同棲はじめました
name change
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「悟、本当にいつもこうしてたの?」
「んー?なにがー?」
「いや、この座り方」
私の家らしい所に送ってもらい
リビングに通されソファーに座らされる
隣に座るならまだしも
私は今、悟の足の間にお姫様抱っこ状態だ
私騙されてない?
イケメンに騙されてない??
本当にこれが通常運転??
「んーどうだろうね?僕はこれで構わないよ?可愛い名前の顔がよく見えるし」
「絶対違うよね。こんなしてないよね」
起き上がって悟の腕の中から逃れようとしたら
ギュッと抱きしめられて動けない
「嫌だ。このままがいい!」
「…警察呼びましょうか?」
「ふふっ記憶なくなっても言うことが一緒とかウケる~」
悟が腕を緩めて私を抱え座り直させた
向かい合って彼の足に跨るような格好
ラブラブカップルみたいな座り方
まったく落ち着かない
「下ろしてください」
「い、や、だ」
「なんでそうなのー?」
深いため息をついたら
私の両腕を掴みながら悟が私の名前を呼んだ
「名前」
真っ直ぐに蒼い瞳で私を見上げてくる
切なげな声色にドキッとする
「だ、騙されませんよ?私で揶揄って遊んでるだけでしょ?」
「名前」
「さっ悟だったら何人も彼女とかいて、奥さんいるのに浮気して、女遊び半端ないって言われた方が納得できる」
「まあね。前まではそんな感じ」
なに?前までってなに?
私と悟はどんな関係だったの??
一緒に住んでるし、それって
「そ、僕たち付き合ってるんだよー??」
「?!?!」
ぶっと悟が吹き出した
なに?嘘?
どれが本当??
「ごめんね。名前の表情がコロコロ変わって可愛いからつい。付き合ってはないよ?絶賛僕が口説き中ってとこ」
ん?今なんて??
私こんなイケメンに口説かれてて振り続けてたの?
「…信じられない」
「記憶なくても同じこと言うのね。僕も傷つくよ?ねぇ名前こっち向いて?」
恥ずかしくて晒していた顔を少し下にある悟の顔に向けたら、唇を塞がれた
「真っ赤になってる。可愛い♡」
「ちょっもう!やだ降りる!!」
「だーめ!」
なんだこの展開
ラブラブカップルか!!
恥ずかしすぎる!!
「名前に忘れられた分、もう一度どれだけ僕が名前に惚れてるか教えてあげる」
瞳を捉えられて目が離せなくなる
また綺麗な顔が近づいてきて
同時に大きな手が私の後頭部をそっと押した
「名前、大好き…ん。可愛い」
「べ、別に可愛くないっ目悪いんじゃない?」
「そんな事ないよ。むしろ僕の目良く見えるんだよ~?」
こんな至近距離でイケメンに
甘い言葉を投げられ続けるとおかしくなりそう
騙されるな!頑張れ私!!
「僕、本気だから。前にね名前に気持ちが追いつくまで手は出さないって約束してんの。でもキスはいいよね?」
再び塞がれる唇
悟の舌が入ってきて深くなる
角度を変えられ、歯列を舐め上げられ
逃れたくても頭を押さえられてるから
悟の舌を拒めない
「ん…ッ」
「はぁ…やばいその顔すごく興奮する。止まらなくなりそ」
そのままギュッと私の胸元に抱きついてきた
「もっとキスしたいけど、マジでやばい」
「なにが?」
「ん?なにってコレわかんない?」
悟は私が乗っかっている位置を自分寄りにずらすと
腰を揺らした
「ちょっとのキスだけでぱんぱんなんて初めてなんだけど」
なんて返せばいいのか言葉に詰まってると
「全部名前が悪い。可愛い過ぎる」
「悟ってあんまり鏡見ない?自分の顔見慣れててよく私が可愛いと思えるね」
「惚れた弱味だよ。そんだけ名前に惚れてるって事」
私の胸元から顔を上げた悟が
欲情した瞳をして私を見上げてくる
「ねえ、これで終わりにするから最後に名前からちゅーして?」
あぁ私、流されてると思う
悟の首に回していた手の片方をそっと頬に添えて
私から悟の唇を塞いで舌を絡ませた
すぐに応戦されて私の舌は絡め取られる
お互いに舌を絡めて求め合う
私に悟の記憶はないけど全然嫌じゃない
触れられるのもキスをするのも
むしろ心地がいいってなんでだろう
「…名前ごめん。正直、これ以上のキスは我慢すんのがしんどい。シたくなる」
「したいの?それとも私とだからしたいの?」
「まだそんな事いう。名前だからシたいの!名前以外ならシないよ」
「じゃあ、する?」
「する!え?!」
見下ろした悟は
鉄砲玉食らったハトみたいな表情をしていた
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