笑う約束
name change
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悟がゆっくりとこちらに近づいてくる気配がする
だけど目が合わせられなくて
シーツを握る自分の手に視線を彷徨わせた
「名前…」
ずっと聞きたかった声
だけど私は貴方の傍にいていい人間じゃない
あんなにひどい言葉で傷つけたのに
なんで...
なんでそんなに優しい声で呼んでくれるの?
「名前、お願い顔見せて?こっち向いてよ」
「…」
ベッドの上で体を起こしていた私の横に
悟が腰を下ろすと
ベッドがきしむ音がした
「じゃあ、こっち見なくていいからとりあえず、抱きしめさせて?」
返事をする前に
ふわっと真綿でくるまれるように包まれた
悟の匂いに温もりに
止まっていた涙が再びこみ上げてくる
「五条、なんかあったら呼びに来い」と硝子の声が聞こえて
ぱたんと扉の閉まる音がした
「名前」
「…」
「ごめんね。気付いてあげれなくて」
あぁ
ばれてたんだ
「あの日僕がすぐに追いかけてたら、こんな事にならなかったよね」
あの時の悟の顔が脳裏に浮かんだ
あんな顔をさせたのは私だ
この結果を招いたのも私自身だ
...悟はなにも悪くない
「名前がそんな女じゃない事は僕が一番わかってるはずなのに。僕遊ばれてたのかな、なんて本気で信じちゃった。他の誰でもない君の言葉だったから」
「その後は…後悔しかなかったよ」
消え入りそうな声
私を抱きしめる悟の大きな体が、声が震えていた
「悟、ごめんね」
「名前は何も悪くない。悪いと思ってるなら顔、見せて?」
もう涙と鼻水でぐちゃぐちゃなんだけど
私も悟の顔が見たくて
力のうまく入らない腕で悟の体を押すと
ゆっくりとお互いの顔が見れるくらいの隙間を作ってくれた
「…やっと見れた」
私を見つめる蒼い瞳は
優しい眼差しで笑っていて
やっぱり大好きで
忘れる事なんて到底無理で
いろいろ考える事があるはずなのに
今はどうでもよくなった
「そんなに泣かないで?泣き顔も可愛いけどやっぱり名前には笑ってってほしい」
「…いま…むり…」
困ったような笑顔の後に唇が合わさり
今度は力強くぎゅうっと腕の中へ閉じ込められた
「あ、いけね。痛いとことかあった?具合悪いとこある?」
すぐに緩められた腕の中で首を横に振ると
「よかった。じゃお家に帰ろっか」
なんか当たり前の様にサラッと言われたけど
悟に確かめておかなきゃいけないことがある
「…また一緒にいていいの?」
子を成せない役立たずな私じゃダメだと五条家の人に言われた
そもそも悟は私なんかが縛りつけていい人間じゃないと言う事もその時聞いた
答えを聞くのが怖くて
思わず悟の服をぎゅって握る手に視線を落とした
「は?何言ってんの?そもそも僕、名前と別れたつもりはないよ?これから先も僕は離したくないし」
「え??家…の人は」
「本家の奴らは大丈夫~もう手は打ったから。今度ゆっくり話すよ。ほら、掴まって」
悟にひょいっと抱き上げられて顔を覗き込まれた
「ちょっと名前軽すぎ。これから美味しいものいっぱい食べて太んなきゃね」
「…なんで?」
「ん~その方が柔らかくて抱き心地がいいから?まだ泣いてんの?硝子のとこ顔出すから泣き止んでよ」
名前が泣いてると僕が怒られるなんて
首を竦めていうから笑ってしまった
「泣き顔もそそるけど、やっぱ名前には笑ってってほしいって思っちゃう。僕、わがままだから僕のために僕の隣で笑って?」
本当
悟にはかなわない
.
だけど目が合わせられなくて
シーツを握る自分の手に視線を彷徨わせた
「名前…」
ずっと聞きたかった声
だけど私は貴方の傍にいていい人間じゃない
あんなにひどい言葉で傷つけたのに
なんで...
なんでそんなに優しい声で呼んでくれるの?
「名前、お願い顔見せて?こっち向いてよ」
「…」
ベッドの上で体を起こしていた私の横に
悟が腰を下ろすと
ベッドがきしむ音がした
「じゃあ、こっち見なくていいからとりあえず、抱きしめさせて?」
返事をする前に
ふわっと真綿でくるまれるように包まれた
悟の匂いに温もりに
止まっていた涙が再びこみ上げてくる
「五条、なんかあったら呼びに来い」と硝子の声が聞こえて
ぱたんと扉の閉まる音がした
「名前」
「…」
「ごめんね。気付いてあげれなくて」
あぁ
ばれてたんだ
「あの日僕がすぐに追いかけてたら、こんな事にならなかったよね」
あの時の悟の顔が脳裏に浮かんだ
あんな顔をさせたのは私だ
この結果を招いたのも私自身だ
...悟はなにも悪くない
「名前がそんな女じゃない事は僕が一番わかってるはずなのに。僕遊ばれてたのかな、なんて本気で信じちゃった。他の誰でもない君の言葉だったから」
「その後は…後悔しかなかったよ」
消え入りそうな声
私を抱きしめる悟の大きな体が、声が震えていた
「悟、ごめんね」
「名前は何も悪くない。悪いと思ってるなら顔、見せて?」
もう涙と鼻水でぐちゃぐちゃなんだけど
私も悟の顔が見たくて
力のうまく入らない腕で悟の体を押すと
ゆっくりとお互いの顔が見れるくらいの隙間を作ってくれた
「…やっと見れた」
私を見つめる蒼い瞳は
優しい眼差しで笑っていて
やっぱり大好きで
忘れる事なんて到底無理で
いろいろ考える事があるはずなのに
今はどうでもよくなった
「そんなに泣かないで?泣き顔も可愛いけどやっぱり名前には笑ってってほしい」
「…いま…むり…」
困ったような笑顔の後に唇が合わさり
今度は力強くぎゅうっと腕の中へ閉じ込められた
「あ、いけね。痛いとことかあった?具合悪いとこある?」
すぐに緩められた腕の中で首を横に振ると
「よかった。じゃお家に帰ろっか」
なんか当たり前の様にサラッと言われたけど
悟に確かめておかなきゃいけないことがある
「…また一緒にいていいの?」
子を成せない役立たずな私じゃダメだと五条家の人に言われた
そもそも悟は私なんかが縛りつけていい人間じゃないと言う事もその時聞いた
答えを聞くのが怖くて
思わず悟の服をぎゅって握る手に視線を落とした
「は?何言ってんの?そもそも僕、名前と別れたつもりはないよ?これから先も僕は離したくないし」
「え??家…の人は」
「本家の奴らは大丈夫~もう手は打ったから。今度ゆっくり話すよ。ほら、掴まって」
悟にひょいっと抱き上げられて顔を覗き込まれた
「ちょっと名前軽すぎ。これから美味しいものいっぱい食べて太んなきゃね」
「…なんで?」
「ん~その方が柔らかくて抱き心地がいいから?まだ泣いてんの?硝子のとこ顔出すから泣き止んでよ」
名前が泣いてると僕が怒られるなんて
首を竦めていうから笑ってしまった
「泣き顔もそそるけど、やっぱ名前には笑ってってほしいって思っちゃう。僕、わがままだから僕のために僕の隣で笑って?」
本当
悟にはかなわない
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