笑う約束
name change
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家入side
「おはよう名前今日もいい天気だよ!今日は2件任務が入ってってここに戻ってこれるのは多分夕方以降かな。僕は大丈夫だから、早く元気になって起きるんだよ 」
もうかれこれ3か月
毎日のように五条は名前にこうして話しかけに来る
あの日ぼろぼろの名前を抱きかかえて
帰ってきた五条はひどい顔をしていた
それから寝てんのか起きてんのか分からない位
あいつはただ名前の横で佇んでいた
ある晩、忘れ物を取りに医務室に戻った時
名前のベッドサイドで膝をついて
彼女の手を握りしめている五条の後姿を見た
その背中はかすかに震えて見えて
泣いているかのように見えた
その翌日から吹っ切れたように
明るくふるまう五条 がいて
とうとう頭がイってしまったのかとも考えた
理由を聞いたら
「だって僕が仕事さぼってたらきっと名前怒るでしょ?」
五条 なりに考えた結果みたいだ
「じゃね硝子。名前に何かあったらすぐに電話してね」
「はいよ」
これもいつものやり取り
本当に五条 が名前を大切にしている事が
この3か月でよくわかった
時間があればベッドサイドへ行って
全く反応のない名前に話かけてる
昨日は自作の弁当を食べながら
寝てる名前に自慢してたっけ
それなりにやつも精神的にも辛いんじゃないか
「あいつ、変わったな。相変わらずクズだけど」
名前が変えたんだと思う
旧友の五条 のためにも
そろそろ目覚めてほしい
もう体は完治してるんだけどな
一人ため息をついて
眠気覚ましにコーヒーを飲もうと
カップに注いでいると
奥のベッドで物音が聞こえた気がした
「名前?」
「硝子さん?」
慌てて彼女の眠るベッドへ向かい仕切りのカーテンを開けると
「ご迷惑をおかけしてすみません。私いつここに戻ってきちゃったんですか?」
うろたえながらそんなことを言うもんだから
五条 より先に抱きしめてやった
「いつまでも寝てんじゃないよ...心配した」
「ごめんなさい」
「敬語。そろそろやめない?硝子でいい」
そう言って回していた腕を放して見下ろすと
照れくさそうだけど嬉しそうに笑っていた
「硝子。ありがとう」
あぁ
本当に目覚めてくれてよかった
「早速で悪いが検査させてくれる?」
五条 には検査後に連絡しよう
この子を傷つけたあいつが悪い
ーーー
ーーーーー
ーーー
ふと覚醒した
どれだけ寝てたんだろう全身がだるい
あれ?
私呪霊につかまって
車に轢かれたはず
「あれ...ここ...」
見覚えのある天井
まあ病院ってみんなこんな感じかもだけど
周りを見渡すと
ベッドのサイドボードにあった
見覚えのあるサングラス
「名前?」
あぁやっぱり高専だったんだ
優しい声で私の名を呼んでくれた主の名前を呼んだ
なんでここにいるのか硝子に聞いたら
「それは後で五条 に聞け」
と、言われた
さとる
そういえばあの少年は大丈夫だったのかな
そして
悟は
悟にどんな顔して会えばいいのかな
会いたいけど
会いたくない
それは理由があったとはいえ
悟を傷つけたから
「名前検査結果がもうじき出る。その前に五条 に電話していいか?」
「…」
「まぁ詳しくは聞いてないけど気持ちもわからなくない。けどお前が眠ってた3か月間、あいつは毎日ここへ何度も来て、眠るお前に話しかけていたよ」
硝子は自分のスマホから悟の名前を検索し
通話をタップすると
それを私の手に握らせた
耳に当てるとすぐに聞こえた
ずっと
ずっと
聞きたかった声
『硝子?名前になんかあったの?』
声が出ない
『ねえ!聞こえてる?名前は大丈夫なの?』
硝子のスマホだから悟は硝子からの電話だと思っている
でも呼ばれるのは私の名前で
『マジでなにがあった?名前の容体は?』
悟って真剣な話になると声のトーン変わるよね
そんなことを吞気に考えてしまった
心配してくれるんだ
こんな私でも
貴方を言葉の刃で
いっぱい傷つけたはずなのに
「…とる」
電話の向こうで
悟の息を飲む音が聞こえた気がした
「さ...とる...」
声を聞いただけなのに涙があふれてきて
もう嗚咽しかでなくて言葉にならない
横で硝子が優しく背中を撫でるから
余計涙が止まらない
『...っ名前?名前なんでしょ?!え、待って?!名前なの?起きたの?!』
悟が私の名前を呼んでくれてる
見えるわけないのに無言で何度も頷いた
『ちょっと待ってて!5分...いや3分で戻るから!!絶対にそこ動くんじゃねえぞ?名前!』
「…うん」
硝子から任務に出てるって聞いてたから
3分で戻るとか言葉のあやかと思っていたら
「いや、あいつは帰ってくるよ五条 だけど」って
硝子が言った
それから間もなくして
勢いよく医務室のドアが開かれた
.
「おはよう名前今日もいい天気だよ!今日は2件任務が入ってってここに戻ってこれるのは多分夕方以降かな。僕は大丈夫だから、早く元気になって
もうかれこれ3か月
毎日のように五条は名前にこうして話しかけに来る
あの日ぼろぼろの名前を抱きかかえて
帰ってきた五条はひどい顔をしていた
それから寝てんのか起きてんのか分からない位
あいつはただ名前の横で佇んでいた
ある晩、忘れ物を取りに医務室に戻った時
名前のベッドサイドで膝をついて
彼女の手を握りしめている五条の後姿を見た
その背中はかすかに震えて見えて
泣いているかのように見えた
その翌日から吹っ切れたように
明るくふるまう
とうとう頭がイってしまったのかとも考えた
理由を聞いたら
「だって僕が仕事さぼってたらきっと名前怒るでしょ?」
「じゃね硝子。名前に何かあったらすぐに電話してね」
「はいよ」
これもいつものやり取り
本当に
この3か月でよくわかった
時間があればベッドサイドへ行って
全く反応のない名前に話かけてる
昨日は自作の弁当を食べながら
寝てる名前に自慢してたっけ
それなりにやつも精神的にも辛いんじゃないか
「あいつ、変わったな。相変わらずクズだけど」
名前が変えたんだと思う
旧友の
そろそろ目覚めてほしい
もう体は完治してるんだけどな
一人ため息をついて
眠気覚ましにコーヒーを飲もうと
カップに注いでいると
奥のベッドで物音が聞こえた気がした
「名前?」
「硝子さん?」
慌てて彼女の眠るベッドへ向かい仕切りのカーテンを開けると
「ご迷惑をおかけしてすみません。私いつここに戻ってきちゃったんですか?」
うろたえながらそんなことを言うもんだから
「いつまでも寝てんじゃないよ...心配した」
「ごめんなさい」
「敬語。そろそろやめない?硝子でいい」
そう言って回していた腕を放して見下ろすと
照れくさそうだけど嬉しそうに笑っていた
「硝子。ありがとう」
あぁ
本当に目覚めてくれてよかった
「早速で悪いが検査させてくれる?」
この子を傷つけたあいつが悪い
ーーー
ーーーーー
ーーー
ふと覚醒した
どれだけ寝てたんだろう全身がだるい
あれ?
私呪霊につかまって
車に轢かれたはず
「あれ...ここ...」
見覚えのある天井
まあ病院ってみんなこんな感じかもだけど
周りを見渡すと
ベッドのサイドボードにあった
見覚えのあるサングラス
「名前?」
あぁやっぱり高専だったんだ
優しい声で私の名を呼んでくれた主の名前を呼んだ
なんでここにいるのか硝子に聞いたら
「それは後で
と、言われた
さとる
そういえばあの少年は大丈夫だったのかな
そして
悟は
悟にどんな顔して会えばいいのかな
会いたいけど
会いたくない
それは理由があったとはいえ
悟を傷つけたから
「名前検査結果がもうじき出る。その前に
「…」
「まぁ詳しくは聞いてないけど気持ちもわからなくない。けどお前が眠ってた3か月間、あいつは毎日ここへ何度も来て、眠るお前に話しかけていたよ」
硝子は自分のスマホから悟の名前を検索し
通話をタップすると
それを私の手に握らせた
耳に当てるとすぐに聞こえた
ずっと
ずっと
聞きたかった声
『硝子?名前になんかあったの?』
声が出ない
『ねえ!聞こえてる?名前は大丈夫なの?』
硝子のスマホだから悟は硝子からの電話だと思っている
でも呼ばれるのは私の名前で
『マジでなにがあった?名前の容体は?』
悟って真剣な話になると声のトーン変わるよね
そんなことを吞気に考えてしまった
心配してくれるんだ
こんな私でも
貴方を言葉の刃で
いっぱい傷つけたはずなのに
「…とる」
電話の向こうで
悟の息を飲む音が聞こえた気がした
「さ...とる...」
声を聞いただけなのに涙があふれてきて
もう嗚咽しかでなくて言葉にならない
横で硝子が優しく背中を撫でるから
余計涙が止まらない
『...っ名前?名前なんでしょ?!え、待って?!名前なの?起きたの?!』
悟が私の名前を呼んでくれてる
見えるわけないのに無言で何度も頷いた
『ちょっと待ってて!5分...いや3分で戻るから!!絶対にそこ動くんじゃねえぞ?名前!』
「…うん」
硝子から任務に出てるって聞いてたから
3分で戻るとか言葉のあやかと思っていたら
「いや、あいつは帰ってくるよ
硝子が言った
それから間もなくして
勢いよく医務室のドアが開かれた
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