同棲はじめました
name change
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「ねぇ。いい加減起きろよ名前」
誰か呼んでる?
あぁまだ眠い
でも起きなきゃ
なんか唇に柔らかい感触
「王子様がチューしたら起きるんじゃないの?あ、お前、白雪姫ってキャラじゃないもんね。残念」
めっちゃ腹立つ!
そりゃお姫様とは見た目も中身も程遠いよ!
誰よりもわかっとるわぁ!
でも言い方!!
ムカつく!!!
どこのどいつじゃぁ!
目を開けたら知らない天井と
私を覗き込む白い髪、蒼い瞳のイケメン
え?なになに??
イケメンさん、なんで泣きそうな顔してんの?
「どれだけ心配したと思ってんの?名前体調どう?」
腕が伸びてきてベッドから起こされ抱きしめられる
え?
なにこれ?
ここ天国??
欲求不満過ぎて夢みてる??
「ったく相変わらずだな。思ってる事全部声に出てんぞ~?」
イケメンが私の首元に頭を置いてるから耳元でそう囁かれる
イケメンは声までイケボなのね
でも、まずはこの状況を整理したい
「えーと、すみません。どちら様でしたっけ?」
「名前?」
イケメンさんが私の顔を覗き込む
目が蒼いけどハーフなのかな?
そんなに見つめられると照れる
「…なにそれ?名前その冗談、笑えないんだけど?」
名前それって誰?
あれ?そもそも私の名前って
「名前ってもしかして私のことですか?」
「。。。お前、それマジで言ってる?もしかして僕の事もわかんない?」
「はい、すみません」
私、なにかまずい事言っちゃったのかな?
見てるこっちが苦しくなるほど
悲しそうで苦しそうな顔をさせてしまった
その後
泣きそうな笑顔を浮かべて「ごめん」と謝られた
「僕は五条悟。大丈夫、僕が君を守るから」
ーーー
ーーーーー
ーーー
五条side
「じゃあ僕、ちょっとだけ離れるけどゆっくり寝ててね。くれぐれも部屋から出ないでね?」
「はい、すみません」
笑顔で部屋を後にしたけど
ドアを閉める手が僕らしくなく震えてた
何が起きた?
何故こうなった?
胸ポケットにしまっていたサングラスをかけ
彼女を診てもらうために硝子の元へと急いだ
***
「一通り調べてみたが、脳に異常はなかったよ。あの子、自分に関する記憶だけが欠如してるみたい」
「ふーん。記憶が戻る見込みは?」
「なんとも言えない。数時間後かもしれないし数十年後かもしれないし」
「ふーん。死ぬまで戻らないかもしれないってことか」
硝子がタバコに火をつけた
それを横目に俺は出口へ足を運ぶ
「五条、どこ行くんだ?」
「どこって決まってるでしょう?名前のところさ。硝子、名前連れて帰るから」
「連れて帰るって?高専ここにいた方が安全じゃないの?」
「大丈夫、大丈夫~。僕から離れなければどこでも安全だよ。それにね、彼女の家は凄いんだわ」
硝子が怪訝そうな顔してやがる
でも凄いのは本当のことだし
「僕が目隠しこれしてなくても全く疲れないくらい清浄なとこなの。彼女も自分の家の方が何か思い出すかもしれないしね」
「勝手にしろ。なんかあったら来い。あと五条も寝ろよ?ここんとこ寝てねぇだろ?」
背中にかけられた声に手を上げて応えて
部屋を後にした
硝子は何も言ってなかったが
彼女は襲われたショックのせいでこうなったんだろう
後はもう一つの可能性をつぶしに行く
あいつにそんな力無さそうだけどな
どこで情報が漏れたか知らないが
十中八九僕を苦しめるために彼女に手を出したんだろう
ーーー糞が
何もかも僕のミスだ
もっと徹底的に名前を囲っていれば良かった
彼女の部屋に行く前に俺は
生捕にした奴の部屋へと向かった
札を張り巡らせた小部屋
縛られた特級呪霊の頭を踏みつけた
念のため名前の記憶について問う
「お前さぁ名前の記憶に何かした?」
「ヒッヒッヒ あの女は死んだか?」
「残念~生きてるよー」
やはり
こいつには記憶を奪う能力なんかないか
「記憶といえば、あの女の顔は堪んなかったなぁ。どこにでもいそうな女だが、段々と恐怖に支配されていくあの顔ヒッヒッ」
「…」
「弱い癖に、お前の事は何一つ口にしねぇ。怯えて震えてんのにだ。殴っても殴ってもなぁ。ククっいい表情してたなぁ」
僕の奥底でブチっと何かが切れる音が聞こえた気がした
「へぇ。名前にそんな事してたんだ。最低だね。まぁそもそも呪霊で最低じゃねぇやつなんかいねぇけどな!!」
繋がれた奴を殴る
「お前は払わないよ?」
ボコボコに殴ったあと
呪力を込めた細めの釘を取り出す
「先ずはその目を潰させてもらおうか?」
特級呪霊の目に釘を打ち込む
「あんまし得意じゃあないんだけど僕の呪力がこもってるからね。その釘は抜けないし、その部位には反転術式は効かないよ?僕の目が黒いうちはね。次は全ての爪の間に打とうか?地味に痛いよね~?」
名前受けた傷に比べりゃ痛くねぇだろ?
あいつがどれだけ怖かったか
どれだけ痛かったか
なのに僕の事を何一つ言わなかった??
はぁ??
とっとと僕を売ってくれて良かったのにな
あいつどんだけ人がいいんだよ
特級呪霊の全身に持ってきた釘を全部打ち込んで
壁に吊るした
「また来るよ。じゃあね」
部屋を後にして名前の病室へと向かった
やはり名前の記憶と呪霊は関係なかったか
部分的に記憶が残っているなら
確かに生活するのに問題ないかもしれない
でも、それでも
「全部忘れちまったらさ」
いい思い出も、辛かったことも
今までの経験、記憶全てで今の名前があるんだろう?
友達の記憶も亡くなった両親の記憶も
失っていいものなんか一つもない
僕の事はまた上書きすれば良い
でも、他の記憶は?
胸がくるしくて呼吸が無意識に浅くなる
でもあいつが受けた恐怖や痛みに比べればなんて事ない
「僕はどう償おうかな…」
ボソッと呟いた独り言は
仄暗い廊下の闇へと溶けて消えた
ーーー
ーーーーー
ーーー
「お待た~♪じゃあ名前帰ろっか??怪我は治ってるけど体調は悪くなる前にいってね?」
いきなり入ってきて
そう五条さんは言うなり
いきなりお姫様抱っこ
いやいやいや
イケメンはどこまでも、行動までもイケメンなんですか??
なんですかこのイケメン
「なになに~??名前ってば照れてる?照れてるの??まぁ仕方ないよねー僕、顔面偏差値高いから~」
でも
性格に難がありそう
「ん?そんな事ないよ?顔もスタイルも顔面偏差値も全て高いよ?」
「いや、それ全部見た目じゃ。。。」
「まぁいいからいいから♪」
黒塗りのレクサ○に運転手って五条さん何者?
「名前さん体調は如何ですか?災難でしたね」
運転手さんが私にわざわざ声を!
なんていい人なんでしょう!
「はい、伊地知~アウト~」
「え?はい!すみません!!」
「五条さん!運転手さんはわざわざ私に気を。。」
「運転手さんって。。。五条さん??これは。。。」
「はい、伊地知~それ以上言ったら殺す」
なんか微妙な空気
どれだけこの人俺様なんだろう
「それから名前、僕の事は“悟”って呼んでね?君より年下だし敬語もなし!ね?」
「へ?年下ぁ???」
「ふふっその反応懐かしいっ」
懐かしいかぁ
ごめんね覚えてない
でも
なんとなく
なんとなくなんだけど
こういうやり取りが愛しい気がする
「年下だけど僕は君を守るから。なんでも言って。なんでも頼って」
急に抱きしめられる
イケメン。。。もとい悟からいい匂いがする
いや、香水とかじゃなくなんとなくいい匂い
「僕が名前の悲しみも寂しさも苦しみも全部拭ってあげる。怖いものなんてなにもないよ。僕、最強だから。最強の僕が守ってあげるから」
なんか無茶苦茶な事言われてるけど
記憶はないんだけど
『最強の僕が守ってあげるから』
心の奥底で何か引っかかってる
「よろしくお願いします」
「なにその敬語、ウケる~」
私の目の前のイケメンは目隠しをしているから
表情が読み取り切れないはずなのに
その瞳は私を
私だけを見つめている気がした
.
誰か呼んでる?
あぁまだ眠い
でも起きなきゃ
なんか唇に柔らかい感触
「王子様がチューしたら起きるんじゃないの?あ、お前、白雪姫ってキャラじゃないもんね。残念」
めっちゃ腹立つ!
そりゃお姫様とは見た目も中身も程遠いよ!
誰よりもわかっとるわぁ!
でも言い方!!
ムカつく!!!
どこのどいつじゃぁ!
目を開けたら知らない天井と
私を覗き込む白い髪、蒼い瞳のイケメン
え?なになに??
イケメンさん、なんで泣きそうな顔してんの?
「どれだけ心配したと思ってんの?名前体調どう?」
腕が伸びてきてベッドから起こされ抱きしめられる
え?
なにこれ?
ここ天国??
欲求不満過ぎて夢みてる??
「ったく相変わらずだな。思ってる事全部声に出てんぞ~?」
イケメンが私の首元に頭を置いてるから耳元でそう囁かれる
イケメンは声までイケボなのね
でも、まずはこの状況を整理したい
「えーと、すみません。どちら様でしたっけ?」
「名前?」
イケメンさんが私の顔を覗き込む
目が蒼いけどハーフなのかな?
そんなに見つめられると照れる
「…なにそれ?名前その冗談、笑えないんだけど?」
名前それって誰?
あれ?そもそも私の名前って
「名前ってもしかして私のことですか?」
「。。。お前、それマジで言ってる?もしかして僕の事もわかんない?」
「はい、すみません」
私、なにかまずい事言っちゃったのかな?
見てるこっちが苦しくなるほど
悲しそうで苦しそうな顔をさせてしまった
その後
泣きそうな笑顔を浮かべて「ごめん」と謝られた
「僕は五条悟。大丈夫、僕が君を守るから」
ーーー
ーーーーー
ーーー
五条side
「じゃあ僕、ちょっとだけ離れるけどゆっくり寝ててね。くれぐれも部屋から出ないでね?」
「はい、すみません」
笑顔で部屋を後にしたけど
ドアを閉める手が僕らしくなく震えてた
何が起きた?
何故こうなった?
胸ポケットにしまっていたサングラスをかけ
彼女を診てもらうために硝子の元へと急いだ
***
「一通り調べてみたが、脳に異常はなかったよ。あの子、自分に関する記憶だけが欠如してるみたい」
「ふーん。記憶が戻る見込みは?」
「なんとも言えない。数時間後かもしれないし数十年後かもしれないし」
「ふーん。死ぬまで戻らないかもしれないってことか」
硝子がタバコに火をつけた
それを横目に俺は出口へ足を運ぶ
「五条、どこ行くんだ?」
「どこって決まってるでしょう?名前のところさ。硝子、名前連れて帰るから」
「連れて帰るって?高専ここにいた方が安全じゃないの?」
「大丈夫、大丈夫~。僕から離れなければどこでも安全だよ。それにね、彼女の家は凄いんだわ」
硝子が怪訝そうな顔してやがる
でも凄いのは本当のことだし
「僕が目隠しこれしてなくても全く疲れないくらい清浄なとこなの。彼女も自分の家の方が何か思い出すかもしれないしね」
「勝手にしろ。なんかあったら来い。あと五条も寝ろよ?ここんとこ寝てねぇだろ?」
背中にかけられた声に手を上げて応えて
部屋を後にした
硝子は何も言ってなかったが
彼女は襲われたショックのせいでこうなったんだろう
後はもう一つの可能性をつぶしに行く
あいつにそんな力無さそうだけどな
どこで情報が漏れたか知らないが
十中八九僕を苦しめるために彼女に手を出したんだろう
ーーー糞が
何もかも僕のミスだ
もっと徹底的に名前を囲っていれば良かった
彼女の部屋に行く前に俺は
生捕にした奴の部屋へと向かった
札を張り巡らせた小部屋
縛られた特級呪霊の頭を踏みつけた
念のため名前の記憶について問う
「お前さぁ名前の記憶に何かした?」
「ヒッヒッヒ あの女は死んだか?」
「残念~生きてるよー」
やはり
こいつには記憶を奪う能力なんかないか
「記憶といえば、あの女の顔は堪んなかったなぁ。どこにでもいそうな女だが、段々と恐怖に支配されていくあの顔ヒッヒッ」
「…」
「弱い癖に、お前の事は何一つ口にしねぇ。怯えて震えてんのにだ。殴っても殴ってもなぁ。ククっいい表情してたなぁ」
僕の奥底でブチっと何かが切れる音が聞こえた気がした
「へぇ。名前にそんな事してたんだ。最低だね。まぁそもそも呪霊で最低じゃねぇやつなんかいねぇけどな!!」
繋がれた奴を殴る
「お前は払わないよ?」
ボコボコに殴ったあと
呪力を込めた細めの釘を取り出す
「先ずはその目を潰させてもらおうか?」
特級呪霊の目に釘を打ち込む
「あんまし得意じゃあないんだけど僕の呪力がこもってるからね。その釘は抜けないし、その部位には反転術式は効かないよ?僕の目が黒いうちはね。次は全ての爪の間に打とうか?地味に痛いよね~?」
名前受けた傷に比べりゃ痛くねぇだろ?
あいつがどれだけ怖かったか
どれだけ痛かったか
なのに僕の事を何一つ言わなかった??
はぁ??
とっとと僕を売ってくれて良かったのにな
あいつどんだけ人がいいんだよ
特級呪霊の全身に持ってきた釘を全部打ち込んで
壁に吊るした
「また来るよ。じゃあね」
部屋を後にして名前の病室へと向かった
やはり名前の記憶と呪霊は関係なかったか
部分的に記憶が残っているなら
確かに生活するのに問題ないかもしれない
でも、それでも
「全部忘れちまったらさ」
いい思い出も、辛かったことも
今までの経験、記憶全てで今の名前があるんだろう?
友達の記憶も亡くなった両親の記憶も
失っていいものなんか一つもない
僕の事はまた上書きすれば良い
でも、他の記憶は?
胸がくるしくて呼吸が無意識に浅くなる
でもあいつが受けた恐怖や痛みに比べればなんて事ない
「僕はどう償おうかな…」
ボソッと呟いた独り言は
仄暗い廊下の闇へと溶けて消えた
ーーー
ーーーーー
ーーー
「お待た~♪じゃあ名前帰ろっか??怪我は治ってるけど体調は悪くなる前にいってね?」
いきなり入ってきて
そう五条さんは言うなり
いきなりお姫様抱っこ
いやいやいや
イケメンはどこまでも、行動までもイケメンなんですか??
なんですかこのイケメン
「なになに~??名前ってば照れてる?照れてるの??まぁ仕方ないよねー僕、顔面偏差値高いから~」
でも
性格に難がありそう
「ん?そんな事ないよ?顔もスタイルも顔面偏差値も全て高いよ?」
「いや、それ全部見た目じゃ。。。」
「まぁいいからいいから♪」
黒塗りのレクサ○に運転手って五条さん何者?
「名前さん体調は如何ですか?災難でしたね」
運転手さんが私にわざわざ声を!
なんていい人なんでしょう!
「はい、伊地知~アウト~」
「え?はい!すみません!!」
「五条さん!運転手さんはわざわざ私に気を。。」
「運転手さんって。。。五条さん??これは。。。」
「はい、伊地知~それ以上言ったら殺す」
なんか微妙な空気
どれだけこの人俺様なんだろう
「それから名前、僕の事は“悟”って呼んでね?君より年下だし敬語もなし!ね?」
「へ?年下ぁ???」
「ふふっその反応懐かしいっ」
懐かしいかぁ
ごめんね覚えてない
でも
なんとなく
なんとなくなんだけど
こういうやり取りが愛しい気がする
「年下だけど僕は君を守るから。なんでも言って。なんでも頼って」
急に抱きしめられる
イケメン。。。もとい悟からいい匂いがする
いや、香水とかじゃなくなんとなくいい匂い
「僕が名前の悲しみも寂しさも苦しみも全部拭ってあげる。怖いものなんてなにもないよ。僕、最強だから。最強の僕が守ってあげるから」
なんか無茶苦茶な事言われてるけど
記憶はないんだけど
『最強の僕が守ってあげるから』
心の奥底で何か引っかかってる
「よろしくお願いします」
「なにその敬語、ウケる~」
私の目の前のイケメンは目隠しをしているから
表情が読み取り切れないはずなのに
その瞳は私を
私だけを見つめている気がした
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