笑う約束
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ピロン
スマホが鳴って見てみると
悟から「今から行く」との文字
「なに?噂のイケメン彼氏から?」
「名前が年下イケメン捕まえるとか!騙されてない~?」
うんそれ
何度も何度もそう考えたよ
でもその度悟が
不安も悩みも全部取っ払ってくれたから
今は堂々と言える
「大丈夫!愛されてるから」
みんなに冷やかされながら
調子に乗って飲むことあれから30分
トイレに行くとなんか入口あたりがざわついてる
「イケメンがナンパされてる」って誰かの声が聞こえて
用を足して席へ戻りながらその入口を見ると
入口の待合スペースに座っている悟が
2人のお姉さんにナンパされているところだった
「だから、一緒にいきましょーよ」
「ん~でもなぁ」
「でも、連絡取れないんですよね?その人」
「そうなんだよねぇ」
あ、私スマホどこだっけ?
まあいいや
て、言うかのらりくらり交わしてお誘いは断ってない?
ちょっと悟がどうするか見ておこうと思い
物陰から3人を見る
お、胸押し付けられてる
そのまま悟の耳元でなんか言ってるから
こっちまで聞こえないや
まさか悟…着いて行かないよね
ふと不安がよぎる
前はとっかえひっかえやってたの聞いてるし
「で、名前ちゃんはいつまでそうして見てるつもり?」
「へ?」
バレてる?
いつから?
「お前がトイレに行くの見てたよ。その時着いたんだもん」
「はぁ?こんなおばさん迎えに来たの?ウケんだけど。あ、親族か。すみませ~ん、この人私たちと2件目いくんで」
やっぱ行くんだと思ったら
お姉さん方の前に悟が立ち上がって2人を見下ろした
「行くわけないし。赤の他人の癖に僕に馴れ馴れしいんじゃない?僕、身も心も不細工な奴に一ミリも興味ないし邪魔なんだけど。どいてくんない?目障りなんだよ」
悟が2人の間を割って通り私の隣に来て肩を抱いた
絶対わざとだ
「名前、荷物は?」
「まだ席にある」
「じゃあお友達に挨拶して帰ろ?席どこ?」
後ろのお姉さん方が何か喚いてるけど
悟は気にする様子すらなく
その一部始終を見ていた友人が今の話をみんなに話していたみたいで
席に戻ると一番仲良しの先輩にからかわれた
「へぇ名前面白い奴と付き合ってんじゃん。いい人見つかって良かったね」
「ありがとうございます?」
「ど~も名前がお世話になってます。で、連れて帰っていいですか?」
飲んで行きゃいいじゃん~、名前なに?とか
酔っ払いに囲まれて悟は質問攻めにあったけど
「僕、飲めないし名前との時間減っちゃうの嫌なんで帰りますね」
それだけ告げると私のカバンを持って
私の手首をつかんで出口へと歩き出した
「ちょ、私挨拶してない!」
「いいの。ほぼ男ばっかじゃん。なにあれ?そんなに僕に妬いて欲しいの?」
え?
ちょっと待って
だからあんなに無作法で出てきたの?
「悟、妬いたの?」
「…しかもなにその恰好。ワンピースとか。僕といる時いつもパンツスーツなのに」
いや、仕事中は仕方ないでしょ?
パンツスーツにしろって言ったの悟だよ??
「そんなカッコであの男どもに色目使ってたの?ちやほやされて気分良かったんじゃない?僕がいない隙にいいご身分だね?」
「してないよ」
「ほんとかなぁ?」
なんだよ
自分だってナンパされてたくせに
「好きでナンパされてた訳じゃねーよ。そもそもお前が電話に出ないのがいけないんだろ?」
こんな些細なことで
言い争いしたい訳じゃないのに
「なんとか言えば?!さっきの奴らの中にお持ち帰りされたかった好きだった奴でもいた?次は2人で会う約束とかしてんの?でももう次はないし。いくらでも邪魔してあげるね」
「…なにそれ。もういい!!!」
つながれていた手を思いっきり振りほどく
前を歩いていた悟がびっくりして私を振り返った
「もういい。今日は帰らない」
「はぁぁ?!」
私は走って大通りに出ると
タクシーを捕まえて乗り込んで
「早く出してください」と
運転手さんにお願いをした
勢いよく飛び出してしまったのはいいけど
行く当てなんてなくて
とりあえず高専に向かってもらう
車の中で誰に連絡しようか考える
硝子が一番ベストだけど
確か真希と野薔薇も今日は任務入ってないはず
「ま、なんとかなるか」
かばんからスマホを出すと
すでに悟からの着信とLIN〇がいっぱい入っていた
とりあえず全部無視して硝子に電話をかけた
ーーー
ーーーーー
「で?あのクズを撒いてきたってことか?」
硝子は仕事をしていたみたいだけど
切り上げてくれて今2人で居酒屋に来ている
「普通に飲みに行っただけだよ?なんであんなこと言われなきゃなんないの?!」
「まあ、五条 だからな。一般常識じゃ通用しないとこあるしな」
「…でも」
―――私ってそんなに信用ないのかな
そう小さく呟くと同時に
画面が光ったスマホを見た
それは着信を知らせていて震えていた
「出ないのか?」
「うん。頭冷やしてからじゃないともっと言い争いになる」
「名前、我慢することないんじゃない?言いたいこと言っちゃいなよ。五条ってああいうタイプだから伝わんないよ?」
そう言うと硝子は自分の震えるスマホをみて
嫌そうな表情をして私に見せた
スマホの画面には”五条(クズ)”と書いてあった
普段からその表示なのか、ちょっとウケる
「こっちにもさっきから電話きてんだよね、出てないけど。おそらく一緒にいるのは気が付いてんじゃない?」
「そっか」
「ここもばれるのは時間の問題かな?名前はどうしたい?」
私はどうしたいか、か
とりあえず
「居場所がバレるまで飲みまくりたい。んで硝子のところに泊めて?もしくは医務室でもいいから」
「仕方ないね。付き合ってあげるからその代わり――」
硝子にいろいろ悟の話した
でも話せば話すほど
どれだけ悟が私の事が好きなのか
今更ながら気が付くだけで
もしかしたらそれって悟も不安なのかな
とか考えてしまった
「ちょっといき過ぎてるとこあるけど。私に常に自分の傍にいてもらいたいんだろうな」
「ふーん。やっぱ五条 だな。あいつ愛情表現曲がりすぎ」
「ーーーなんで私なんだろう」
「それまだ言うの?僕は名前だから好きなんだよ」
背後からここに居なかったはずの人の声がした
.
スマホが鳴って見てみると
悟から「今から行く」との文字
「なに?噂のイケメン彼氏から?」
「名前が年下イケメン捕まえるとか!騙されてない~?」
うんそれ
何度も何度もそう考えたよ
でもその度悟が
不安も悩みも全部取っ払ってくれたから
今は堂々と言える
「大丈夫!愛されてるから」
みんなに冷やかされながら
調子に乗って飲むことあれから30分
トイレに行くとなんか入口あたりがざわついてる
「イケメンがナンパされてる」って誰かの声が聞こえて
用を足して席へ戻りながらその入口を見ると
入口の待合スペースに座っている悟が
2人のお姉さんにナンパされているところだった
「だから、一緒にいきましょーよ」
「ん~でもなぁ」
「でも、連絡取れないんですよね?その人」
「そうなんだよねぇ」
あ、私スマホどこだっけ?
まあいいや
て、言うかのらりくらり交わしてお誘いは断ってない?
ちょっと悟がどうするか見ておこうと思い
物陰から3人を見る
お、胸押し付けられてる
そのまま悟の耳元でなんか言ってるから
こっちまで聞こえないや
まさか悟…着いて行かないよね
ふと不安がよぎる
前はとっかえひっかえやってたの聞いてるし
「で、名前ちゃんはいつまでそうして見てるつもり?」
「へ?」
バレてる?
いつから?
「お前がトイレに行くの見てたよ。その時着いたんだもん」
「はぁ?こんなおばさん迎えに来たの?ウケんだけど。あ、親族か。すみませ~ん、この人私たちと2件目いくんで」
やっぱ行くんだと思ったら
お姉さん方の前に悟が立ち上がって2人を見下ろした
「行くわけないし。赤の他人の癖に僕に馴れ馴れしいんじゃない?僕、身も心も不細工な奴に一ミリも興味ないし邪魔なんだけど。どいてくんない?目障りなんだよ」
悟が2人の間を割って通り私の隣に来て肩を抱いた
絶対わざとだ
「名前、荷物は?」
「まだ席にある」
「じゃあお友達に挨拶して帰ろ?席どこ?」
後ろのお姉さん方が何か喚いてるけど
悟は気にする様子すらなく
その一部始終を見ていた友人が今の話をみんなに話していたみたいで
席に戻ると一番仲良しの先輩にからかわれた
「へぇ名前面白い奴と付き合ってんじゃん。いい人見つかって良かったね」
「ありがとうございます?」
「ど~も名前がお世話になってます。で、連れて帰っていいですか?」
飲んで行きゃいいじゃん~、名前なに?とか
酔っ払いに囲まれて悟は質問攻めにあったけど
「僕、飲めないし名前との時間減っちゃうの嫌なんで帰りますね」
それだけ告げると私のカバンを持って
私の手首をつかんで出口へと歩き出した
「ちょ、私挨拶してない!」
「いいの。ほぼ男ばっかじゃん。なにあれ?そんなに僕に妬いて欲しいの?」
え?
ちょっと待って
だからあんなに無作法で出てきたの?
「悟、妬いたの?」
「…しかもなにその恰好。ワンピースとか。僕といる時いつもパンツスーツなのに」
いや、仕事中は仕方ないでしょ?
パンツスーツにしろって言ったの悟だよ??
「そんなカッコであの男どもに色目使ってたの?ちやほやされて気分良かったんじゃない?僕がいない隙にいいご身分だね?」
「してないよ」
「ほんとかなぁ?」
なんだよ
自分だってナンパされてたくせに
「好きでナンパされてた訳じゃねーよ。そもそもお前が電話に出ないのがいけないんだろ?」
こんな些細なことで
言い争いしたい訳じゃないのに
「なんとか言えば?!さっきの奴らの中にお持ち帰りされたかった好きだった奴でもいた?次は2人で会う約束とかしてんの?でももう次はないし。いくらでも邪魔してあげるね」
「…なにそれ。もういい!!!」
つながれていた手を思いっきり振りほどく
前を歩いていた悟がびっくりして私を振り返った
「もういい。今日は帰らない」
「はぁぁ?!」
私は走って大通りに出ると
タクシーを捕まえて乗り込んで
「早く出してください」と
運転手さんにお願いをした
勢いよく飛び出してしまったのはいいけど
行く当てなんてなくて
とりあえず高専に向かってもらう
車の中で誰に連絡しようか考える
硝子が一番ベストだけど
確か真希と野薔薇も今日は任務入ってないはず
「ま、なんとかなるか」
かばんからスマホを出すと
すでに悟からの着信とLIN〇がいっぱい入っていた
とりあえず全部無視して硝子に電話をかけた
ーーー
ーーーーー
「で?あのクズを撒いてきたってことか?」
硝子は仕事をしていたみたいだけど
切り上げてくれて今2人で居酒屋に来ている
「普通に飲みに行っただけだよ?なんであんなこと言われなきゃなんないの?!」
「まあ、
「…でも」
―――私ってそんなに信用ないのかな
そう小さく呟くと同時に
画面が光ったスマホを見た
それは着信を知らせていて震えていた
「出ないのか?」
「うん。頭冷やしてからじゃないともっと言い争いになる」
「名前、我慢することないんじゃない?言いたいこと言っちゃいなよ。五条ってああいうタイプだから伝わんないよ?」
そう言うと硝子は自分の震えるスマホをみて
嫌そうな表情をして私に見せた
スマホの画面には”五条(クズ)”と書いてあった
普段からその表示なのか、ちょっとウケる
「こっちにもさっきから電話きてんだよね、出てないけど。おそらく一緒にいるのは気が付いてんじゃない?」
「そっか」
「ここもばれるのは時間の問題かな?名前はどうしたい?」
私はどうしたいか、か
とりあえず
「居場所がバレるまで飲みまくりたい。んで硝子のところに泊めて?もしくは医務室でもいいから」
「仕方ないね。付き合ってあげるからその代わり――」
硝子にいろいろ悟の話した
でも話せば話すほど
どれだけ悟が私の事が好きなのか
今更ながら気が付くだけで
もしかしたらそれって悟も不安なのかな
とか考えてしまった
「ちょっといき過ぎてるとこあるけど。私に常に自分の傍にいてもらいたいんだろうな」
「ふーん。やっぱ
「ーーーなんで私なんだろう」
「それまだ言うの?僕は名前だから好きなんだよ」
背後からここに居なかったはずの人の声がした
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