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俺だけって言ったじゃん

side涼太

俺、目黒涼太は高校3年生。
そして俺には1つ歳が下の弟、蓮が居る。

蓮は弟でもあり、俺の恋人でもある…、
はずなんだけど、

蓮「涼太ごめん。明日デートする
  予定だったけど、友達の誕生日会が
  あるんだ。だから、行ってもいいかな。」

涼「…うん。いいよ。」

蓮「涼太、ありがとう。義兄ちゃん」

涼「…っ。!」

そう。蓮とは血が繋がっていない。

俺の父親は俺がまだ幼い頃に事故で
帰らぬ人となった。

数年後、母さんが「再婚したい」
そう言って連れてこられた場所には
13歳になったばかりの蓮がいた。

無愛想。それが第一印象かな。

付き合い始めた頃は「義兄ちゃん」
じゃなくて、「涼太」って言って
くれてたのに…。

4年も付き合っていると
薄れていくのだろうか。
そいうもんなの…かな。

…倦怠期。なのだろうか。





─4年前

俺が15歳の頃、

蓮「涼太くん、好き。」

涼「…え?俺も蓮のこと好きだよ?」

蓮「その"好き"はどっち…ですか?」

涼「…どっちって何?」

蓮「俺は…一人の男として好きです。」

涼「俺たち兄弟なんだよ?
  そういう仲にはなれない。」

蓮「大丈夫だよ。義理の兄弟だもん。」

涼「だからって、付き合わないよ?」

蓮「涼太くんは、俺の事嫌い?」

涼「好きだけど、蓮が思ってる
  好きとは違う、」

蓮「…そっか。」
 「なら、涼太くんに男として好きになって
  貰えるように頑張るから、
  俺の事ちゃんと見てて?」

涼「…えっ、あ、わかった。?」

この時の俺は、こんなにも連載のことを
好きになるなんて思ってなかった。
思えもしなかった。

まぁ、もう蓮は好きじゃないんだろう。
…別れたいとか、思ってんだろう。
そうならそうと、早く言って
くれればいいのに。

…はぁ、疲れた。
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