんね?」
はぁ?!
なんで笑いながらそんな話すんだよ
一体どうしたっていうんだよ
「悟もわかってんでしょ?もう子どもじゃないんだし愛だの恋だのだけじゃ結婚できないって。私はわかってたよ?だから言わなかったし、何よりこの恋愛ごっこ楽しみたかったしね」
恋愛ごっこって
名前にとっては恋愛ごっこだったの?
「…本心だよ。もっと早くカミングアウトすればよかったね。中だししまくれるいいセフレで付き合えたのに」
名前の口からそんな言葉聞きたくない
僕は一度だって
「…お前の事、セフレだなんて思ったことない」
「私はそう思ってたよ?ごめんね純情ぶってて。でももう演じるのも疲れちゃったし、今なら手切れ金貰えるんだよね。だから別れてくれないかな?」
本気で別れたいって言ってんの?
なんで?
いつから遊びだったの?
最初から遊びだったの??
本当にずっと僕をだましてたの?
頭が付いていかない
さっきまで僕の腕の中にいたじゃん
大好きだって言ってくれてたのも
全部
全部嘘だったの?
思わずつかんでいた手に力が入ると
「離して!!」
といって君の平手が僕に当たった
頬の痛さより
心臓が痛くてうるさい
上手く呼吸が出来なくて
上手く言葉が出てこなくて
玄関先の君を見送ってしまったら
もう会えない気がして手を伸ばして捕まえた
そのまま腕の中に抱き込んでしまうつもりだったけど
泣きそうな顔して笑う名前を見たら
情けないけど動けなくなってしまった
”幸せになって”って君は言ったけど
「幸せになれるわけないじゃん。お前が隣にいないのに」
追いかけても僕自身整理がついてないから
きっともっと言い合いになっちゃう気がして
ドアにもたれかかった背中をそのままに
ずるずるとしゃがみこんだ
頭の中で名前の声が繰り返される
ーーー別れてくれないかな
ーーー疲れちゃった
最強が聞いて呆れる
名前の一言だけで
指一本すら動かせないし
「はは…息が...苦し...」
情報が頭の中で処理しきれない
名前の最後の泣きそうな笑顔と
名前の肌の感触と
名前の言葉がずっと
頭の中で繰り返されていた
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