同棲はじめました
name change
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五条side
暗い廊下を歩き名前の眠る医務室への扉を開くと
七海がベッドの横でスツールに腰を下ろしていた
「なーなみっ遅くまでありがとね」
「いえ。私にも責任がありますので」
そういえば七海を名前が
庇ったとかなんとか言ってたっけ?
「そっちは何があったの?」
「2級以下だと報告にありましたが、人語を理解でき特級に限りなく近い呪いでした。私が避け切れなかった攻撃を彼女が身を挺してかばってくれました」
特級ね
本来ならば栃木の奴だ
僕の読み通りの事が起こっていたようだった
「都さんは学長に預けました。彼女は」
「報告書のすり替えでしょ?」
「知っていたんですか?」
七海が驚いたように目を見開いたので
僕も気付いたのはさっきだと付け加えた
「初めは僕を狙ってるんだと思ってたんだ。地下に奴を閉じ込めたのと同時期だったから、こんな雑魚ばっか寄こしてもって思ってた。でも狙いは」
「彼女、だったということですか」
「そ」
青白い顔をして眠る名前の頬に手を当てた
かすかなぬくもりを感じて
彼女が生きていることを実感する
「あの女、地下の奴の残穢をたまにつけててね。なんかあるってのはわかってた。わかってたんだけど」
僕の読みが甘かった
今回の栃木で僕に仕掛けてくると思ってた
だからギリギリまで彼女に告げずに
美弥子の策略に乗ろうと考えた
「彼女、例の呪いの体の一部を少しずつ持ち出して実家に届けていたそうです」
「それも使って呪詛を行っていた…身内という生贄が無くなったから。名前を消して自分が僕の隣にいて呪術界で再び権力を得るために」
「…殺してきたんですか?」
七海は顔色一つ変えずに聞いた
「いや、ほぼ全員既に死んでたよ。呪詛の呪いでね。そこまでしても五条家の名が欲しいなんて」
「まったく。バカげてますね」
同じように考えてくれる仲間が
いることに自然と笑みがこぼれた
「後は変わるよ。ありがとう」
「いえ、別に。彼女が目覚めたら私にも連絡をください。あと、できる限り任務はこちらで引き受けます」
「七海、助かるよ」
彼が腰かけていたスツールを
少しだけ彼女の眠るベッドに近づけて
僕も腰を下ろした
「ごめん名前。痛かったよね…」
名前の頭をなでながら声をかけても
当たり前の様に反応はなく
彼女の小さい手を自分の手で包み込んだ
1日目
彼女の青白い顔を見ていると胸が苦しくて
手を握って名前を見つめているうちに
朝になっていて硝子が医務室に来ていた
それでもそこを離れたくなくて
ただただ
そこにいた
2日目
「まだそこに居座る気か?いい加減寝たら?邪魔」
硝子から辛辣な言葉を受けながら
隣のベッドに少し横になったけど
疲れているはずなのに眠れず
少しうとうと出来たのは
彼女の横に座っている時だった
3日目
日中は授業をしても集中できなくて
情けないけど生徒に心配されてしまった
任務は他の人が行ってくれてるみたい
それすら今の僕にはどうでもよくなっていた
夕方には彼女の点滴が終わったので
夜は彼女の隣にベッドをくっつけて
そのまま隣で手を握って瞳を閉じた
名前の手は相変わらず小さくて温かいのに
ピクリとも動いてくれなかった
4日目
久々に眠た
朝起きて眠る名前にキスをした
でもその目は前回の様に開かなくて
悲しい気持ちのまま久々の任務についた
夜は昨日と同じように隣で眠った
もちろん手をつないで温もりを感じながら
5日目
硝子に診察を頼んだけど
どこも異常はないらしい
もう二度とこの瞳は
開かないんじゃないかと思うと
怖くて仕方がなかった
ずっと隣で話しかけていたけど
反応が全くなくて
朝目覚めた時にこの温もりが消えていたら
そう思うと怖くて一睡もできなかった
6日目
今日までの間、入れ替わり立ち代わり
いろんな奴が見舞いに来る
名前、みんな心配してるよ
早く起きてよ
僕に笑いかけてよ
その声で
僕の名前を呼んでよ
「名前…目を開けてよ」
暗い廊下を歩き名前の眠る医務室への扉を開くと
七海がベッドの横でスツールに腰を下ろしていた
「なーなみっ遅くまでありがとね」
「いえ。私にも責任がありますので」
そういえば七海を名前が
庇ったとかなんとか言ってたっけ?
「そっちは何があったの?」
「2級以下だと報告にありましたが、人語を理解でき特級に限りなく近い呪いでした。私が避け切れなかった攻撃を彼女が身を挺してかばってくれました」
特級ね
本来ならば栃木の奴だ
僕の読み通りの事が起こっていたようだった
「都さんは学長に預けました。彼女は」
「報告書のすり替えでしょ?」
「知っていたんですか?」
七海が驚いたように目を見開いたので
僕も気付いたのはさっきだと付け加えた
「初めは僕を狙ってるんだと思ってたんだ。地下に奴を閉じ込めたのと同時期だったから、こんな雑魚ばっか寄こしてもって思ってた。でも狙いは」
「彼女、だったということですか」
「そ」
青白い顔をして眠る名前の頬に手を当てた
かすかなぬくもりを感じて
彼女が生きていることを実感する
「あの女、地下の奴の残穢をたまにつけててね。なんかあるってのはわかってた。わかってたんだけど」
僕の読みが甘かった
今回の栃木で僕に仕掛けてくると思ってた
だからギリギリまで彼女に告げずに
美弥子の策略に乗ろうと考えた
「彼女、例の呪いの体の一部を少しずつ持ち出して実家に届けていたそうです」
「それも使って呪詛を行っていた…身内という生贄が無くなったから。名前を消して自分が僕の隣にいて呪術界で再び権力を得るために」
「…殺してきたんですか?」
七海は顔色一つ変えずに聞いた
「いや、ほぼ全員既に死んでたよ。呪詛の呪いでね。そこまでしても五条家の名が欲しいなんて」
「まったく。バカげてますね」
同じように考えてくれる仲間が
いることに自然と笑みがこぼれた
「後は変わるよ。ありがとう」
「いえ、別に。彼女が目覚めたら私にも連絡をください。あと、できる限り任務はこちらで引き受けます」
「七海、助かるよ」
彼が腰かけていたスツールを
少しだけ彼女の眠るベッドに近づけて
僕も腰を下ろした
「ごめん名前。痛かったよね…」
名前の頭をなでながら声をかけても
当たり前の様に反応はなく
彼女の小さい手を自分の手で包み込んだ
1日目
彼女の青白い顔を見ていると胸が苦しくて
手を握って名前を見つめているうちに
朝になっていて硝子が医務室に来ていた
それでもそこを離れたくなくて
ただただ
そこにいた
2日目
「まだそこに居座る気か?いい加減寝たら?邪魔」
硝子から辛辣な言葉を受けながら
隣のベッドに少し横になったけど
疲れているはずなのに眠れず
少しうとうと出来たのは
彼女の横に座っている時だった
3日目
日中は授業をしても集中できなくて
情けないけど生徒に心配されてしまった
任務は他の人が行ってくれてるみたい
それすら今の僕にはどうでもよくなっていた
夕方には彼女の点滴が終わったので
夜は彼女の隣にベッドをくっつけて
そのまま隣で手を握って瞳を閉じた
名前の手は相変わらず小さくて温かいのに
ピクリとも動いてくれなかった
4日目
久々に眠た
朝起きて眠る名前にキスをした
でもその目は前回の様に開かなくて
悲しい気持ちのまま久々の任務についた
夜は昨日と同じように隣で眠った
もちろん手をつないで温もりを感じながら
5日目
硝子に診察を頼んだけど
どこも異常はないらしい
もう二度とこの瞳は
開かないんじゃないかと思うと
怖くて仕方がなかった
ずっと隣で話しかけていたけど
反応が全くなくて
朝目覚めた時にこの温もりが消えていたら
そう思うと怖くて一睡もできなかった
6日目
今日までの間、入れ替わり立ち代わり
いろんな奴が見舞いに来る
名前、みんな心配してるよ
早く起きてよ
僕に笑いかけてよ
その声で
僕の名前を呼んでよ
「名前…目を開けてよ」