同棲はじめました
name change
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「夕飯は生徒が遊びに来るから、みんなで鍋しようね」
そんな謎の言葉を残して悟は私と入れ違いで
バスルームへと向かった
セイト?生徒??
悟って先生とかなの?
あのキャラでテンションで教職大丈夫なの??
とりあえず人が来ることはわかったので
私の部屋だと教わった部屋で着替えてから
リビングへ行き冷蔵庫を開ける
あんまり中身ない
材料を買いに行くにもスーパーどこ?って考えてたら
お風呂上がりでタオルを首にかけた悟が現れた
やばい
イケメンのお風呂上がり破壊力半端ない
さっきの今だし直視できない
見て見ぬふりをしながら
とりあえずあるもので何か作ろうと冷蔵庫から食材を出して準備しようとしてたら
「名前、なに作るの?」
当たり前のようなバックハグ
お風呂上がりのいい香り
「せっ生徒さんが来るんでしょ?」
やばい、明らかに声が裏返ってしまい
笑い声と密着してるから振動が背中に伝わる
「なになに~?名前照れてる?かーわいーー」
「照れてないっ」
「じゃあこっち見て?僕の目を見てそれ言える?」
肩を掴まれてくるっと反転させられる
上から見下ろしてくる悟の色気が半端ないっ
「もうっそんな顔しないの!やっぱ来るなって電話したくなる」
「いや、それはダメでしょ?」
「ねぇ名前今度こそ僕と付き合ってよ」
いきなりの告白
さっきは流されたとはいえ
イヤな気は全くなくてむしろドキドキしっぱなし
でも、本気なのかどうかがいまいち計り知れない
「僕の本気度が伝わんない?」
「みんなに言ってそう」
「なにそれ?ひどくね?」
ちょっと拗ねた様な声
でも、まだ私は悟って男がどんな男だか判断つかない
「悟みたいなイケメンが私を好きって言われても、私みたいなのがって思っちゃう。正直、まだ悟がわかんない」
素直に自分の気持ちを伝えると
「なんだ。僕が嫌いな訳じゃないなら簡単じゃない?試しに付き合おうよ。付き合いながら名前は僕を知ればいいし。他の女なんか目に入んないくらい好きってわからせてあげる」
この台詞普通の男が言ったら
はぁ?ってなるんだろうな
「ね?僕は名前が好きなんだ。付き合って?」
背の高い悟が猫背にして私を抱きしめながら
耳元でそんなこと言うから
腕の中でこくんと頷くしかなかった
「ありがとう!一生大切にするっ」
今、お付き合いの話だったよね?
なのに何故かプロポーズの様な回答が来た
そのタイミングでチャイムがなり
悟の舌打ちが聞こえた気がした
『悟?開けろ』
え?女の声??あ、生徒か
「あ、悪いんだけど名前と僕色々と忙しいから帰「はい!今開けますね!」えーー!やだ!」
ヤダはないでしょ?それでも教員かい!
私が玄関に向かうと悟が後ろからついてきた
「どうぞー?」
扉を開けると制服の2人とパンダ
ん?パンダ??
「しゃけーーっ」
「お邪魔しまーーす」
「言われた通り鍋の材料は買ってきたぞ?」
眼鏡をした女の子と小柄の男の子とパンダ?
「ぱっぱっパンダが喋ったーー!?」
「はーい、いらっしゃい。とりあえずみんなご近所迷惑になるから入ろうか?」
***
「みんなに紹介しまーす!僕の彼女の名前ちゃんでーす!」
はぁ?いきなりそんな紹介??
しかもさっきなんですけど!オッケーしたの!
「おかか!!高菜!すじこ~」
「へ?なに??」
「あー、ごめん棘。色々あって今名前の記憶無くなってんだわ」
「記憶喪失の女を騙したのか。ゲスが」
眼鏡の子が悟に蹴りを入れてた
生徒さん、キャラ濃すぎるんですけど
悟に生徒さんを紹介してもらい
買ってきてもらった鍋の材料を準備する
ま「名前さん、手伝うよ。カセットコンロとかどこ?」
「真希ちゃんありがと!私覚えてなくて…」
パ「真希のバカ!」
棘「おかかー!!」
ま「す、すまねぇ。あさってもいいか?」
本当にすまなそうな顔をする真希ちゃんにいいよって答えながらさっき見つけた土鍋を火にかけて切った材料を入れていく
その間につまめる物を数点作っていると
悟がカウンターの向こうからニコニコしながらこちらを覗いてた
「ねぇねぇ皆~僕の彼女可愛くない?可愛いよねー?」
「うるさい!」
「もう!照れちゃってる名前も好き~」
私この子達と初対面(棘君には合ってるらしいけど覚えてない)なんですけど
ま「名前さんあのバカのどこがいいんだ?」
棘「しゃけしゃけ!!」
パ「棘もそこが知りたいらしいぞ?」
そんな質問をされて苦し紛れに出た言葉
「成り行きで?」
「成り行きでも構わないよ。僕が名前の分まで愛してるから~」
私は人選を間違えたのでしょうか?
その後も5人で遅くまで鍋を囲んでて
不思議と不安な気持ちはこの時はなかった
ーーー
ーーーーー
「あれ?おはよう早いね。朝ごはん今作ってるからちょっと待っててねー」
朝起きてリビングへ行くとキッチンに悟がいて
私の顔を見るなりこちらへ近づいてきた
「あんまり寝付けなかった?顔色悪いよ?」
「大丈夫、寝たよ?」
とは言ったものの
とても夢見が悪くて寝ては起きてを繰り返してたら朝になった感じ
「ふーん。まぁ無理はしないでね。今日は昨日話した通り学校行くから」
私の働いていた会社はすでに
退職手続きが済んでいるらしく
今日から呪術高専という学校へ行くらしい
なに勝手に退職?と思ったけど
表向きに私は通り魔事件に巻き込まれて
重体になってる
まぁ、会社がどこにあってどんな仕事だったかも
よくわからないから別にいいかと
昨日生徒さんを家に呼んだのは私が孤立しない様に
事前に仲良くなってもらうためだったみたい
本当、チャラ男なくせに気が効く
「昨日合わせたのは二年生、僕は一年担当だから今日は一年とこ行くよ。犬も一年が預かってくれてるから」
「なんかごめん。自分の飼っていた犬まで忘れちゃうなんて」
なにからなにまでやってくれている
悟に申し訳なく思って素直に謝ると
少し悲しそうな笑顔で微笑まれた
「僕のせいで名前が襲われたんだから、僕が好きでやってる事だよ。名前は笑っててくれればいいの。ほら、そんな顔しないでご飯食べよ?」
「悟、私も新しい仕事でみんなの役に立たれるかなぁ」
朝食のトーストをかじっていた悟の
パンを持っていない方の長い手が伸びてきて
私の頭をぽんぽんと撫でた
「出来ることからやって行こう?結構ポテンシャルありそうだけどな、鍛え方次第で」
私にはこの言葉の真意が
この時には理解できていなかった
この日から私と悟の行動はほぼ一緒
一緒に私の車で出社
任務がある時も同行
唯一別行動なのが生徒さんの訓練時と会議と
報告書作成時くらいだ←任務の報告書は私の仕事らしい
あと一つ増えたのが
「呪力なんてないって!無理無理無理!!」
「大丈夫~僕教えるの上手いから~」
なに無茶振りしてんだ!
あんな化け物退治するとかって無理に決まってるでしょ!
「あーなにか勘違いしてる?呪術師にするつもりはないよ?補助監督になって欲しいなーって」
「補助監督?伊地知さんみたいに?」
「そ。名前は運転出来るし、あとは帳を下ろせるようになったらなーって。まぁもう既に補助監督の登録は終わってんだけどね」
は?
この男、今なんて言った??
「既に補助監督。。。?」
「うん!ちなみに僕の専属ねー!大丈夫、出張するくらい遠い時は新幹線か飛行機だし、長距離の時は僕が運転変わってもいいしねー!」
再就職できたのはよかったけれど
日中の業務以外に空き時間には呪力を流せと
変なぬいぐるみをもらい
それを呪力で動かせという
そもそも
ぬいぐるみが動いたらホラーなんだけど
家でも学校でもそのぬいぐるみと睨めっこするけど
全く動く気配がなくて
夜もぬいぐるみを抱いて
寝落ちするのが私の日課になってしまった
ーーー
ーーーーー
お昼休みに悟は会議が重なって
出社3日目にして初めて生徒さんと一緒に
中庭でお昼ご飯を食べていた
「なー名前さんって先生と一緒に住んでんの?」
「う、うん」
いきなりの突っ込んだ質問に思わず吃ってしまう
釘崎さんも聞きたいっと前のめり
その後ろにいる伏黒くんも聞き耳を立てていそう
「だいたい、あんな男のどこが良いのよ?名前さん騙されてんじゃない?」
「え?」
「だってあいつゲスだもん」
「釘崎、そこまで言わなくても」
「性格は良くないですね」
なにこの不安要素いっぱいな意見
付き合う事にはなったけど
あれから私が疲れ過ぎてて寝落ちするからなにもない
そのまま別れた方が無難ってこと?
「女性関係も激しかったから。名前さん本当にあのバカに気をつけてください」
「女を道具の様に使い捨てる男なんて最低。記憶ないのをいい事に利用してんじゃねぇの?あのゲス」
「先生最強だけど、俺も不安。。なんかあったら言ってね?」
「うん、ありが「皆して酷いな~人がいない時に僕の悪口言って。僕泣いちゃうよ?」って悟!」
背後からいきなり抱きついてきて
私の頭に顎を乗せている
顔は見えないけど声が拗ねてる
「恵、言っとくけどそれは過去!今は名前だけだもん。他の女切ったし」
「男ってみんなそう言うのよね~?本当に名前さん泣かさないって言えんのか?」
「僕ってそんなに信用な「「「ない!」」」そんな~くいぎみに否定しなくても。じゃあこうしよっか」
悟は私に絡めていた手を解いて
ポケットからスマホを取り出すと
そのまま落として踏みつけた
バリっという音がして周りがシーンとなる
「これで完全に連絡取れないでしょ?と、言う事で名前~新しい携帯買いに行こっ」
「え?え?授業は?」
引きずられるように連れて行かれる私に
顔を引き攣らせた3人が手を振る
「あ、みんな当分の間自習ね!携帯買った後名前と出張だから~ワンコの世話もよろしくねー!」
「え?どこまで行くの?」
「ん~?熊本」
聞いてないよ!
「みんなごめーーん!!お土産買ってくるからー!」
名前さんは悪くないとか
くそ教師一回死ねとか
一年のみんなが思い思い叫んでる
「名前さん!くま(犬の名前)の事は気にしないでください」
ありがとう!伏黒くんに犬はまかせます!
.
そんな謎の言葉を残して悟は私と入れ違いで
バスルームへと向かった
セイト?生徒??
悟って先生とかなの?
あのキャラでテンションで教職大丈夫なの??
とりあえず人が来ることはわかったので
私の部屋だと教わった部屋で着替えてから
リビングへ行き冷蔵庫を開ける
あんまり中身ない
材料を買いに行くにもスーパーどこ?って考えてたら
お風呂上がりでタオルを首にかけた悟が現れた
やばい
イケメンのお風呂上がり破壊力半端ない
さっきの今だし直視できない
見て見ぬふりをしながら
とりあえずあるもので何か作ろうと冷蔵庫から食材を出して準備しようとしてたら
「名前、なに作るの?」
当たり前のようなバックハグ
お風呂上がりのいい香り
「せっ生徒さんが来るんでしょ?」
やばい、明らかに声が裏返ってしまい
笑い声と密着してるから振動が背中に伝わる
「なになに~?名前照れてる?かーわいーー」
「照れてないっ」
「じゃあこっち見て?僕の目を見てそれ言える?」
肩を掴まれてくるっと反転させられる
上から見下ろしてくる悟の色気が半端ないっ
「もうっそんな顔しないの!やっぱ来るなって電話したくなる」
「いや、それはダメでしょ?」
「ねぇ名前今度こそ僕と付き合ってよ」
いきなりの告白
さっきは流されたとはいえ
イヤな気は全くなくてむしろドキドキしっぱなし
でも、本気なのかどうかがいまいち計り知れない
「僕の本気度が伝わんない?」
「みんなに言ってそう」
「なにそれ?ひどくね?」
ちょっと拗ねた様な声
でも、まだ私は悟って男がどんな男だか判断つかない
「悟みたいなイケメンが私を好きって言われても、私みたいなのがって思っちゃう。正直、まだ悟がわかんない」
素直に自分の気持ちを伝えると
「なんだ。僕が嫌いな訳じゃないなら簡単じゃない?試しに付き合おうよ。付き合いながら名前は僕を知ればいいし。他の女なんか目に入んないくらい好きってわからせてあげる」
この台詞普通の男が言ったら
はぁ?ってなるんだろうな
「ね?僕は名前が好きなんだ。付き合って?」
背の高い悟が猫背にして私を抱きしめながら
耳元でそんなこと言うから
腕の中でこくんと頷くしかなかった
「ありがとう!一生大切にするっ」
今、お付き合いの話だったよね?
なのに何故かプロポーズの様な回答が来た
そのタイミングでチャイムがなり
悟の舌打ちが聞こえた気がした
『悟?開けろ』
え?女の声??あ、生徒か
「あ、悪いんだけど名前と僕色々と忙しいから帰「はい!今開けますね!」えーー!やだ!」
ヤダはないでしょ?それでも教員かい!
私が玄関に向かうと悟が後ろからついてきた
「どうぞー?」
扉を開けると制服の2人とパンダ
ん?パンダ??
「しゃけーーっ」
「お邪魔しまーーす」
「言われた通り鍋の材料は買ってきたぞ?」
眼鏡をした女の子と小柄の男の子とパンダ?
「ぱっぱっパンダが喋ったーー!?」
「はーい、いらっしゃい。とりあえずみんなご近所迷惑になるから入ろうか?」
***
「みんなに紹介しまーす!僕の彼女の名前ちゃんでーす!」
はぁ?いきなりそんな紹介??
しかもさっきなんですけど!オッケーしたの!
「おかか!!高菜!すじこ~」
「へ?なに??」
「あー、ごめん棘。色々あって今名前の記憶無くなってんだわ」
「記憶喪失の女を騙したのか。ゲスが」
眼鏡の子が悟に蹴りを入れてた
生徒さん、キャラ濃すぎるんですけど
悟に生徒さんを紹介してもらい
買ってきてもらった鍋の材料を準備する
ま「名前さん、手伝うよ。カセットコンロとかどこ?」
「真希ちゃんありがと!私覚えてなくて…」
パ「真希のバカ!」
棘「おかかー!!」
ま「す、すまねぇ。あさってもいいか?」
本当にすまなそうな顔をする真希ちゃんにいいよって答えながらさっき見つけた土鍋を火にかけて切った材料を入れていく
その間につまめる物を数点作っていると
悟がカウンターの向こうからニコニコしながらこちらを覗いてた
「ねぇねぇ皆~僕の彼女可愛くない?可愛いよねー?」
「うるさい!」
「もう!照れちゃってる名前も好き~」
私この子達と初対面(棘君には合ってるらしいけど覚えてない)なんですけど
ま「名前さんあのバカのどこがいいんだ?」
棘「しゃけしゃけ!!」
パ「棘もそこが知りたいらしいぞ?」
そんな質問をされて苦し紛れに出た言葉
「成り行きで?」
「成り行きでも構わないよ。僕が名前の分まで愛してるから~」
私は人選を間違えたのでしょうか?
その後も5人で遅くまで鍋を囲んでて
不思議と不安な気持ちはこの時はなかった
ーーー
ーーーーー
「あれ?おはよう早いね。朝ごはん今作ってるからちょっと待っててねー」
朝起きてリビングへ行くとキッチンに悟がいて
私の顔を見るなりこちらへ近づいてきた
「あんまり寝付けなかった?顔色悪いよ?」
「大丈夫、寝たよ?」
とは言ったものの
とても夢見が悪くて寝ては起きてを繰り返してたら朝になった感じ
「ふーん。まぁ無理はしないでね。今日は昨日話した通り学校行くから」
私の働いていた会社はすでに
退職手続きが済んでいるらしく
今日から呪術高専という学校へ行くらしい
なに勝手に退職?と思ったけど
表向きに私は通り魔事件に巻き込まれて
重体になってる
まぁ、会社がどこにあってどんな仕事だったかも
よくわからないから別にいいかと
昨日生徒さんを家に呼んだのは私が孤立しない様に
事前に仲良くなってもらうためだったみたい
本当、チャラ男なくせに気が効く
「昨日合わせたのは二年生、僕は一年担当だから今日は一年とこ行くよ。犬も一年が預かってくれてるから」
「なんかごめん。自分の飼っていた犬まで忘れちゃうなんて」
なにからなにまでやってくれている
悟に申し訳なく思って素直に謝ると
少し悲しそうな笑顔で微笑まれた
「僕のせいで名前が襲われたんだから、僕が好きでやってる事だよ。名前は笑っててくれればいいの。ほら、そんな顔しないでご飯食べよ?」
「悟、私も新しい仕事でみんなの役に立たれるかなぁ」
朝食のトーストをかじっていた悟の
パンを持っていない方の長い手が伸びてきて
私の頭をぽんぽんと撫でた
「出来ることからやって行こう?結構ポテンシャルありそうだけどな、鍛え方次第で」
私にはこの言葉の真意が
この時には理解できていなかった
この日から私と悟の行動はほぼ一緒
一緒に私の車で出社
任務がある時も同行
唯一別行動なのが生徒さんの訓練時と会議と
報告書作成時くらいだ←任務の報告書は私の仕事らしい
あと一つ増えたのが
「呪力なんてないって!無理無理無理!!」
「大丈夫~僕教えるの上手いから~」
なに無茶振りしてんだ!
あんな化け物退治するとかって無理に決まってるでしょ!
「あーなにか勘違いしてる?呪術師にするつもりはないよ?補助監督になって欲しいなーって」
「補助監督?伊地知さんみたいに?」
「そ。名前は運転出来るし、あとは帳を下ろせるようになったらなーって。まぁもう既に補助監督の登録は終わってんだけどね」
は?
この男、今なんて言った??
「既に補助監督。。。?」
「うん!ちなみに僕の専属ねー!大丈夫、出張するくらい遠い時は新幹線か飛行機だし、長距離の時は僕が運転変わってもいいしねー!」
再就職できたのはよかったけれど
日中の業務以外に空き時間には呪力を流せと
変なぬいぐるみをもらい
それを呪力で動かせという
そもそも
ぬいぐるみが動いたらホラーなんだけど
家でも学校でもそのぬいぐるみと睨めっこするけど
全く動く気配がなくて
夜もぬいぐるみを抱いて
寝落ちするのが私の日課になってしまった
ーーー
ーーーーー
お昼休みに悟は会議が重なって
出社3日目にして初めて生徒さんと一緒に
中庭でお昼ご飯を食べていた
「なー名前さんって先生と一緒に住んでんの?」
「う、うん」
いきなりの突っ込んだ質問に思わず吃ってしまう
釘崎さんも聞きたいっと前のめり
その後ろにいる伏黒くんも聞き耳を立てていそう
「だいたい、あんな男のどこが良いのよ?名前さん騙されてんじゃない?」
「え?」
「だってあいつゲスだもん」
「釘崎、そこまで言わなくても」
「性格は良くないですね」
なにこの不安要素いっぱいな意見
付き合う事にはなったけど
あれから私が疲れ過ぎてて寝落ちするからなにもない
そのまま別れた方が無難ってこと?
「女性関係も激しかったから。名前さん本当にあのバカに気をつけてください」
「女を道具の様に使い捨てる男なんて最低。記憶ないのをいい事に利用してんじゃねぇの?あのゲス」
「先生最強だけど、俺も不安。。なんかあったら言ってね?」
「うん、ありが「皆して酷いな~人がいない時に僕の悪口言って。僕泣いちゃうよ?」って悟!」
背後からいきなり抱きついてきて
私の頭に顎を乗せている
顔は見えないけど声が拗ねてる
「恵、言っとくけどそれは過去!今は名前だけだもん。他の女切ったし」
「男ってみんなそう言うのよね~?本当に名前さん泣かさないって言えんのか?」
「僕ってそんなに信用な「「「ない!」」」そんな~くいぎみに否定しなくても。じゃあこうしよっか」
悟は私に絡めていた手を解いて
ポケットからスマホを取り出すと
そのまま落として踏みつけた
バリっという音がして周りがシーンとなる
「これで完全に連絡取れないでしょ?と、言う事で名前~新しい携帯買いに行こっ」
「え?え?授業は?」
引きずられるように連れて行かれる私に
顔を引き攣らせた3人が手を振る
「あ、みんな当分の間自習ね!携帯買った後名前と出張だから~ワンコの世話もよろしくねー!」
「え?どこまで行くの?」
「ん~?熊本」
聞いてないよ!
「みんなごめーーん!!お土産買ってくるからー!」
名前さんは悪くないとか
くそ教師一回死ねとか
一年のみんなが思い思い叫んでる
「名前さん!くま(犬の名前)の事は気にしないでください」
ありがとう!伏黒くんに犬はまかせます!
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