笑う約束
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数日後高専へと出勤した私は
玄関である人と待ち合わせをした
「名前さん」
落ち着いたバリトンボイス
背後で聞こえて振り返る
「ななみん、忙しいのに来てくれてありがとね」
「いえ」
あのマンションで会話して以来だ
何から話そうか考えていると
「五条さんと寄りを戻されたようですね」と
先に言われてしまった
「うん。いろいろとごめんね」
「しかもあの様な精神状態で外に出て、まさか呪霊に立ち向かうとか。バカなんですか?」
あ、そこまで知ってるんだ
ということは悟にもバレてたんだ
「挙句の果て逃げられず車に轢かれるとか…目覚めなくて、心配しました」
「うん。ごめん」
「本当に。もう、あの様な貴方は二度と見たくありません」
「へぇ。どんなだったの?この子」
目の前にいるななみんの表情が
一瞬で険しくなると同時に
肩を抱かれて引き寄せられた
「で?七海。名前、どんなだったの?ていうか、お前まさかあの時匿ってたとか言わないよね?」
「やめてください。以前に男の嫉妬は醜いと言ったはずですが?」
そう言って悟に引き寄せられている私の手を取った
「あの時の貴方はもう見たくないですが、名前さんに頼られて悪い気はしませんでした。またいつでも頼ってください」
「七海!」
「貴方も。そんなに大切なら彼女を手放さない事ですね。ではまた」
ななみんのあれ、態とだ
態と悟を煽って帰って行った
あ!これ!
「ななみん!これお昼に食べて」
私の声に振り向いたななみんの元へ駆け寄って
作ってきたサンドイッチの入った紙袋を手渡すと
すこし笑ってそれを受け取り
「わざわざありがとうございます。美味しいイタリアンの店を見つけたんです。また、任務の後にでも食事行きましょうね」
手を振って見送っていると
お腹に腕が回され頭に顎が乗っかった
「なーに、彼氏の前で他の男といちゃついてんだよ」
「いちゃついてはないよ?」
「しかもなにあれ?朝作ってたサンドイッチでしょ?七海のために作ってたの?」
「悟のもあるよ」
「…あいつともう任務行くの禁止」
行くよっと言われて手を引かれた
隣を歩く悟を見上げてみる
目元は隠れてるからわかんないけど
これ、不機嫌なやつ
「もしかして妬いてる?」
「もしかしなくても妬いてる。だって僕が知らない名前知ってんでしょ?」
う~ん
どうすれば機嫌直るかな
名前を呼べば返事はするけどこっち見ないとか
「悟」
「…」
「あの時の私、知りたいの?」
そう言うと振り返ってじっと見つめられて
目で話の先を促された
「悟の事、考えてたよ」
「僕の事?」
うん
そう
悟の事を、悟の事だけ
「悟を傷つけちゃったなとか、叩いた頬痛かったかなとか。これで悟は忘れてくれるかな、でも最後は私の笑顔を覚えていてもらいたいなとか…」
面と向かって言うと恥ずかしい
でも悟の事だけでいっぱいだったって伝えたくて
「なーんだ」
「ん?」
「めちゃくちゃ好きなんじゃん、僕の事」
そう言って悟は私を掻き抱いた
「僕もあの夜からずっと考えてたよ君の事」
「悟も大好きじゃん、私の事」
どちらかともなく唇が合わさった
「もう何があっても離す気ないから。覚悟しててね?」
そう言った得意げな悟の顔が
ちょっと可愛いかった
.
玄関である人と待ち合わせをした
「名前さん」
落ち着いたバリトンボイス
背後で聞こえて振り返る
「ななみん、忙しいのに来てくれてありがとね」
「いえ」
あのマンションで会話して以来だ
何から話そうか考えていると
「五条さんと寄りを戻されたようですね」と
先に言われてしまった
「うん。いろいろとごめんね」
「しかもあの様な精神状態で外に出て、まさか呪霊に立ち向かうとか。バカなんですか?」
あ、そこまで知ってるんだ
ということは悟にもバレてたんだ
「挙句の果て逃げられず車に轢かれるとか…目覚めなくて、心配しました」
「うん。ごめん」
「本当に。もう、あの様な貴方は二度と見たくありません」
「へぇ。どんなだったの?この子」
目の前にいるななみんの表情が
一瞬で険しくなると同時に
肩を抱かれて引き寄せられた
「で?七海。名前、どんなだったの?ていうか、お前まさかあの時匿ってたとか言わないよね?」
「やめてください。以前に男の嫉妬は醜いと言ったはずですが?」
そう言って悟に引き寄せられている私の手を取った
「あの時の貴方はもう見たくないですが、名前さんに頼られて悪い気はしませんでした。またいつでも頼ってください」
「七海!」
「貴方も。そんなに大切なら彼女を手放さない事ですね。ではまた」
ななみんのあれ、態とだ
態と悟を煽って帰って行った
あ!これ!
「ななみん!これお昼に食べて」
私の声に振り向いたななみんの元へ駆け寄って
作ってきたサンドイッチの入った紙袋を手渡すと
すこし笑ってそれを受け取り
「わざわざありがとうございます。美味しいイタリアンの店を見つけたんです。また、任務の後にでも食事行きましょうね」
手を振って見送っていると
お腹に腕が回され頭に顎が乗っかった
「なーに、彼氏の前で他の男といちゃついてんだよ」
「いちゃついてはないよ?」
「しかもなにあれ?朝作ってたサンドイッチでしょ?七海のために作ってたの?」
「悟のもあるよ」
「…あいつともう任務行くの禁止」
行くよっと言われて手を引かれた
隣を歩く悟を見上げてみる
目元は隠れてるからわかんないけど
これ、不機嫌なやつ
「もしかして妬いてる?」
「もしかしなくても妬いてる。だって僕が知らない名前知ってんでしょ?」
う~ん
どうすれば機嫌直るかな
名前を呼べば返事はするけどこっち見ないとか
「悟」
「…」
「あの時の私、知りたいの?」
そう言うと振り返ってじっと見つめられて
目で話の先を促された
「悟の事、考えてたよ」
「僕の事?」
うん
そう
悟の事を、悟の事だけ
「悟を傷つけちゃったなとか、叩いた頬痛かったかなとか。これで悟は忘れてくれるかな、でも最後は私の笑顔を覚えていてもらいたいなとか…」
面と向かって言うと恥ずかしい
でも悟の事だけでいっぱいだったって伝えたくて
「なーんだ」
「ん?」
「めちゃくちゃ好きなんじゃん、僕の事」
そう言って悟は私を掻き抱いた
「僕もあの夜からずっと考えてたよ君の事」
「悟も大好きじゃん、私の事」
どちらかともなく唇が合わさった
「もう何があっても離す気ないから。覚悟しててね?」
そう言った得意げな悟の顔が
ちょっと可愛いかった
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