笑う約束
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夕食の後ソファーでまったりしていると
悟が抱きしめてきて私の話を聞けせてとせがまれた
時折頭を撫でる手が優しくて
しばらくだんまりを決め込んでいたけど
ぽつりぽつりとかいつまんで昔話をした
ーーー昔大好きな人がいた
その彼に結婚しようって言われて
すごく嬉しくて嬉しくて幸せだった
そんな時、私の病気が発覚して手術をした
「え?ちょっと待って。じゃあそいつがいた時に摘出してんの?」
そうだと肯定の意を込めて横の悟に笑いかけると
凄く嫌そうな何とも言えない表情 をしてた
ーーー闘病生活中、彼の両親がお見舞いに来てくれた
その時”うちの息子と別れてほしい”とお願いされた
子どもが産めないなら、再発の恐れもあるし息子に悲しい思いはさせたくないと言われた
それから彼もお見舞いに来なくなって
退院日に別れを告げられた
ーーー闘病生活で仕事も辞めていたから
私は何もかも失って
そしてここが私のスタートにもなった
「ねぇ名前こっち向いて。ひとつ言っていい?」
目線を上げて悟を見上げると少し低めの声で
「お前なんで笑ってんだよ」って言われた
「あの日の”別れよう”って言葉だけは「言わされた」んじゃなくて名前の本心だったってこと?僕そんなに信用されてない?頼りにならない?」
信用してるつもりだった
でも恐怖心の方が強かった
「また捨てられるとか思って、傷つくのが怖くて僕が「結婚して」っていうの誤魔化してたの?僕そんなに器小さく見えてたの?だったらそれ、結構ショックなんだけど」
そうだ
心のどこかで”これ”がばれてしまったら
また捨てられるかもしれないとか
だったら人を好きにならなければいいとか思ってたんだ
「さっきから笑って話してるけど、それも僕気に食わない。名前にとって辛かった話でしょ?苦しかった話でしょ?僕の前で作り笑顔でごまかすなよ」
私も悟の事を好きになってしまった
…だから怖かったんだ
五条家の人の話にやっぱりと思ってしまった
悟も真実を知ったら離れていくと思ってた
悟は知らなかったから愛してくれてると
そう思っていた
「僕はそんな小さなことでお前を手放すつもりもないし、別れたくもない。嫌いになんてなれない。名前が好きだから名前がいてくれればそれでいいの。それ以上は求めない」
小さなことって言ってくれるんだ…
あ、やばい視界がぼやける
「僕が名前を全部受け止める。大丈夫 僕最強だから。これからはもっと本当の名前をいっぱい見せてよ」
こんなに好きになるなんて思わなかった
こんなに好きになってもらえるなんて思ってなかった
泣くのはずるいし必死にこらえていると
悟の手がまっすぐ伸びてきて私の頬をそっと挟んだ
「ふふっ泣くの我慢してる顔もかわいい。泣いていいよ?その代わり泣いていいのは僕の腕の中 だけね」
隣に座ってる悟がおどけて両手を広げるから
勢いよく首に抱き着いた
「悟…ごめん。ありがと」
「僕こそごめん。言い過ぎたかな?でもこれが僕の本心だから。泣かすつもりはなかったんだけど」
ぎゅっと悟に抱き着くと
悟も私を抱く腕に力を込めてくれた
「ねぇ。僕の事、好き?」
覚悟を決めよう愛される覚悟を
こんな人もう二度と現れない
悟に回していた腕をほどいて肩を押すと
腕が緩められて悟の顔がみえた
まっすぐに私を見つめる蒼い瞳に視線を絡ませて
「好きすぎてやばい」
そう言葉を紡ぐと悟は嬉しそうに笑って
「それ!僕のセリフ!」と言ってキスが落ちてきた
「もう別れたいとか言わない?あれすげー傷ついた」
「ごめん。今のところは言わない」
「は?なにそれ?」
「浮気とかされたらわかんない」
「しないよ。それに名前以外に僕のここ勃たないし」
ソファーの上でじゃれ合いながら
顔中にキスが落とされる
「名前がすき」
「悟が大好き。探してくれて、また傍にいてくれてありがとう」
「僕の方こそ、こんな僕を受け入れてくれてありがと」
.
悟が抱きしめてきて私の話を聞けせてとせがまれた
時折頭を撫でる手が優しくて
しばらくだんまりを決め込んでいたけど
ぽつりぽつりとかいつまんで昔話をした
ーーー昔大好きな人がいた
その彼に結婚しようって言われて
すごく嬉しくて嬉しくて幸せだった
そんな時、私の病気が発覚して手術をした
「え?ちょっと待って。じゃあそいつがいた時に摘出してんの?」
そうだと肯定の意を込めて横の悟に笑いかけると
凄く嫌そうな何とも言えない
ーーー闘病生活中、彼の両親がお見舞いに来てくれた
その時”うちの息子と別れてほしい”とお願いされた
子どもが産めないなら、再発の恐れもあるし息子に悲しい思いはさせたくないと言われた
それから彼もお見舞いに来なくなって
退院日に別れを告げられた
ーーー闘病生活で仕事も辞めていたから
私は何もかも失って
そしてここが私のスタートにもなった
「ねぇ名前こっち向いて。ひとつ言っていい?」
目線を上げて悟を見上げると少し低めの声で
「お前なんで笑ってんだよ」って言われた
「あの日の”別れよう”って言葉だけは「言わされた」んじゃなくて名前の本心だったってこと?僕そんなに信用されてない?頼りにならない?」
信用してるつもりだった
でも恐怖心の方が強かった
「また捨てられるとか思って、傷つくのが怖くて僕が「結婚して」っていうの誤魔化してたの?僕そんなに器小さく見えてたの?だったらそれ、結構ショックなんだけど」
そうだ
心のどこかで”これ”がばれてしまったら
また捨てられるかもしれないとか
だったら人を好きにならなければいいとか思ってたんだ
「さっきから笑って話してるけど、それも僕気に食わない。名前にとって辛かった話でしょ?苦しかった話でしょ?僕の前で作り笑顔でごまかすなよ」
私も悟の事を好きになってしまった
…だから怖かったんだ
五条家の人の話にやっぱりと思ってしまった
悟も真実を知ったら離れていくと思ってた
悟は知らなかったから愛してくれてると
そう思っていた
「僕はそんな小さなことでお前を手放すつもりもないし、別れたくもない。嫌いになんてなれない。名前が好きだから名前がいてくれればそれでいいの。それ以上は求めない」
小さなことって言ってくれるんだ…
あ、やばい視界がぼやける
「僕が名前を全部受け止める。大丈夫 僕最強だから。これからはもっと本当の名前をいっぱい見せてよ」
こんなに好きになるなんて思わなかった
こんなに好きになってもらえるなんて思ってなかった
泣くのはずるいし必死にこらえていると
悟の手がまっすぐ伸びてきて私の頬をそっと挟んだ
「ふふっ泣くの我慢してる顔もかわいい。泣いていいよ?その代わり泣いていいのは
隣に座ってる悟がおどけて両手を広げるから
勢いよく首に抱き着いた
「悟…ごめん。ありがと」
「僕こそごめん。言い過ぎたかな?でもこれが僕の本心だから。泣かすつもりはなかったんだけど」
ぎゅっと悟に抱き着くと
悟も私を抱く腕に力を込めてくれた
「ねぇ。僕の事、好き?」
覚悟を決めよう愛される覚悟を
こんな人もう二度と現れない
悟に回していた腕をほどいて肩を押すと
腕が緩められて悟の顔がみえた
まっすぐに私を見つめる蒼い瞳に視線を絡ませて
「好きすぎてやばい」
そう言葉を紡ぐと悟は嬉しそうに笑って
「それ!僕のセリフ!」と言ってキスが落ちてきた
「もう別れたいとか言わない?あれすげー傷ついた」
「ごめん。今のところは言わない」
「は?なにそれ?」
「浮気とかされたらわかんない」
「しないよ。それに名前以外に僕のここ勃たないし」
ソファーの上でじゃれ合いながら
顔中にキスが落とされる
「名前がすき」
「悟が大好き。探してくれて、また傍にいてくれてありがとう」
「僕の方こそ、こんな僕を受け入れてくれてありがと」
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