同棲はじめました
name change
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悟 【名前】
悟 【すーーーき】
悟 【ねぇ返事してよー?】
「隣に居るんだからLINEする必要あります?」
「えーー辛辣!じゃあ声で聞かせて♡」
あれから新しいスマホを買い飛行機内で爆睡していた私の横で色々と設定したらしく着陸後の今に至る
この大きな子どもは新しいスマホに
私の連絡先しか入っていないのが
とてもお気に召している様だ
「とっととレンタカー借りて市内行こうよ。おなかすいたー」
「何食べる?」
「馬刺しでいっぱい呑む!」
レンタカーの手配をして車に乗り込もうと
キャスターに手を伸ばしたらそこには既になく
「ほら、早く行きたいんでしょ?」と悟が私の荷物も持って車へ歩き出していた
ホテルに車を置いてアーケードに向かう
悟に連れてこられた郷土料理の店は個室になっていて
とてもお高そう
「とりあえずコースにしちゃったから嫌いなものあったら言って?僕が食べてあげる」
本当にチャラかなければめっちゃ紳士
どこまでが本気で、どっからが遊びなのか
でも段々とこの環境に慣れてくるから人間って不思議
出てくるものはどれもめっちゃ美味しくて
さらに美味しい日本酒で私は上機嫌だ
ふと視線を感じて前を見たら
目隠しで今は隠されているけど
とろける様な笑顔の悟がこっちを見ていた
「本当、美味しそうに食べるね。かわいー」
「うん。だって本当に美味しいんだもん」
「男として連れてくる甲斐があるよ」
最後に運ばれてきたデザート
もうお腹いっぱいだし(お酒はまだ入るけど)
「ん」と言って悟の前に差し出すと
子どもみたいに笑顔になった
「いいの?名前が食べなよ?それとも嫌い?」
「嫌いじゃないけど悟甘いの好きなんでしょ?私お酒が有ればいいから」
「ふふっ男前なセリフだね。じゃ遠慮なく」
名前からもらったデザートは格別だなぁなんて
あんたも同じもん食べたじゃんと思いながらも
大きな子どもが可愛くみえた
「あれ?名前さん??」
ご飯が終わりアーケード街をホテルに向かって歩いていると知らない男性から声をかけられて振り向いた
「やっぱ名前さん!いつこっち来たの?連絡してよーあいつらにも声かけたのに」
「淳誰その子。てか隣のお兄さんも知り合い?紹介してよ!!」
えーと、私記憶喪失中なので全くもって覚えてない
返答に困ってると相手は一方的に話し出した
「お墓参りは終わった?いつまでいるの?明日うちの店で飲もうよ、あいつらにも声かけとくからさ」
連れの女性はお客さんかな?
悟に夢中みたいで私には目も触れず飲みに誘っている
あ、大きな胸が悟の腕に当たってる
モテる人っていいなぁ悟、この後別行動するかなぁ
「あ、もちろん隣の彼氏さんも一緒でいいよ?災ボラの時にはお世話になってるしサービスするよ!」
「明日もう帰るんだよね(多分)」
「そっかぁ残念」
そう言って淳は私に抱きついた
抱きついた??なぜ??
「会えて良かったまた飲もうね!LINEするから!」
その瞬間ベリって効果音がつきそうな感じで
悟の腕に引き剥がされた
悟だってデカ乳堪能してたじゃん
「もういいよね?名前ともうホテル帰るから。じゃ」
お兄さーんまたねーーってうちらの後ろ姿に
複数の女性の声がかかる
「悟いいの?モテてたけど」
「は?何言ってんの?」
いつもの感じより2トーン程低い声
あれ?怒ってる?
ピロンとLINEの音がしてスマホを開くと
トップ画面に「田崎淳」の文字
田崎淳
【うちのお客さんが彼氏に絡んでごめんね!今度来る時は言ってね!川崎と淳一にも声かけとくから^_^】
私が開いた瞬間
悟が私のスマホを取り上げて
過去の会話をスクロールして見てる
過去に何があったかわかんないけど
なんもない気がする、私もてないし
「ふーん。災ボラね。それは信じてあげる」
悟から返してもらった「淳」との過去の会話記録には
色んなリスト等のボランティアでのやりとりと
炊き出し風景の写真が映し出されていた
終始無言な感じでホテルに帰りチェックインをする
補助監督として来てるので手続きをしている
悟が予約したのでそうだろうとは薄々感じてたけど
最上階のダブルの部屋でキーカードをカウンターで渡された
エレベーターでキーをかざして最上階のボタンを押す
フロアもなんだかいい香りがする
部屋に入ると広いリビングと夜景が見える広い窓
その右奥にベッドルームがある
「上に温泉あるみたいだけど、悟どうする?」
「名前行きたいんだろ?行って来なよ」
うーん、まだご機嫌斜めみたい
でも温泉行きたいし遠慮なく
「じゃあお風呂入ってくるねー!」
予備のカードキーと着替えを持って部屋を出るけど
悟は何も言ってこなかった
宿泊はここが最上階だけど
さらに上にワンフロアあるのは男女別の温泉で
露天風呂まで完備されてて
夜景を観ながらのお風呂は最高♪
しかもアメニティもしっかりあって
オイルトリートメントしながら
ドライヤーで髪を乾かしながらパックして
「まぁいつも家だとすっぴんだからいいか」
独り言の様に言って化粧はしなかったんだけど
釘崎さんにもらった香水だけ首元と胸元につけた
仕事だから何もないかもしれないけど、一応ね
部屋に戻るとソファーにくつろぎ
頭をタオルで拭いてる悟がいた
「ただいまー悟も温泉行ったの?」
「ううん、ここのシャワー浴びた。コンビニ行ってきたからハイボール買っといたよ」
「わーいありがとう!!お風呂上がりはまた最高なんだよねっ」
冷蔵庫を開けると2本あった嬉しー!
「名前、こっちおいで」とソファーにもたれている悟に手招きされたまま近寄ると悟の足の間に座らされて
悟は私からハイボールを取りプルタブを開けると「はい」と返してくれた
「機嫌治った?」
それとなく聞いてみると
「なんで僕が怒ってると思ったの?なにかやましいことあるの?それなら怒るけど」
「ないと思うけど。。。私も覚えてないし」
「うん、知ってる。ごめん。でもちょっとあの距離感に妬いた」
そう言って後ろから抱きついてきて私の肩におでこをつけた
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