同棲はじめました
name change
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五条side
思えば変な出会いだった
もし名前が
帳に入ってこなかったらそもそも出会ってないし
僕の気まぐれで彼女を家まで送り届けてなければ
転がり込んで一緒に住んでない
名前の家の中は
不思議なほど澄んでいて
目隠しを外しても疲れないくらいに綺麗な空間だ
まずそこで彼女に興味を持った
名前は不思議な奴で
普通に見知らぬ男を泊めるし
大丈夫か?と思うほど無防備
自分は大丈夫、襲われないと思ってる
ある意味自己肯定感が低いんだろう
今度僕の自己肯定感を分けてやろう
もっと美人も可愛いくてスタイルのいい女も散々相手にしてきたけど
不思議と目が追ってしまうし
名前の事を考えてしまう
全く呪力なんて無縁のやつだったけど
”見る”才能はあったみたい
報告書を書いてもらうためとは言ったけど
ものの数日でその目で見て報告書作るなんて思ってなかった
どんなに現場から遅く帰ってきても
翌日には仕上がってるし
内容も完璧
基本真面目なんだよね
昨日も明け方頃帰ってきたのに
8時には食事が出来上がっていた
でも、絶対名前は食べてない
…たぶん
キッチンのパンが2枚しか減っていないし
目の前には僕の分のフレンチトーストが2枚分
昨日の報告書も今回は僕が書くよって
言ったはずなのに多分手をつけてんだろう
あれ?心なしか顔が赤い
熱あんじゃない?
声をかけたけど
本当こいつ人に甘えるって苦手なんだろうな
夕方家に戻ると名前の姿はなくキッチンにはルーを入れるだけになっている肉じゃが状態の鍋
炊飯器もタイマーセットされてるし
おまけにテーブルには完成した報告書って
「ったくマジかよ。いつ休んでんだよ」
とりあえず
犬の散歩をしてから
鍋に気分的にホワイトシチューのルーを入れた
いつのまにか外から雨音がする
玄関の傘はたしか2本あったから名前は持って行ってないな
「チッ名前の奴、LINEも見ねーし。どこいんだよ」
散々電話したけど出ないし
仕方ないので駅まで
迎えに行くことにした
玄関にある名前の水色の傘とビニール傘
玄関にタオルを置いてから
ビニール傘だけを手に取って携帯を持ち駅に向かった
外に出ると本当に土砂降りで
もしかしてどっかで雨宿りしながら
飯でも食ってんじゃないかと思いながら駅までの道を歩くと
前からずぶ濡れになった名前が歩いてきた
あれ?
なんで僕、ホッとしたんだろう
小走りに名前に向かっていくと
気のせいかもだけど…
雨に濡れてるからそう見えるのか泣きそうな顔
その後
口角が上がりフワッと優しい表情をした
ねぇ
誰を思ってそんな顔してんの?
あれ?
なんで僕、そんな事考えたんだろ
すっと彼女に近づいて傘を差し出す
いつもの口調、いつものやりとり
これが心地よいと思うのは
一体なんなんだろうな
改めて横に並ぶと名前は本当に小さくて
僕の胸くらいしか背がないし
腕の中にすっぽり入ってしまう程だった
彼女の歩幅に合わせて歩く
俺は濡れないからいいけど
もうこいつ服着てシャワー浴びたのと一緒だな
やっと玄関に辿り着きタオルで拭いてやる
さっきは触らせてくれなかったから
さりげなく首元に触れると少し熱い
「風呂沸かしてあるからとりあえず入って来なよ。ご飯は僕が用意しとくよ。あ、犬の散歩終わってるからね」
「ん、ありがと」
見送った名前は少し元気がなく思えた
風呂から上がった彼女を無理矢理リビングに連れてきて
椅子に座らせてドライヤーで髪を乾かす
キャラ的にこんな事させる奴じゃないから、やっぱ具合悪いんだろ
「名前、やっぱ熱あるんじゃない?具合悪くない?」
「んー?お風呂上がりだからじゃない?」
ったく
強がりめ!
「悟くんに甘えてもいいんだよ~?とりあえず飯食おう」
「んー」
やっぱ食欲ねぇんだな
さっきから全然ご飯が減らない
すっと手を伸ばして額に当てると
自分の体温と比べなくても明らかに熱かった
「悟っ??」
「名前甘えたくないのはわかったけど、これ以上は僕も譲れないねぇ。とりあえず薬飲んで寝ようか?」
「ん、大したことないよ。ちょっと疲れて眠いだけ」
そのままテーブルに突っ伏した
「ったく、馬鹿なの?どんだけ強がりだよ」
彼女の脇と膝裏に腕を通して抱き上げる
服を通しても体が熱いのが伝わって来た
暴れるかな?と思ったけど
そんな力もないくらい体を預けてきた
「はいはーい名前ちゃん、寝るよー?」
一瞬躊躇った後
夜通し看病するならと俺の部屋の扉を開けた
「ん…悟ごめん」
「大丈夫。だからゆっくり休んで」
名前の寝息が聞こえるのを確認してから
コンビニへ行き買って来た冷えピタを貼った
僕は横のデスクで溜まった報告書に目を通す事にした
「ん。。ぅ。。」
「名前?どうした?」
「。。。寒。。い。。」
熱が上がってるのか
布団をしっかりかけてるのにガタガタと震えていた
あー、やべ
薬飲んでねぇな
起きたら飲まそうと思っていた解熱剤をとり
水とそれを自分の口に含む
そのまま名前を抱き起こして
口移しで飲ませた
柔らかい唇に思わず下半身が反応した
ここんとこヤってないけど
病人襲うほど鬼畜じゃないし
添い寝してやりたいけど一緒に寝るとか生殺しかよ…って
あれ?
こいつのこと女として見てたっけ?
「はーいちょっとお邪魔するよーって、ここ僕のベッドだけどね」
首に腕を回してそのまま抱き寄せる
少し汗ばんでいる身体が熱い
震えている小さな身体を抱き寄せて
背中を撫でる
腕の中にすっぽりと収まるこの感じが妙に落ち着く
思えば名前に出会ってから
名前の事ばっか考えてんな
いつもセフレにはここまで興味は
持たないし執着したことすらない
でも彼女は目が離せなくて
もっと彼女の事が知りたくて
一緒に居たくて…
あぁ
気付いちゃった
きっと出会った瞬間から
こいつに惹かれてたんだ
「明日には元気になるおまじないをしてやろう」
名前の髪をかき上げて
ちゅっとおでこに唇を寄せた
少しみじろく姿が可愛いと思う
「かわい。続きは元気になったらね」
名前の唇に触れたくて
寝ているのをいい事にそっとそれに
自分の唇を合わせてから
もう一度抱き寄せてから眠りについた
生殺しどころか思っていた以上に
深い眠りについていた
.
思えば変な出会いだった
もし名前が
帳に入ってこなかったらそもそも出会ってないし
僕の気まぐれで彼女を家まで送り届けてなければ
転がり込んで一緒に住んでない
名前の家の中は
不思議なほど澄んでいて
目隠しを外しても疲れないくらいに綺麗な空間だ
まずそこで彼女に興味を持った
名前は不思議な奴で
普通に見知らぬ男を泊めるし
大丈夫か?と思うほど無防備
自分は大丈夫、襲われないと思ってる
ある意味自己肯定感が低いんだろう
今度僕の自己肯定感を分けてやろう
もっと美人も可愛いくてスタイルのいい女も散々相手にしてきたけど
不思議と目が追ってしまうし
名前の事を考えてしまう
全く呪力なんて無縁のやつだったけど
”見る”才能はあったみたい
報告書を書いてもらうためとは言ったけど
ものの数日でその目で見て報告書作るなんて思ってなかった
どんなに現場から遅く帰ってきても
翌日には仕上がってるし
内容も完璧
基本真面目なんだよね
昨日も明け方頃帰ってきたのに
8時には食事が出来上がっていた
でも、絶対名前は食べてない
…たぶん
キッチンのパンが2枚しか減っていないし
目の前には僕の分のフレンチトーストが2枚分
昨日の報告書も今回は僕が書くよって
言ったはずなのに多分手をつけてんだろう
あれ?心なしか顔が赤い
熱あんじゃない?
声をかけたけど
本当こいつ人に甘えるって苦手なんだろうな
夕方家に戻ると名前の姿はなくキッチンにはルーを入れるだけになっている肉じゃが状態の鍋
炊飯器もタイマーセットされてるし
おまけにテーブルには完成した報告書って
「ったくマジかよ。いつ休んでんだよ」
とりあえず
犬の散歩をしてから
鍋に気分的にホワイトシチューのルーを入れた
いつのまにか外から雨音がする
玄関の傘はたしか2本あったから名前は持って行ってないな
「チッ名前の奴、LINEも見ねーし。どこいんだよ」
散々電話したけど出ないし
仕方ないので駅まで
迎えに行くことにした
玄関にある名前の水色の傘とビニール傘
玄関にタオルを置いてから
ビニール傘だけを手に取って携帯を持ち駅に向かった
外に出ると本当に土砂降りで
もしかしてどっかで雨宿りしながら
飯でも食ってんじゃないかと思いながら駅までの道を歩くと
前からずぶ濡れになった名前が歩いてきた
あれ?
なんで僕、ホッとしたんだろう
小走りに名前に向かっていくと
気のせいかもだけど…
雨に濡れてるからそう見えるのか泣きそうな顔
その後
口角が上がりフワッと優しい表情をした
ねぇ
誰を思ってそんな顔してんの?
あれ?
なんで僕、そんな事考えたんだろ
すっと彼女に近づいて傘を差し出す
いつもの口調、いつものやりとり
これが心地よいと思うのは
一体なんなんだろうな
改めて横に並ぶと名前は本当に小さくて
僕の胸くらいしか背がないし
腕の中にすっぽり入ってしまう程だった
彼女の歩幅に合わせて歩く
俺は濡れないからいいけど
もうこいつ服着てシャワー浴びたのと一緒だな
やっと玄関に辿り着きタオルで拭いてやる
さっきは触らせてくれなかったから
さりげなく首元に触れると少し熱い
「風呂沸かしてあるからとりあえず入って来なよ。ご飯は僕が用意しとくよ。あ、犬の散歩終わってるからね」
「ん、ありがと」
見送った名前は少し元気がなく思えた
風呂から上がった彼女を無理矢理リビングに連れてきて
椅子に座らせてドライヤーで髪を乾かす
キャラ的にこんな事させる奴じゃないから、やっぱ具合悪いんだろ
「名前、やっぱ熱あるんじゃない?具合悪くない?」
「んー?お風呂上がりだからじゃない?」
ったく
強がりめ!
「悟くんに甘えてもいいんだよ~?とりあえず飯食おう」
「んー」
やっぱ食欲ねぇんだな
さっきから全然ご飯が減らない
すっと手を伸ばして額に当てると
自分の体温と比べなくても明らかに熱かった
「悟っ??」
「名前甘えたくないのはわかったけど、これ以上は僕も譲れないねぇ。とりあえず薬飲んで寝ようか?」
「ん、大したことないよ。ちょっと疲れて眠いだけ」
そのままテーブルに突っ伏した
「ったく、馬鹿なの?どんだけ強がりだよ」
彼女の脇と膝裏に腕を通して抱き上げる
服を通しても体が熱いのが伝わって来た
暴れるかな?と思ったけど
そんな力もないくらい体を預けてきた
「はいはーい名前ちゃん、寝るよー?」
一瞬躊躇った後
夜通し看病するならと俺の部屋の扉を開けた
「ん…悟ごめん」
「大丈夫。だからゆっくり休んで」
名前の寝息が聞こえるのを確認してから
コンビニへ行き買って来た冷えピタを貼った
僕は横のデスクで溜まった報告書に目を通す事にした
「ん。。ぅ。。」
「名前?どうした?」
「。。。寒。。い。。」
熱が上がってるのか
布団をしっかりかけてるのにガタガタと震えていた
あー、やべ
薬飲んでねぇな
起きたら飲まそうと思っていた解熱剤をとり
水とそれを自分の口に含む
そのまま名前を抱き起こして
口移しで飲ませた
柔らかい唇に思わず下半身が反応した
ここんとこヤってないけど
病人襲うほど鬼畜じゃないし
添い寝してやりたいけど一緒に寝るとか生殺しかよ…って
あれ?
こいつのこと女として見てたっけ?
「はーいちょっとお邪魔するよーって、ここ僕のベッドだけどね」
首に腕を回してそのまま抱き寄せる
少し汗ばんでいる身体が熱い
震えている小さな身体を抱き寄せて
背中を撫でる
腕の中にすっぽりと収まるこの感じが妙に落ち着く
思えば名前に出会ってから
名前の事ばっか考えてんな
いつもセフレにはここまで興味は
持たないし執着したことすらない
でも彼女は目が離せなくて
もっと彼女の事が知りたくて
一緒に居たくて…
あぁ
気付いちゃった
きっと出会った瞬間から
こいつに惹かれてたんだ
「明日には元気になるおまじないをしてやろう」
名前の髪をかき上げて
ちゅっとおでこに唇を寄せた
少しみじろく姿が可愛いと思う
「かわい。続きは元気になったらね」
名前の唇に触れたくて
寝ているのをいい事にそっとそれに
自分の唇を合わせてから
もう一度抱き寄せてから眠りについた
生殺しどころか思っていた以上に
深い眠りについていた
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